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Vol.621.【コロナ】COVID-19と脳梗塞を併発した症例の報告 脳卒中リハビリ論文サマリー

COVID-19と 脳梗塞を併発した症例(見出し)

 

 

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カテゴリー

 

神経系、COVID-19、コロナ、脳梗塞

 

タイトル

●コロナ感染と脳梗塞を併発した症例の報告

 

●原著はThe impact of COVID-19 on ischemic strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●コロナ感染を患った患者において脳梗塞を併発する方もいるという話を以前耳にした。コロナと脳梗塞の関係についてにより学ぼうと本論文に至った。

 

内 容

 

背景

 

●2019年12月から新型コロナウイルスが発生し、国際的に大きな関心を集める緊急事態となった。2020年6月21日現在、コロナウイルス感染症パンデミックは全世界で8,769,844件の感染が確認され、463,745件の死亡例が発生している。コロナウイルス感染症の大流行は、臨床医にとって大きな課題である。当院では、COVID-19患者が脳梗塞を併発した珍しい症例を発見した。

 

●コロナウイルス感染症は直接の接触やエアロゾルを介したヒトからヒトへの感染によって広がります。コロナウイルス感染症は、重症呼吸器疾患のクラスターを引き起こし、ICUへの入室や高い死亡率と関連していました。コロナウイルス感染症による肺炎の患者では、発熱が最も一般的な症状であり、次いで咳が見られました。胸部CT画像からの所見では、ガラス状の不透過性を伴う両側の肺病変が最も多く見られました。リンパ球減少はCOVID-19の患者に共通する特徴であり、疾患の重症度や死亡率に関連する重要な因子である可能性があります。COVID-19の合併症としては、急性呼吸窮迫症候群(29%)、貧血(15%)、急性心筋梗塞(12%)、二次感染(10%)などが挙げられています。

 

症例提示

 

●2020年1月24日、79歳の男性が、1日前からの右手足の脱力感と1週間前からの軽い咳のため、湖北省中国伝統医学病院(湖北省武漢市広区)に入院した。来院時の体温は37.3℃で、いくらか湿ったうなり声を呈していた。2020年1月7日、彼は大きな宴会に出席し、友人宅を訪問した。

 

図引用元:The impact of COVID-19 on ischemic stroke

 

●入院時の神経学的検査では、右手足の筋力が低下しており、手足の筋力はMMT4であった。左足と上肢は影響を受けなかった。発語は舌の偏位を伴い十分に流暢ではありませんでした。眼振、眼球運動障害、顔面の感覚異常はなく、その他の脳神経の検査も正常であった。深部腱反射は左右対称に正常で、触覚、振動覚も正常であった。病歴、家族歴、精神・社会歴は正常であった。一般検査では、高血圧症(血圧:165/120mmHg)が認められた。この患者には慢性的な高血圧の病歴はなかった。脳CTではラクナ梗塞が認められました。48時間ホルターモニタでは発作性心房細動を認めた。

 

●臨床検査では、リンパ球減少と好酸球性顆粒球減少が認められました。胸部CTでは、両側の肺実質の不透明さが認められ、肺の末梢に分布していた。この患者は退院まで、抗ウイルス剤と抗炎症剤を用いて支持療法を行いました。脳梗塞の治療のため,クロピドグレル(75 mg)とアトルバスタチン(20 mg)を経口投与しました。12日間の治療の後、普通に歩けるようになり、ほぼ流暢な言語でコミュニケーションが取れるようになりました。

 

結語

 

●右手足の脱力感で入院し、その後COVID-19(コロナウイルス感染症)と診断された患者という、珍しい症例を報告しました。ここでは、コロナウイルス感染症により低酸素血症と炎症性サイトカインの過剰分泌が生じ、これが虚血性脳卒中の発生・進展に寄与していると考えています。COVID-19患者が急性虚血性脳卒中を発症した場合、神経内科医は感染症医と協力して患者を救うべきです。

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●COVID-19(コロナウイルス)の感染者は依然多い状態で、療法士でも患者に関わる機会が増えている。その際、脳梗塞を発症するリスクもあり、神経学的所見の観察も重要である。COVID-19による、不活動から心身の機能低下を来している方も多い。出来る範囲での予防的なトレーニングは重要であり、それは高齢者に限ることではない。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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