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Vol.596.CI療法におけるトランスファーパッケージ【Transfer Package】の重要性について

 

 

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カテゴリー

 

神経系、CI療法、上肢

 

タイトル

●脳卒中上肢麻痺患者の上肢機能をより高めるCI療法におけるtransfer packageの重要性

 

●原著はMethod for enhancing real-world use of a more affected arm in chronic stroke: transfer package of constraint-induced movement therapyこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者においてCI療法はよく耳にするが、臨床で実際使用しているケースはあまり見ない。その対象や注意すべきポイントなどCI療法について学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●CI療法は中枢神経系の損傷後の運動機能をリハビリするための治療法です。その主要な2つのコンポーネントである

①集中的なトレーニング ②transfer package(TP) の役割を評価しました。

 

方法

 

●参加者(n=40)は片麻痺を伴う脳卒中発症後1年以上経過した外来患者でした。

 

●麻痺側上肢を対象としたさまざまな治療は、平日10日間、1日に3.5時間の訓練が続きました。

 

●日常生活でのより麻痺側上肢の自発的使用とその最大運動能力は、それぞれMotor Activity Log(MAL)とWolf Motor Function Test(WMFT)で評価されました。

 

結果

 

図参照:Method for enhancing real-world use of a more affected arm in chronic stroke: transfer package of constraint-induced movement therapy

 

●トレーニングの種類に関係なくTPを使用するとMALの利得はTPがない場合の2.4倍になりました。これらの臨床結果は、神経形成変化に対するTPの以前に報告された効果と類似しています。

 

● MALの増加は、治療後1年で損失なく維持されました。

 

●追加のサブスタディ(n=10)では、TPを実施した患者にて治療後1か月間の参加者との毎週の電話連絡により、6か月後のフォローアップでMALスコアが2倍になることを示しました。

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●脳卒中患者では、機能だけ回復を求めても、結局は生活上で上肢を使えていない状況になり得る事が本論文で示唆された。

 

●生活動作自体の練習や上肢を生活に参加させる患者自身の発想力を鍛えていく事は非常に重要であると感じる。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

併せて読みたい【脳卒中・上肢・CI療法】関連論文

 

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