【2026年版】大腿骨骨折(太ももの骨折)のリハビリとは?原因、症状、バランス機能、股関節のセラピーまで詳細に解説 – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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【2026年版】大腿骨骨折(太ももの骨折)のリハビリとは?原因、症状、バランス機能、股関節のセラピーまで詳細に解説

Femoral Fracture — Stroke Rehabilitation Guide

麻痺側の大腿骨骨折、どこまで回復できるのか。

脳卒中後の麻痺側は荷重が減り、骨が脆くなりやすい環境にあります。ある日突然の転倒で大腿骨骨折が起きたとき、ご家族は何をすべきか。骨折の種類・評価・リハビリの全体像を、専門家の視点でわかりやすく解説します。

UPDATED2025
READ約12分
BYSTROKE LAB

Annual Incidence
3件/万人
65歳以上の高齢者では年間人口1万人当たり3件と報告(米国)
Female Risk
3/4以上が女性
股関節骨折の4分の3以上が女性。欧米では男性の約2倍の発生率
Risk Factor Impact
17
危険因子5つ以上の女性は、危険因子2つ以下の女性より骨折リスクが17倍高い
Self Check
3つ以上当てはまる方は、
続きをお読みください。
01
脳卒中後に麻痺があり、患側(まひのある側)に体重をかけることを避けている
02
転倒後から股関節・太ももに激しい痛みがあり、足をつくことができない
03
転倒後、患側の脚が外を向いた状態になり、左右の脚の長さが違うように見える
04
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の診断を受けており、歩行中のバランスに不安がある
05
術後・入院リハビリを終えたが、自宅での歩行や転倒予防に不安が残っている
01
Concerns

こんなお悩みはありませんか。

「手すりにつかまっていたのに、転んでしまった」。脳卒中の後遺症を抱えながらリハビリを続けているご本人が、ある日突然の転倒で大腿骨骨折を受傷するケースが少なくありません。

麻痺がある側(患側)は筋活動が低下し、体重をかける機会が少なくなります。その結果、骨密度(こつみつど:骨の丈夫さの指標)が低下し、軽い転倒でも骨折しやすい状態になっています。

麻痺側は受け身も十分に取れない上、荷重量が減っているため骨も脆弱になりやすい。脳卒中患者さんの骨折は、早期から備える視点が大切です。

このページでは、大腿骨骨折の基礎知識から評価・リハビリ・在宅復帰までを網羅的にご説明します。ご本人・ご家族の疑問や不安が少しでも和らぐことを願っています。

02
What is Femoral Fracture

大腿骨骨折とは

大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)の骨折を総称して「大腿骨骨折」と呼びます。体の中で最も大きく強い骨ですが、高齢になるほど骨密度が低下し、軽微な転倒でも骨折します。

Surgical Treatment of Ipsilateral Multi-Level Femoral Fracture Treated Using Antegrade Intramedullary Nail.Beom-Soo Kim, M.D., Jae-Woo Cho, M.D., Do-Hyun Yeo, M.D., Jong-Keon Oh, M.D.Journal of Trauma and Injury 2018;31(2):96-102. より引用

Important — For Family
大腿骨骨折は「骨折の形態」と「骨折の部位」の2軸で理解することが重要です。

形態による分類(疲労・不全・完全・単純・複雑・粉砕・病的)と、部位による分類(頭部・頸部・転子部・骨幹部)を組み合わせて、治療方針が決まります。

ご家族が担当医やリハビリスタッフと話すときも、「どの部位のどの種類の骨折か」を確認しておくと理解が深まります。

大腿骨骨折の分類図(Winquist-Hansen分類)

図引用元:University of Washington — Winquist-Hansen Classification of Femoral Fractures

骨折の形態による分類

骨折の形状・重症度によって以下のように分類されます。治療の侵襲度や回復見通しに直結するため、正確な理解が重要です。

骨折の種類 説明 特徴・注意点
疲労骨折 骨への繰り返しの衝撃で微細な亀裂が生じる スポーツや過剰な運動で多い
不全骨折 骨が完全には折れていない状態 子どもや骨が柔軟な方に多い
完全骨折 骨が2つ以上に分離する 骨片のずれ(転位)の有無で重症度が変わる
単純骨折(閉鎖) 皮膚から骨が露出しない 感染リスクが低く、比較的重症度が低い
複雑骨折(開放) 皮膚も損傷し骨が露出する 感染リスクが高く、緊急対応が必要
粉砕骨折 骨が3つ以上の断片に割れる 高エネルギー損傷(交通事故等)で多く、手術が必要なことが多い
病的骨折 骨粗鬆症・骨腫瘍などで骨が弱くなり起こる わずかな力でも骨折し、治癒が困難なことがある

骨折の部位による分類

大腿骨は股関節側(近位部)から膝関節側(遠位部)まで、部位によって骨折の特徴と治療が異なります。高齢者では近位部(頸部・転子部)が最も多い骨折部位です。

Near Side — 近位部
頸部・転子部骨折
— 高齢者に最も多い骨折部位
Garden分類(頸部):Stage 1〜4で重症度分類
Evans分類(転子部):安定型と不安定型に分類
転子部骨折は痛みが強く出やすい傾向がある
Far Side — 骨幹部
骨幹部骨折
— 若い男性や骨粗鬆症の女性に多い
若い男性:高エネルギー外傷(交通事故等)後に多い
高齢女性:低エネルギーの転倒後に多い
股関節・骨盤・膝の合併損傷を伴うことがある
FOR PROFESSIONALS
Garden分類とPipkin分類の臨床的意義

Garden分類(頸部):Stage 1(不完全骨折)→ Stage 2(完全・転位なし)→ Stage 3(完全・回旋転位)→ Stage 4(完全・重度転位)。Stage 3・4は骨頭壊死リスクが高まるため、人工骨頭置換術の適応を検討する。

Pipkin分類(大腿骨頭):Type I(骨頭窩尾側骨折)、Type II(頭側骨折)、Type III(I/IIに頸部骨折合併)、Type IV(I/IIに臼蓋縁骨折合併)。Type III・IVは予後不良因子。

頚体角の確認:単純X線(AP・側面)で大腿骨軸と頸部中心がなす角度(正常:120〜130°)を確認。内旋位APビューが頸部のより詳細な評価に有用。MRIはX線陰性の潜伏骨折に感度100%。

大腿骨頸部・転子部骨折の部位分類図(Evans分類)

図引用元:Minds(旧版)大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン

STROKE LABでの無料相談の様子

— ご本人・ご家族の状況を丁寧にお伺いします

Free Consultation
「術後のリハビリ、このままで大丈夫だろうか」と感じたら、まずご相談ください。

STROKE LABは脳神経リハビリを専門とする自費リハビリ施設です。脳卒中後の麻痺と大腿骨骨折が重なるケースにも、経験豊富なセラピストが個別に対応いたします。画像所見をお持ちいただければ、より詳細なご説明が可能です。

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03
Mechanism

なぜ骨折が起こるのか

Why It Happens
骨は「使わなければ弱くなる」—麻痺側に荷重が減ると骨密度が低下します。

脳卒中後の麻痺側は、筋肉の収縮量と荷重量が著しく減少します。骨は適度な荷重刺激を受けることで密度を維持しますが、刺激が失われると骨密度(BMD:Bone Mineral Density)が低下します。

さらに、麻痺側は転倒時に受け身を取ることが困難なため、骨への衝撃が大きくなります。骨が弱くなった状態で大きな衝撃が加わる—この2つが重なって骨折が起きやすくなります。

骨折リスクを高める主な要因

大腿骨骨折の発生率は米国で年間人口1万人当たり1〜1.33件ですが、65歳以上では年間3件と急上昇します。危険因子が5つ以上ある女性は、2つ以下の女性と比べて骨折リスクが17倍に達するという報告もあります。

骨密度(BMD)と骨粗鬆症リスクの図解

図引用元:Raafat BM et al. Bone mineral density (BMD) and osteoporosis risk factor in Egyptian male and female battery manufacturing workers.

Main Risk Factors
変えられない危険因子
— 年齢・性別・骨格
70歳以上の高齢(発生率は指数関数的に増加)
女性(男性の約2倍の発生率)
脳卒中後の麻痺(荷重量低下→骨密度低下)
Modifiable Factors
変えられる危険因子
— リハビリと生活改善で対策できる
骨粗鬆症(薬物療法・カルシウム摂取)
転倒リスク(バランス訓練・環境整備)
患側への荷重不足(早期荷重訓練で改善)
FOR PROFESSIONALS
骨密度(BMD)と骨折リスクの関係

大腿骨近位部BMDと股関節骨折:股関節骨折は大腿骨近位部のBMDと強く相関するが、BMD以外の臨床的予測因子も多数存在する。

多因子リスク:骨密度を除く危険因子を5つ以上持ち、かつBMDのZスコアが最低三分位の女性では骨折リスクがさらに上昇。BMD単独でなく多因子による評価が必要(Cummings SR et al. NEJM 1995)。

04
Differential Diagnosis

症状と他疾患との違い

大腿骨骨折の典型的な症状は、激しい股関節・大腿部の痛みと、立つことができないことです。ただし、脳卒中後の麻痺側では痛みの感覚が鈍くなっている場合もあり、症状がわかりにくいことがあります。

症状・所見 大腿骨骨折 股関節痛(骨折なし)
痛みの強さ 非常に強い(体重をかけられない) 動作時に増悪、安静で軽快しやすい
脚の外旋・短縮 外旋・短縮あり(転位があれば明瞭) 通常なし
痛みの部位 鼠径部(頸部骨折)または転子部 前・後・外側で部位が異なる
腫脹・血腫 周囲軟部組織に血腫が形成されることある 軽度の腫脹のみ
緊急度 救急対応・早急な医療機関受診が必要 経過観察・外来受診で対応可能なことも多い
転倒後に「脚の向きがおかしい」「体重をかけると痛がる」場合は、迷わず救急受診を。麻痺側では痛みが軽く見えることがあるため、症状の軽さで判断しないことが重要です。
05
Assessment

評価方法

大腿骨骨折の評価は、①画像評価(X線・CT・MRI)と②機能評価(歩行・バランス・ADL)の2段階で行われます。初回相談時に画像所見(レントゲン・MRIのレポート等)をお持ちいただくと、より正確な状態把握が可能です。

画像評価。

First Choice
X線・CT
— 骨折の有無・部位・転位の確認
X線:骨折の種類・部位の第一選択。頚体角(正常120〜130°)を確認
CT:骨折線が薄くX線で不明瞭な場合に断面画像で詳細確認
When X-ray is Negative
MRI
— 潜在骨折の検出に最も有効
X線陰性でも骨折が強く疑われる場合に感度100%
疲労骨折後24時間以内は骨スキャンが陰性になることに注意
サマリーの持参の推奨

画像所見から得られる情報はリハビリプログラムの選択に直結します。STROKE LABでは初回相談時にレントゲン・MRIのレポートをお持ちいただくことをおすすめしています。

問診と鑑別診断。

問診では「どのように脚を痛めたか」が最も重要な情報です。交通事故の場合はスピード・シートベルト・エアバッグの有無、転倒の場合は転倒の状況と高さなどを伝えましょう。既往症(高血圧・糖尿病等)や服薬情報も正確に伝えることが大切です。

Differential Diagnosis — 股関節痛の3部位分類
股関節の痛みは「前部・後部・外側部」で原因が異なります。
前部
主に関節内の問題。変形性股関節症・股関節唇裂傷などが多い。鼠径部の痛みは大腿骨頸部骨折の典型的な部位。
後部
梨状筋症候群・仙腸関節機能障害・腰部神経根症などと関連する可能性がある。
外側
大転子痛症候群(大転子周囲の炎症)が代表的。転子部の痛みは転子部骨折を示唆することが多い。

機能評価ツール

評価ツール 概要・満点 メリット / 注意点
DGI(動的歩行指標) 8項目・合計24点。歩行・バランス・転倒リスクを評価 管理が簡単・信頼性高。細かな変化の検出感度はやや低い
LEFS(下肢機能尺度) 20項目・0〜80点(低いほど障害大) 各種下肢疾患に使用可。患者の自己申告に依存する
TUG 椅子から立ち上がり3m歩行・折り返しの秒数 簡便・最低限の器具のみ必要。微細な改善の検出感度はやや低い
Mini-BESTest 動的バランスの複数側面を包括的に評価 信頼性・妥当性高。他と比べやや時間がかかる
Harris Hip Score 痛み・機能・変形・可動域の4領域・100点満点。70点未満はpoor 股関節手術前後の評価に最も広く用いられる
Mini-BESTestによるバランス評価

— Mini-BESTest:大腿骨・椎体骨折のある高齢者の動的バランスを多角的に評価できます。

Balance Strategy
「良いバランス」を理解することが、転倒予防の第一歩です。

立位を保つ際、私たちは重心の揺れに対して3つの戦略を切り替えています。①足関節戦略(足首の動き)→②股関節戦略(股関節の動き)→③ステッピング戦略(踏み出し)の順に、揺れが大きくなるほど高い戦略を使います。

骨折後の高齢者や脳卒中患者では足関節戦略よりも股関節戦略の割合が大きくなり、体性感覚(からだの感覚)よりも視覚や前庭系(耳の平衡感覚)に頼りやすくなります。

バランス戦略の種類と特徴(足関節・股関節・ステッピング戦略)

図引用元:医学書院 脳卒中の動作分析 金子唯史 著

バランス戦略の比較と臨床応用

図引用元:医学書院 脳卒中の動作分析 金子唯史 著

06
Recovery Pathway

回復への道のり。

大腿骨骨折後のリハビリは「早期離床・段階的荷重・機能回復・転倒予防」の4フェーズで進みます。脳卒中の麻痺がある方は、麻痺側リハビリと並行して進めることが重要です。

01
早期離床・血栓予防術後〜数日

深部静脈血栓症(DVT:足の静脈に血の塊ができる合併症)を予防するため、術後できる限り早く起き上がることが重要です。ベッドサイドで足首の上下運動など簡単な自主トレを開始します。肺塞栓(胸痛・息切れ)の症状に注意が必要です。

02
段階的荷重訓練術後〜数週

体重の30〜50%の荷重量での歩行訓練でも骨形成の増加が報告されています。荷重量に応じた歩行補助具(歩行器・杖等)の使用方法を習得します。体重をかけることへの恐怖感がある場合は、徐々に慣れていくことが大切です。

03
筋力・バランス強化入院〜外来リハビリ

大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)を中心とした筋力増強訓練が機能回復の鍵となります。立位でのバランス訓練により姿勢制御能力を高め、転倒リスクを軽減します。電気刺激(低周波)を組み合わせると筋力回復が促進されることが無作為化比較試験で示されています。

04
ADL・社会参加の回復在宅〜長期

日常生活動作(ADL)の自立を目標に、買い物・外出など屋外活動を安全に行えるよう練習します。有酸素運動は心肺能力を高め、歩行能力のさらなる向上につながります。骨密度維持のため、適度な荷重運動を長期的に継続することが重要です。

DGI 8項目の内容

Dynamic Gait Index — 8 Items
各項目0〜3点・合計24点で歩行能力とバランスを評価します。
1

6mの平地歩行(通常速度)
2

歩行速度を変える(通常→速く→ゆっくり、各1.5m)
3

頭部を横に向けて歩く(右→左→正面)
4

頭部を上下させて歩く(上を見る→下を見る→正面)
5

歩行中に軸足回転して止まる(逆向きになる)
6

歩行中に障害物(靴箱)を越える
7

コーンの周りを回る(1つ目右回り、2つ目左回り)
8

階段昇降(必要に応じて手すり使用可)

電気刺激(低周波・高周波)の使い分け。

電気刺激は運動療法との併用に有力なエビデンスがあります。Gremeauxらの無作為化比較試験(RCT)では、低周波電気刺激を標準リハビリと組み合わせることで、膝伸筋の筋力増加が理学療法単独より優れていることが示されました。

Low vs High Frequency — 低周波と高周波の違い
低周波電気刺激
遅筋繊維(持久力に関わる筋)の代謝活性と割合を増加。大腿四頭筋に多く存在するため、膝伸筋への使用が特に有効。筋萎縮の抑制・術後筋力回復の促進に有用。
高周波電気刺激
主に速筋繊維(瞬発力に関わる筋)に作用し、筋力や疲労に対する抵抗力を高める。「機能的電気刺激」「神経筋電気刺激」とも呼ばれる。

歩行の力学:倒立振り子モデル。

高齢者や脳疾患を持つ方では、立脚中期に位置エネルギーを十分に運動エネルギーへ変換できないケースが多くみられます。これは大腿骨骨折後のセラピーを考える上で重要な視点です。

倒立振り子モデルと歩行のエネルギー変換

図引用元:医学書院 脳卒中の動作分析 金子唯史 著

Gait Kinematics — 典型的な運動学的逸脱(Janet らの知見)
骨折後に生じやすい歩行の問題を相ごとに理解しましょう。
初期接地(踵接地〜荷重応答)
足関節背屈の制限(前脛骨筋の活動低下・下腿三頭筋の拘縮)、膝屈曲の欠如(膝の過伸展)
立脚中期
膝伸展の欠如(過剰な足関節背屈)、膝のロッキング(過伸展)、股関節伸展と足関節背屈の制限、過剰な骨盤側方移動
立脚終期〜前遊脚期
膝屈曲と足関節底屈の欠如(蹴り出しと遊脚準備の双方が低下)
遊脚初期〜中期
膝屈曲角度の低下(大腿直筋の活動増加、ハムストリングスの活動低下)
遊脚終期(踵接地準備)
膝伸展と足関節背屈の制限による踵接地と荷重受容の阻害
歩行周期における典型的な運動学的逸脱

図引用元:医学書院 脳卒中の動作分析 金子唯史 著

歩行時の上下の重心移動は約2cmです。初期接地時に重心が最も低く、立脚中期に最も高くなります。このエネルギー変換を適切にコントロールする力を取り戻すことが、歩行の質を高める鍵となります。

STROKE LAB代表 金子唯史
Message from CEO
「退院後のリハビリをどう続けるか」、その悩みをSTROKE LABは一緒に考えます。

脳卒中後の麻痺と骨折が重なる複合的なケースに、専門のセラピストが個別プログラムで対応します。外来リハビリ終了後も機能の向上を目指したい方、もっと歩けるようになりたいと感じている方は、ぜひ無料相談をご活用ください。

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07
Family Support

ご家族ができるサポート。

ご家族のサポートは、ご本人の回復に大きく影響します。「何をどこまで手伝うか」のバランスが難しいところですが、「自分でできることは自分でやってもらう」姿勢が機能回復の促進につながります。

声かけ・関わり方のポイント。

Model Talk

「今日は少しだけ、ご自分で足を上げてみましょうか。私がそこで見ていますから」

「痛みが強いときは遠慮なく教えてください。無理はしないで大丈夫ですよ」

「昨日より立つのが少し楽になっていますね。少しずつ良くなっています」

自宅での転倒予防チェック。

チェック項目 具体的な対策 優先度
段差・つまずき防止 敷居・カーペットの端・電源コードを整理。段差にスロープを設置 最優先
手すりの設置 トイレ・浴室・廊下・玄関に手すりを設置 最優先
照明の確保 夜間の廊下・トイレへの足元ライト設置
履物の選択 滑りにくい底のスリッパ・靴に変更。裸足・靴下のみでの歩行を避ける
08
Home Return & Support

在宅復帰と公的支援制度。

大腿骨骨折後の在宅復帰は、環境整備・介護体制・サービス利用の3つを事前に整えることで安全性が高まります。脳卒中による障害がすでにある方は、特に念入りな準備が必要です。

在宅復帰チェックリスト。

住宅改修:段差解消・手すり設置・浴室の改修が完了している
福祉用具:歩行補助具(歩行器・杖)の選定と使用方法の習得が済んでいる
介助体制:介助者の役割分担と介助方法を確認してある
通院・リハビリ手段:外来リハビリや定期受診への移動手段が確保されている
緊急時対応:転倒・体調急変時の連絡先と対応手順を家族で共有している
服薬管理:骨粗鬆症治療薬・脳卒中予防薬の管理体制が整っている
デイサービス:リハビリ継続と社会参加のためのサービス利用を検討・申請している

主な公的支援制度。

制度名 主な内容 申請窓口
介護保険 訪問リハビリ・デイケア・福祉用具貸与・住宅改修(最大20万円)など 市区町村の介護保険窓口
身体障害者手帳 障害の程度に応じた税控除・交通費割引・補装具費支給など 市区町村の障害福祉窓口
障害福祉サービス 65歳未満の場合:自立支援給付(居宅介護・移動支援等) 市区町村の障害福祉窓口
高額療養費制度 1か月の医療費が自己負担上限額を超えた分を払い戻す 加入する健康保険組合・協会けんぽ
障害年金 脳卒中後遺症が一定の障害等級に該当する場合に支給 年金事務所・市区町村年金窓口
公的支援制度は「申請しないと受けられない」ものがほとんどです。退院前に必ず担当のソーシャルワーカーやケアマネジャーに相談しましょう。
09
Prognosis

回復までの期間と予後

大腿骨骨折後の回復期間は、骨折の種類・部位・手術の有無・患者さんの年齢や全身状態によって個人差があります。脳卒中の麻痺がある方は、麻痺側機能の回復との両立を考えた長期的な視点が必要です。

Recovery Timeline
早期離床・荷重が回復の速度を左右します。

術後は通常、数日以内に離床・部分荷重を開始し、骨癒合の進行に応じて全荷重へと移行します。入院リハビリ(約1〜3か月)で歩行の自立を目指し、退院後は外来リハビリや自費リハビリで機能の向上を継続します。

「骨がついたら終わり」ではなく、筋力・バランス・歩行速度の回復には骨癒合後も数か月〜1年以上かかることがあります。長期的なリハビリの継続が重要です。

骨折後のリハビリは「骨が治れば終わり」ではありません。筋力・バランス・生活習慣の改善まで取り組むことで、次の骨折の予防につながります。
10
FAQ

よくあるご質問

Q.脳卒中後の麻痺側はなぜ骨折しやすいのですか?
A.

麻痺側は筋活動が低下し、患肢への荷重量が減るため骨密度(BMD)が低下します。また転倒時に受け身が取れないことが多く、骨折リスクが健常側より高くなります。

脳卒中発症後は早期からの荷重訓練で骨密度維持に努めることが、骨折予防の観点からも重要です。

Q.大腿骨骨折の種類にはどんなものがありますか?
A.

骨折の形態による分類(疲労・不全・完全・単純・複雑・粉砕・病的)と、部位による分類(頭部・頸部・転子部・骨幹部)の2軸で整理できます。

高齢者に最も多いのは大腿骨頸部骨折と転子部骨折で、骨粗鬆症が主な背景因子です。治療方針は骨折の種類と患者さんの状況によって決まります。

Q.大腿骨骨折後のリハビリはいつから始めますか?
A.

深部静脈血栓症(DVT)予防の観点から、術後できる限り早期に離床を開始します。体重30〜50%の荷重量での歩行訓練から始め、骨形成を促しながら段階的に荷重量を増やします。

早期離床は呼吸器合併症のリスク低減にもつながり、回復を早める重要なステップです。

Q.大腿骨骨折の評価にはどんな検査や尺度が使われますか?
A.

画像評価ではX線(頚体角120〜130°確認)・CT・MRI(感度100%)が使われます。機能評価では動的歩行指標(DGI・24点満点)、下肢機能尺度(LEFS・80点満点)、TUG、Mini-BESTest、Harris Hip Score(100点満点・70点未満はpoor)などが用いられます。

画像所見をSTROKE LABにお持ちいただくと、よりきめ細やかな評価と説明が可能です。

Q.電気刺激はリハビリに効果がありますか?
A.

Gremeauxらの無作為化比較試験(RCT)では、低周波電気刺激を標準リハビリと組み合わせると、膝伸筋の筋力増加において理学療法単独より優れた効果が示されました。

筋萎縮の抑制と手術後の筋力回復を早め、歩行速度・自律性の改善に寄与する可能性があります。STROKE LABでは身体状態に応じた適切な運動療法を提案します。

Q.大腿骨骨折後の在宅復帰で注意すべきことは何ですか?
A.

転倒リスクの評価と環境整備が最優先です。段差解消・手すり設置などの住宅改修、歩行補助具の選定と使用方法の習得が必要です。

また介護保険・身体障害者手帳・障害福祉サービスなど公的支援制度の活用計画を立てておくことが重要です。脳卒中後の方は麻痺側への荷重訓練の継続も欠かせません。

11
Our Program

STROKE LABのプログラム

STROKE LABは、脳神経リハビリを専門とする自費リハビリ施設です。大腿骨骨折後のリハビリにおいても、脳卒中後の麻痺と骨折が重なる複合的な課題に対応できる経験豊富なセラピストが揃っています。

当施設の特徴は「姿勢連鎖セラピー」です。骨折部位のみを治療するのではなく、全身の姿勢連鎖(姿勢が全身に連動する仕組み)を考慮し、骨折部位がより効率的に・楽に動かせるよう全身から治療します。

Our Strength
STROKE LABの強み
— 専門性と個別対応
脳神経リハビリ専門の経験豊富なセラピスト
脳卒中麻痺+骨折の複合ケースに対応
「姿勢連鎖セラピー」で全身から治療
画像所見を活かした評価と説明
What We Work On
取り組める内容
— セラピーの目標
関節可動域の改善・正常な運動パターンの回復
疼痛・浮腫の軽減・睡眠の質向上
屋外活動(買い物・旅行等)の安全な遂行
転倒リスクの軽減・自主トレーニングの指導
STROKE LABでの大腿骨骨折後リハビリの様子

— 骨折後の症状の段階に基づいて、個別性に応じたセラピーを行っています。

Voice

「脳梗塞の後遺症があるのに大腿骨も骨折してしまい、もう歩けないと思っていました。STROKE LABでは麻痺側と骨折後の両方に目を向けて丁寧に見てもらえて、今では手すりを使いながら外を歩けるようになりました」— 70代・男性・脳梗塞右片麻痺+右大腿骨転子部骨折・術後6か月

「転倒が怖くてほとんど歩かなくなっていましたが、バランス訓練と歩行練習を繰り返すうちに自信がついてきました。リハビリを諦めなくて良かったと感じています」— 80代・女性・骨粗鬆症・大腿骨頸部骨折・術後9か月

Message from CEO
骨折後の回復に、
諦めないでください。
STROKE LAB代表 金子唯史 ポートレート

脳卒中後の麻痺があるところへ、さらに大腿骨骨折が重なる。それがどれほど辛く、不安なことかを私たちはわかっています。「もう元には戻れないのか」と感じている方も少なくないでしょう。

しかし、骨折後のリハビリで回復される方を、当施設は数多く見てきました。回復の可能性はまだあります。あなたのご状況を丁寧にお聞きし、最適なプログラムをご提案します。

「今からでも間に合うのか」「どこに相談すればいいのか」—そんな迷いがあれば、まず無料相談にお越しください。一緒に次の一歩を考えましょう。

株式会社STROKE LAB
代表取締役 金子 唯史

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References

参考文献。

01Gremeaux V, et al. Low-frequency electric stimulation combined with physical therapy in the rehabilitation of patients with proximal femoral fracture: a randomized controlled trial. Arch Phys Med Rehabil. 2008;89(12):2265-2271.
02Cummings SR, et al. Risk factors for hip fracture in white women. N Engl J Med. 1995;332(12):767-773.
03Sernbo I, Johnell O. Consequences of a hip fracture: a prospective study over 1 year. Osteoporos Int. 1993;3(3):148-153.
04Hip fracture — diagnosis and treatment. AAOS Clinical Practice Guidelines. 2021.
05Marks R. Hip fracture epidemiological trends, outcomes, and risk factors, 1970–2009. Int J Gen Med. 2010;3:1-17.
06Bogoch ER, et al. Effective initiation of osteoporosis diagnosis and treatment for patients with a fragility fracture. J Bone Joint Surg Am. 2006;88(1):25-34.
07Shumway-Cook A, et al. Predicting the probability for falls in community-dwelling older adults using the Timed Up & Go Test. Phys Ther. 2000;80(9):896-903.
08Binkley JM, et al. The Lower Extremity Functional Scale (LEFS): scale development, measurement properties, and clinical application. Phys Ther. 1999;79(4):371-383.
09Horak FB, Nashner LM. Central programming of postural movements: adaptation to altered support-surface configurations. J Neurophysiol. 1986;55(6):1369-1381.
10金子唯史. 脳卒中の動作分析. 医学書院. 2018.

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