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Vol.476.脳卒中による利き手の障害は非利き手より少ない?脳卒中患者における障害と利き手・非利き手の関係性

 

 

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カテゴリー

 

上肢

 

タイトル

●脳卒中による利き手の障害は非利き手より少ない?脳卒中患者における障害と利き手・非利き手の関係性

 

●原著はIndividuals with the dominant hand affected following stroke demonstrate less impairment than those with the nondominant hand affected.こちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●生活上で利き手、非利き手の使用頻度の差を感じる。その差が、脳卒中患者においてはどの程度影響を及ぼすものなのか学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●目的は慢性期脳卒中者の上肢の障害に利き手・非利き手かが影響するか調べることであった。

 

方法

 

●脳卒中の地域在住の93人が参加した。 MAS、ハンドヘルドダイナモメーター(握力)、モノフィラメント(感覚)、疼痛、Chedoke Arm and Hand Activity Inventory、MALおよびReintegration to Normal Living Indexは、障害モデルと機能モデルを形成するために評価に使用されました。

 

結果

 

 

利き手が麻痺した患者は筋緊張、握力、痛み等の点においてより障害が少ないことが示された。痛みを除く点においては、重症度が影響した。(FMAで測定された重度の運動障害は、疼痛スコアに影響を与えていないようでした。)しかし、麻痺手の使用または日常生活におけるパフォーマンスへの影響はなかった。手の優位性と脳卒中後の機能の問題をさらに調査する前向き研究が提案されています。

 

上記結果に関連する先行研究など

 

●利き手が脳卒中の影響を受けた場合、日常生活に利き手以外の手を使用することに慣れていないため、回復中に利き手を使用する意欲が高まる可能性があります。Provinsは、健常者において日常の活動中に利き腕をより頻繁に使用する傾向があると結論付けました。これは、健康成人で利き手を使用する場合の腕のポインティングの精度、移動速度、および精度の向上に反映されています。

 

●対照的に、非利き手の影響を受ける場合、個人は日常業務で麻痺手を使用するモチベーションがほとんどない可能性があり、治療における非利き手の使用を促進することが困難になります。

●利き手が非利き手より使用する傾向は、利き手が脳卒中前の神経筋の状態(例:強い筋、より効率的な運動単位の動員)とつながる可能性があります。

 

●Prioriらは、経頭蓋磁気刺激を使用して健康な個人の利き手において、動きを生成するために必要なしきい値が非利き手で高いことを発見しました。これは、利き手の動きと非利き手の動きに対する運動皮質の出力の違いを示唆しています。したがって、利き手が脳卒中の影響を受けている場合、その保護効果により、脳卒中直後の障害が少ないことが示される場合があります。

 

●運動障害の重症度に関係なく、利き手が冒された人は痛みが少ないと報告されているため、疼痛スコアは利き手の影響を受けました。利き腕のストローク前のコンディショニングが大きいほど、痛みを引き起こす可能性のあるメカニズムが起こりにくくなる可能性があります。

 

●右半球病変と左半球病変のある個人間で、疼痛スコアに有意差があることがわかりました。右半球病変のある人は、より高い疼痛スコアを持っていました。大きな痛みが、右半球の病変に関連する感覚障害(空間無視や痛みの知覚の変化など)に関連している可能性があります。

 

●利き手が脳卒中の影響を受けた場合、非利き手が影響を受けた場合よりも、個人のMASが低くなることがわかりました。

 

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●利き手・非利き手どちらが障害を受けるかは、発症後の経過にも影響を与える様である。臨床的には整形外科の骨折後なども同様に感じる。利き手・非利き手では求められる動作も異なると思われる。臨床における利き手・非利き手のどちらの障害なのか、そしてどのような動作が達成できると良いのか整理し介入できると良い。

 

 

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