トップへ戻る

TOP > 療法士専門系 > 論文アイデア > 上肢 > Vol.603.リモートリハビリテーション(遠隔リハビリ)における課題設定の重要性

Vol.603.リモートリハビリテーション(遠隔リハビリ)における課題設定の重要性

リモート(遠隔)リハビリの課題設定の重要性

 

 

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

 

 

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!上記写真をClick!! PDFでもご覧になれます。→PDF

 

カテゴリー

 

神経系、リモート、遠隔リハビリ

 

タイトル

●リモートリハビリテーション(遠隔リハビリ)における課題設定の重要性

 

●原著はComparison of finger tracking versus simple movement training via telerehabilitation to alter hand function and cortical reorganization after strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●コロナ渦の現在、リモートの需要は増している。リモートにおいても「質」は重要であると思う。リモートリハビリの実際を学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中リハビリテーションにおいて重要な問題点は機能回復において強制的な「使用」と「学習」のどちらによってより良い影響を受けるかということです。

 

●脳卒中リハビリでの手指の追跡トレーニングを含む以前の研究で示された手指の動きの改善と脳の再編成の変化は、両訓練条件が含まれていたため、反復的な動き「使用」によるものなのか、正確な動きを生み出すために行われる「学習(認知処理)」による効果なのかを疑問視しました。

 

●また、行動の改善とそれに関連する脳の再編成が、遠隔地にいるセラピストとの時折の電話会議を伴う自己管理型のコンピューター化された手指追跡トレーニングプログラムを使用して、被験者の自宅で達成できるかどうかを疑問視しました。

 

●したがって、脳の再編成と手指機能の回復を促進するために、遠隔リハビリテーションにて2つのトレーニング戦略である反復追跡運動(正確さを達成するための時空間処理を含む)と反復単純運動(正確さに注意を払う必要はありません)を比較しました。

 

 

方法

 

●10度の自発的な指の伸展を伴う20人の慢性期脳卒中患者はランダムに反復追跡運動と反復単純運動に割り当てられました。

 

●麻痺側手指と手関節を使用したコンピュータートレーニングを2週間にわたって実施しました。

 

●機能の変化はBBT、Jebsen Taylor Test、手指可動域およびfMRI中の手指追跡活性化パラダイムで測定されました。

 

結果

 

図引用元:Comparison of finger tracking versus simple movement training via telerehabilitation to alter hand function and cortical reorganization after stroke

 

●反復単純運動グループは、BBTとJebsen Taylor Testで改善されました。

 

●BBTとJebsen Taylor Testの反復追跡運動グループの改善は、単純運動グループの改善を上回りませんでした。

 

●反復追跡グループはテストすべて(BBT、 Jebsen Taylor test、ROM、fMRI実施下での追跡課題)で有意な改善を示した。反復単純運動グループは、BBTとJebsen Tatlor testでのみ改善されました。

 

●脳の再編成の一貫したグループパターンは明らかではありませんでした。

 

●遠隔リハビリテーションは、慢性脳卒中の被験者のパフォーマンスを改善するのに効果的かもしれません。

 

●この研究で指追跡トレーニングに費やされた合計試行回数は900回でしたが、有意な脳の再編成を示した以前の研究では1200回の試行が含まれていました。また、その研究のトレーニング期間は、現在の研究の2週間と比較して、4週間でした。 Karniらは、運動学習中の脳の再編成は、正常な被験者のトレーニング期間に依存することを示しました。

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●リモートリハビリにおいても、当然運動の質は求めていく必要がある。リモートならではの映像を駆使した多様な課題設定、PCを通じた患者管理はじめ多様性は今後より進展して行くと思われる。

●24時間を通しての運動量や睡眠時間などはウェアラブルデバイスなどを用いての心身の管理も注目したい。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

併せて読みたい【脳卒中、手指、リモートリハビリ、遠隔リハビリ】関連論文

 

Vol.537.脳卒中患者に対するリモートでのリハビリテーション介入の効果とは?

 

Vol.568.手指伸展機能の回復と把持動作(grasp)の関係性とは? 脳卒中/脳梗塞リハビリ論文サマリー

 

vol.392:脳卒中後4~8週の手指伸展機能の観察     脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

 

 

脳卒中の動作分析 一覧はこちら

 

論文サマリー 一覧はこちら

 

脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら

 

 

 

 

塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします


無料相談
カウンセリング
こちら

お申込み・資料請求・ご相談など 各種お問い合わせ

無料相談/資料請求の
お申込み