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Vol.633.半側空間無視患者における左右USNの有病率・身体機能・ADL自立度等の比較

 

 

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半側空間無視に役立つ動画↓↓↓

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カテゴリー

 

神経系、脳卒中

 

タイトル

●半側空間無視患者における左右USNの有病率・身体機能・ADL自立度等の比較

 

●原著はDifferences between left- and right-sided neglect revisited: A large cohort study across multiple domainsこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●頻繁に遭遇する半側空間無視の病態・評価について見直し、洞察を深めたいと思い、学習の一助として本論文に至った。

 

内 容

 

背景

 

●半側空間無視(USN)は、右半球と左半球の損傷後に発生する可能性のある症候群です。左側のUSNは右側のUSNよりもより一般的で問題となりやすい。

 

●研究の目的は半側空間無視の患者において左右の有病率と重症度、病変部位、認知、身体機能および左右USN間の自立度を比較することでした。

 

 

方法

 

●入院中の335人の脳卒中患者が対象となった。側方への注意障害の重症度はキャンセルテストと線分二等分テストとCatherine Bergego Scale(CBS)で測定されました。その他MMSEや身体機能、日常生活動作能力など種々の検査が行われました。

 

●測定値はUSN患者の左右およびなしの間で統計的に比較されました。病変部位のオーバーレイのプロットは病変サブトラクション分析と比較されました。

 

 

結果

 

 

図引用元:Differences between left- and right-sided neglect revisited: A large cohort study across multiple domains

 

●有病率は左USN(15.82%)右USN(9.25%)で左がより多かった。側方への注意障害は左USNでより深刻でした。左USN患者の課題における検索効率は低いようでした。右USN患者ではバランス能力が低下しました。認知、コミュニケーション、力、可動性およびセルフケアに関して左右USN間に違いは見られませんでした。

 

●左USNのほとんどの患者は右半球の病変を持っていましたが、右USNの患者は左半球または右半球のどちらかに病変を持っている可能性がありました。

 

●結論として脳卒中後は左右両方のUSNが一般的です。側方への注意障害は右USNよりも左の方が深刻ですが、身体機能と身体的自立のレベルで左右を比較した時の結果はほぼ同等です。臨床的観点から、右半球と左半球の損傷後の両方で、USNを体系的にスクリーニングすることが重要です。

 

 

元サイトで動画を視聴: YouTube.

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●右半球損傷では急性期で70~80%、慢性期で40%前後、左半球損傷による右USNは0~38%との報告がされています。USNと一概に言っても、注意障害の問題なのか、身体や物体関連の左半分のイメージがないのか、眼球運動障害はどうか、左半側に関する情報を忘れてしまうのか何が患者に起きているのかしっかり探っていきたい。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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