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Vol.574.弾性バンド型の下肢装具(AFO)のBack Kneeと下垂足に対する有用性 脳卒中リハビリ論文サマリー

 

 

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カテゴリー

 

神経系、脳卒中、装具、歩行

 

タイトル

●軽症の脳卒中患者のBack kneeと下垂足に対する弾性バンド型のAFOの効果とは??

 

●原著はKinematic on Ankle and Knee Joint of Post-Stroke Elderly Patients by Wearing Newly Elastic Band-Type Ankle-Foot Orthosis in Gaitこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者に対する下肢装具はその時期で能力に応じて適切に選択される必要がある。どの程度のレベルの方がプラスチック装具からより軟性のものに変更可能なのか興味を持ち本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●足関節装具(AFO)は片麻痺患者にとって不快に感じる場合があります。本研究では、歩行時の足関節と膝関節の運動学的解析を用いて、通常の脳卒中後の高齢患者に対する弾性バンド型のAFOの有効性を確認しました。

 

図参照:Kinematic on Ankle and Knee Joint of Post-Stroke Elderly Patients by Wearing Newly Elastic Band-Type Ankle-Foot Orthosis in Gait

 

●歩行可能な脳卒中患者に対して上図のような弾性バンド型AFOの機能的有用性(Back Kneeと下垂足の予防)を調査した。

 

 

方法

 

図参照:Kinematic on Ankle and Knee Joint of Post-Stroke Elderly Patients by Wearing Newly Elastic Band-Type Ankle-Foot Orthosis in Gait

 

●Viconを使用して、3つの異なる条件 1.何も着用しない(WI) 2.硬質プラスチック素材(EP)で作られた既存のAFO 3.弾性バンド型のAFO を使用し歩行を評価した。

 

●歩行中の足関節の底背屈と膝関節の屈曲伸展が観察された。

 

 

結果

 

●結果、弾性バンド型のAFOにて最大足底屈角度(下垂足)が減少し、背屈角度が上昇した。また膝関節の最大伸展角度が減少し、最大屈曲値が増加した。

 

●弾性バンド型AFOが片麻痺患者の歩行中の下垂足を防ぐことができることを示しました。既存のAFOよりも使い勝手が良く、履き心地も良いとのことでした。

 

●しかし、今回はある程度歩行に慣れている片麻痺患者を対象に実施されました。したがって、すべての片麻痺患者に一般化することはできません。

 

まとめ:弾性バンド型の下肢装具(AFO)の効果

 

本実験の被験者は自立歩行が可能であり、発症から6年(77.3ヶ月)以上経過していましたが、弾性バンド型のAFOはプラスチック素材よりも優れた効果を示しました。 弾性バンド型は足関節の弾力性を保証し、プラスの効果をもたらします。この見方は、「足関節の底屈に対する過度の抵抗が膝の屈曲をむしろ制限する」ことを示唆しています。

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●臨床では軽症の方でも、オルトップなどプラスチック性のものを付けて帰られる方も多い、素材が硬ければ硬いほど立脚後期など動作を制限する可能性がある。より自然な歩行を獲得するには能力に応じて本論文のようなバンド性のより柔らかい素材を提案していくのも有用だと思う。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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