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Vol.570.脳卒中患者の運動単位の選択的な喪失  脳卒中/脳梗塞リハビリ論文サマリー

 

 

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カテゴリー

 

神経系、脳卒中、運動単位

 

タイトル

●脳卒中患者の高閾値の運動単位の選択的な喪失

 

●原著はLarge motor units are selectively affected following a strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●臨床では脳卒中患者の治療に関わる事が多い。その中で、同じ筋でも速筋・遅筋など種類によって脳卒中により受ける影響が違うのか学びたく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●先行研究では、脳卒中患者の運動単位の機能の喪失が明らかになっています。しかし、運動単位がランダムに影響を受けるのか、特定のパターンで影響を受けるのかは不明なままでした。

 

●補足:サイズの原理とは、筋力の発揮の際に小さな運動単位から動員され、必要とされる筋力が増加するにしたがってより大きな運動単位へと順に活性化されていくこと。複雑な難易度の高い動きなどの場合は選択的に高閾値の運動単位が動員されることもある。

 

●脳卒中後の大きな(高閾値)または小さな(低閾値)の運動単位の選択的喪失があるかどうかを評価しました。

 

 

方法

 

●45人の脳卒中患者と40人の健常者が研究に参加した。マクロ筋電図は、小指外転筋から2つのレベルの出力(低および高)で記録されました。

 

●麻痺側のマクロ運動単位電位(マクロMUP)の振幅の中央値を、非麻痺側および健常者の振幅と比較しました。

 

 

結果

 

図参照:Large motor units are selectively affected following a stroke

 

●結果、健常者と非麻痺側では、マクロMUPは、低レベルの出力よりも高レベルの出力で有意に大きかった。ただし麻痺側では、高出力でのマクロMUPは、低出力で記録されたものと同程度の振幅であった。これらの変化は、不全麻痺の重症度と相関していた。

 

●脳卒中後、高閾値運動単位の選択的な機能喪失が観察されました。これらの変化は、症状の重症度に関連していた。

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●本論文では高閾値の運動単位の選択的な喪失が示唆された。これは、速い動作や複雑な課題では高閾値の運動単位が選択的に動員されやすいため難しくなりやすいことを示唆している。

 

●治療としては、ゆっくりかつ簡単な静的課題が難易度が低く導入としては良さそうだが、速さや複雑な課題も取り入れ高閾値の運動単位への働きかけも重要と言える。電気刺激は速筋を促通するのに有用と言われる。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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