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Vol.575.背側注意ネットワークの半球間の機能的接続性と身体活動の関係性 脳卒中/脳梗塞リハビリ論文サマリー

 

 

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カテゴリー

 

脳科学、注意障害、高次脳機能

 

タイトル

●身体活動が背側注意ネットワークの半球間の機能的接続性を強めるか??

 

●原著はPhysical Activity After Stroke Is Associated With Increased Interhemispheric Connectivity of the Dorsal Attention Networkこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者のほとんどが多少なりとも注意障害を介入初期は抱えている印象である。注意障害の神経学的な回復過程を学びたいと思い本論文に至った。

 

内 容

 

背景

 

●注意機能は脳卒中後にしばしば低下し、その障害はQOLの低下と関連しています。また、身体活動は注意障害の改善に役立ち、脳損傷後の回復にも関連しています。

 

●客観的に測定された毎日の身体活動とfMRIによる脳の注意ネットワークの機能的結合および脳卒中後の注意課題のパフォーマンス間の関係を調査しました。

 

 

方法

 

●脳卒中患者62名(平均年齢= 67歳)と健常者27名(平均年齢= 68歳)は、認知テストと7分間のfMRIを受けました。患者は脳梗塞の3か月後に検査されました。

 

●身体活動は、7日間着用した電子腕章で監視されました。背側と腹側の注意ネットワーク機能は、シードベースの機能的結合(接続性)分析を使用して調べられました。

 

結果

 

●毎日の身体活動量は背側注意ネットワークにおける上頭頂小葉の半球間の接続性の増加と関連していました。

 

●この関係は、脳卒中病変の体積では説明できませんでした。

 

●重要なことに、この領域でのより強い接続性は3つの注意課題でのより速い反応時間に関連していました。

 

まとめ:注意障害と半球間の接続性

 

●結論としては、毎日の身体活動は静止時の半球間接続の増加と関連していた。接続性の増加は注意力のパフォーマンスの向上と関連しており、ネットワーク接続性の増加と認知的相関があることを示唆しています。

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

 

●注意障害を生じると例としては、何か日常生活動作を行う際に、集中できなかったり、同時にいくつかのことを処理できなかったりと遂行に影響し身体活動や運動学習を低下させます。(例えば、起き上がり動作の際に、ベッドから足を下ろし、on elbowからon handになるところで上肢に気を取られ足元が疎かになる。課題遂行中に周囲の音や人が気になり刺激の方向に向いてしまうなど。)また、注意障害自体バランスにも影響を与え転倒リスクを高めます。本論文から注意機能は半球間の接続性が高いほどパフォーマンスが向上することが示唆されました。

 

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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