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Vol.516.脳卒中患者の歩行に対する音楽を使用した介入の効果とは?

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●脳卒中患者の歩行に対する音を使用した介入の効果とは?

 

●原著はThe Influence of Sound-Based Interventions on Motor Behavior After Stroke: A Systematic Reviewこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●音楽はほとんどの方の生活に寄り添い親しんだものである。例えば、認知症の患者様でも歌を歌うなどの課題は楽しそうに歌われる事も多い。ただ音を聞くだけ発するだけでなく、様々な脳部位を活性させる効果が秘められているように感じる。音楽の心身への効果を学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●現状、より効果的で患者に合わせたリハビリテーション戦略が緊急に必要であることは明らかです。音楽の介入は、脳卒中後の移動能力、上肢機能および生活の質に有益であるようです。

 

●音楽介入は、受動的(つまり、音楽を聴く)と能動的(たとえば音楽を制作する、または楽器を演奏するなど)の2つのタイプの介入に分類できます。音楽の介入は脳の再編成プロセスを誘発し、脳卒中後の神経の共活性化と聴覚と運動のネットワークの機能的結合を強化することが示唆されています。音楽を聴くことはいくつかの運動認知機能に関連しているため、神経学的リハビリテーションに適したツールとなる可能性があります。

 

●研究目的は、脳卒中患者の生体力学的パラメーターに対する音ベースの介入(SBI)の効果を調査することでした。

 

方法

 

●PubMed,Web of Science,Physiotherapy Evidence Database(PEDro)およびCochrane Libraryにおいて2019年9月までの研究を対象に検索されました。

 

●すべてのデータベースから得られた858の研究のうち、12の研究と240の参加者が基準を満たしました。6つの研究が上肢の運動課題に対するSBIの効果を調査し、6つの研究が歩行を調査しました。

 

 

結果

 

●上肢の運動課題に関連した研究ではSBI後のリーチ動作時に皮質の再編成の改善と中枢の興奮性および運動制御の改善を示した研究は1つだけでした(他の5つの研究の結果は多様すぎて、結果を実証するには質が不足していた)。

 

●上肢筋活動に関して、上腕二頭筋活動の最大随意等尺性収縮の有意でない増加0.34%および上腕三頭筋活動の有意な増加18.18%が観察されました。さらに、リーチ中の前述の筋の共収縮率に10%の減少が見られました。

 

●上肢の論文をまとめると報告数は多くはないが、上肢ROMの増加する、加速度の正常化、ピーク速度の向上、変動性が減少するというエビデンスがある。

 

●音ベースの介入SBI中、無音と比較して歩行中に腓腹筋活動に有意差が見られ、プッシュオフ時の振幅が10.8%増加し、スイング中の振幅が10.4%減少した。

 

●歩行に関しては、結果は上肢より明確でした。音ベースの介入SBI中、無音と比較して歩行中に腓腹筋活動に有意差が見られ、プッシュオフ活動と膝屈曲を増加させることで遊脚期のクリアランスを改善でき、これは脳卒中後の歩行におけるつまずきを減らし、歩行速度を向上させるのに役立ちます。

 

●SBIの根本的なメカニズムに関する研究はほとんど行われていません。

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

 

 

●音・音楽ベースの介入は報告が十分ではないとしても身体・動作能力への効果が示唆された。音を出す道具が手元になくとも、セラピストの声の声色・強弱・タイミング等でも患者の受け取り方は変わるため、臨床では自身の声の出し方を意識していきたい。

 

 

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