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Vol562.【最新】 機能的電気刺激(FES)を用いたリハビリの概念     脳卒中/脳梗塞論文サマリー

 

機能的電気刺激の概念図(まとめ)

機能的電気刺激の概念図(まとめ)2枚目

 

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●【最新】 機能的電気刺激(FES)を用いたリハビリの概念

 

●原著はFunctional electrical stimulation therapy for restoration of motor function after spinal cord injury and stroke: a reviewこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●電気刺激(NMES)は脳卒中患者が選択的に障害を受けやすい速筋の治療にも効果的である。電気刺激治療の際により効果的にリハビリを行う最新の知見を学びたく本論文に至った。

 

内 容

 

機能的電気刺激治療(FEST)の概念

 

●機能的電気刺激治療(FEST)介入では、患者は麻痺側上下肢に電極が貼付され、能動的に機能的な動きを試みるように求められます。自発的な動きを実行する能力が回復し、電気刺激が必要なくなるまでFESの使用は徐々に減じていきます。

 

●FESTには3つの基本的な構成要素があります。下図はその概念図です。

FES概念図

図:本論文Functional electrical stimulation therapy for restoration of motor function after spinal cord injury and stroke: a reviewより引用

 

 

●まず、治療を受ける患者は能動的に運動を試みなければなりません。

 

●第2に、電気刺激は、患者が運動を行おうとしたタイミングと正確に一致して付与され、一致した感覚フィードバックの下で練習を実行します。この文脈での刺激は、患者が自発的に作り出すことができない動きにのみ使用されます。

 

●第3に、セラピストは手足の動きを補助して、動きの正確さと質を確保します。セラピストはまたFEST介入中の患者の回復状況に基づいて、電極の配置と刺激のパラメーターを適切に変更します。

 

●患者の運動意図とFESの補助から生じる感覚フィードバックが同時に繰り返されると、神経可塑性の変化が生じ、最終的には自発的な運動機能の回復につながると考えられています。

 

機能的電気刺激FESTの先行研究からの報告

 

●Merlettiらは「従来の理学療法治療」に対して、腓骨神経の刺激を通じて足関節背屈を引き起こすFESの効果を比較し、足関節の自発的な背屈によって生成されたトルクは、対照群と比較した場合、治療群で3倍高かったと報告した。

 

●テイラーらは、下垂足に対する背屈誘発の電気刺激装置を18週間使用した後の歩行速度の増加を報告しました。

 

●Thrasherらは頸部および胸部の脊髄損傷を負った5名の患者が、12〜18週間の電気刺激介入を完了しました。この介入では、歩行の補助としてFESTを少なくとも片脚に適用しました。リハビリテーション終了後に、4人の参加者が歩幅とケイデンスを増やし、その結果歩行速度が向上しました。

 

●Popovicらは、6か月電気刺激治療後、C5〜C7レベルのSCIに起因する四肢麻痺のある患者の上肢機能(パワーグリップおよび/または運動範囲の増加)を改善するバイオニックグローブの有効性を実証しました。

 

電気刺激量について

 

「感覚閾値」は、動きが生じない場合でも、刺激を受けた人が刺激を知覚できる最低の強度です。

「運動閾値」は、収縮が動きをもたらさない場合でも、目に見える筋肉収縮をもたらす最小強度です。

「最大許容強度」は、人が不快感を感じることなく許容できる最大レベルです。

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●電気刺激治療では、「感覚の付与」「運動単位の動員を補助して関節運動・不足しているパワーをサポートする」という役割がある。その際に、運動企図から運動を実行しフィードバックを受ける一連の流れのループの中で自然と電気は付与される必要がある。また、その効果が、現れているのか電気刺激のなしまたは弱めて状態での動きも確認していくことは重要である。

 

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執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

 

 

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