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Vol.619. 慢性期脳卒中患者の上肢の筋緊張亢進と運動機能の関係性 リハビリ論文サマリー

麻痺側上肢の筋緊張と運動機能の関係

 

 

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カテゴリー

 

神経系、上肢、筋緊張

 

タイトル

●慢性期脳卒中患者の上肢の筋緊張亢進と運動機能の関係性

 

●原著はAssociation of spasticity and motor dysfunction in chronic strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者の訓練において上肢に過緊張を呈する患者の治療を行うことがよくある。上肢治療を行うにあたってより基礎を学びたいと思い学習の一助として本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中後の筋緊張亢進の有病率は30%から40%と報告されることが多く、これはしばしば運動制御障害と同時に起こり、麻痺側四肢の関節の動きを分離できないという現象として観察されます。

 

●本研究では中等度、重度の運動障害を伴う128名の慢性期脳卒中患者における筋緊張亢進の有病率を報告し、筋緊張と運動障害の関係を定量化することを目的とした。

 

方法

 

● 分析には記述統計と重回帰モデリングが含まれ、MASが独立した関節運動障害(FMAを運動障害評価として使用)の予測因子として使用されました。

 

結果

 

●被験者の97%に筋緊張亢進が観察された。筋緊張亢進の有病率は、以前の報告よりもこの研究で高かった。筋緊張の増加は年齢、経過時間、性別を調整した後の運動障害(FMA)と関連していた。手指、肘、股関節、膝関節の屈筋と伸筋の強度(拮抗筋との関係性)に有意差があることがわかった。

 

● 手指の屈曲と前腕の回内筋のMASのスコアが高い患者と、これらの同じ筋の組み合わせのMASスコアが低い患者と比較すると、筋緊張亢進が観察される患者では拮抗筋(それぞれ指伸筋と前腕回外筋)の強度が低下する傾向が見られました。

 

●運動機能障害を伴う慢性期脳卒中生患者の筋緊張の亢進は、運動制御の障害および拮抗筋の筋力差と関連している可能性があります。

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●拮抗筋との相反的で適切な関係性の獲得が痙縮の改善には重要であることが示唆された。拮抗筋との関係性は臨床において重要で、それは筋出力関係だけでなく、伸張性などもそうである。拮抗筋の短縮が主動作筋による関節運動を阻害することも多い。結局、双方向に運動性が低下している方も多い。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

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