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Vol.538.脳梗塞患者の筋緊張増加・拘縮の予測因子とは?

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●脳梗塞患者の筋緊張増加・拘縮の予測因子とは?

 

●原著はIncreased muscle tone and contracture late after ischemic strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●病院に勤務している療法士では、その後患者がどのような状態になっているのか知らずにいる方も多いと思う。退院後のことも予想して介入できると退院時支援などの際に患者をより丁寧にサポートすることが出来ると思う。何か論文はないかと思い、その一つとして本論文に至った。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中後の最初の12か月間の筋緊張亢進の有病率は、4%から46%の間で変動すると報告されています。虚血性脳卒中の後期の筋緊張亢進(痙縮)と拘縮に関する体系的な研究は限られています。したがって、今回は、筋緊張亢進、痙縮および拘縮の有病率ならびに脳卒中から7年後の筋緊張亢進の予測因子を決定することを目的としました。

 

方法

 

●70歳未満の急性期の虚血性脳卒中患者411名を研究に採用しました。脳卒中の症状は、スカンジナビア脳卒中スケールを使用して評価されました。(補足:スカンジナビアの脳卒中スケールは9つの項目を含む順序スケールです。意識、眼球運動、上肢、手指、下肢の運動機能、認知、言語機能、顔面神経麻痺、歩行で構成され、各項目は2〜5のカテゴリに分けられます。 スカンジナビアの脳卒中スケールは、0から58までの合計スコアを示します。スコアが高いほど、神経機能が優れていることを示します。 )脳卒中から7年後の生存者358名に追跡評価を依頼し、292人が参加に同意し、288人がデータを提供しました。MASを用いて古典的な痙縮および拘縮による筋緊張は、神経内科医によって評価されました。

 

結果

 

●99人の参加者(34%)で筋緊張の増加が認められました(筋緊張の増加は上肢で94人(33%)、下肢で72人(25%)で観察されました。痙縮は51人の参加者(18%)に見られ、拘縮は26人(9%)に見られました。年齢、上肢麻痺、失語症および顔面神経麻痺は、脳卒中後の筋緊張亢進の予測因子でした。

 

●脳卒中の初期段階での運動障害は、後期段階での筋緊張の増加を予測します。失語症は筋緊張亢進の予測因子として報告されていません。しかし、そのような障害はより大きな皮質または皮質下の損傷を示している可能性があるため、この発見はもっともらしいです。

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

 

 

●脳卒中患者の痙縮筋はその努力量や速度等の影響を受ける。退院後の体の動き方によって、ケアが十分に出来ていないと例えば足関節の底屈筋の過活動が増強され、背屈制限を生じ、徐々に楽に足を床につけなくなる可能性がある。それに伴い、上肢の屈筋活動も強まっているかもしれない。早く歩いてもらったときや長く歩いた時などの変化を患者と振り返られると良いと思う。入院時は、毎日のケアがあるが、退院後の生活ではそうはいかない。自主トレだけでなく、日々の体の使い方も患者と一緒に相談できると良いと思う。

 

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

 

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