年齢とFIMの関係とは?脳卒中リハビリの予後予測・改善因子を解説【評価PDF付き】
年齢とFIMの関係を、原著論文から正確に整理します。結論から言うと、年齢は退院時FIMをわずかに説明するだけで、入院中のFIMの伸び(FIM利得)を左右するのは年齢ではなく「入院時FIM(重症度)」です。
「もう歳だから」という言葉に、根拠をもって答えられるように。FIMの採点基準、MCID、予後予測の考え方まで、新人セラピストが現場で迷わない形でまとめました。
要点5項目。
FIM評価・経過記録シート|A4・1枚
運動13項目・認知5項目を、初回から再評価まで
3時点で比較できる記録シートです。
点数だけでなく、介助内容の変化や次回の目標も書き残せます。
18項目・3時点比較
印刷・手書き用
※独自編集の記録補助シートであり、公式評価票ではありません。
採点は正規マニュアルと施設の運用に従ってください。
PDFが別タブで表示された場合は、表示画面から保存・印刷できます。
臨床現場でこう出会う。

78歳・男性。左被殻出血(約20mL)による右片麻痺で、発症21日目に回復期病棟へ入棟しました。入院時FIMは38点(運動26点・認知12点)、BRSは上肢Ⅲ・手指Ⅱ・下肢Ⅳです。
本人の希望は「家に帰りたい」。一方で家族からは「年齢的に限界があるのでは」と相談がありました。
担当PTは、年齢そのものはFIMの伸びを予測しないこと、見通しを左右するのは入院時の重症度と認知・注意・合併症であることを、論文を示して説明しました。
「年齢が高いから回復は難しい」。患者や家族から、この言葉を聞いたことはありませんか。
この直感は、完全な間違いではありません。ただし、エビデンスを正確に読まずに使うと、患者の可能性を過小評価してしまいます。ここからは、年齢とFIM(Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)の関係を、順を追って整理します。
FIMとは?定義と基本をおさえる。
FIMは、日常生活でどれだけ介助を必要としているかを数値化する評価法です。1980年代に米国で開発され、現在はリハビリテーションの成果指標として国際的に使われています(Keith, Granger ら, 1987)。
構成は運動13項目・認知5項目の計18項目です。各項目を1〜7点で採点し、合計は18〜126点になります。項目の詳細と測定特性は、米国Shirley Ryan AbilityLabのFIM解説ページ(英語)にもまとまっています。

FIMは、生活場面で実際に「している」ADLを採点します。点数が低いほど、介助が多く必要という意味です。
日本では、Barthel Index(BI)を「できるADL」、FIMを「しているADL」の評価として使い分けることが多くあります。リハ室での能力と病棟での実際に差があるときは、その差自体が重要な臨床情報です。
「退院時FIM」と「FIM利得」は別物
年齢とFIMの議論で一番大切なのが、この区別です。どちらを指標にするかで、年齢の影響の見え方がまったく変わります。
退院時点の絶対値です。入院時の重症度に強く引っ張られます。高齢者ほど入院時FIMが低い傾向があるため、年齢とも見かけ上の関連が出ます。
退院時FIM−入院時FIMで求める変化量です。セラピストの介入が反映される指標で、Bagg(2002)では年齢の有意な影響はありませんでした。
年齢とFIMのエビデンスを、原著から正しく読む。
中心となるのは、Bagg ら(2002, Stroke)の研究です。6年間に入院リハビリを受けた脳卒中患者全員を対象に、入院時と退院時のFIMで評価しました。STROKE LABの論文サマリー(PDF)でも、この論文を他の研究と読み合わせて紹介しています。
① 年齢単独は、退院時FIM総点・運動FIMの有意な予測因子でした。ただし説明できた変動は約3%のみでした。
② 入院時FIMなどで調整すると、年齢の説明力は最大1.3%まで下がりました。
③ FIM変化量(利得)に対しては、年齢は有意な予測因子ではありませんでした。
④ 一方、入院時FIM単独で転帰の変動の15〜66%を説明しました。
結論:年齢だけを理由に、リハビリを受ける機会を制限する正当な理由はない。PubMedで抄録を見る
Bagg研究を支える3つの関連研究
Kugler ら(2003, J Neurol)は、脳梗塞2,219例を解析しました。55歳未満では最大改善可能量の67%を達成し、55歳以上では50%でした。一方、回復の速さへの年齢の影響は小さく、結果は初期の障害の程度により強く左右されました。著者らは「高齢を早期リハビリの制限因子とみなすべきではない」と結論しています。PubMed
Hager & Nennmann(1997, Arch Gerontol Geriatr)は、高齢者のリハビリ全般(脳卒中に限らない)を対象に、元の生活への復帰に関連する因子を検討しました。有意に関連したのは入院時のADLで、年齢ではありませんでした。
Pedersen ら(2015)は外傷性脳損傷(TBI)を対象に、FIMの解析方法を比較しました。FIM総点の解析では年齢群間に差がありませんでした。しかし項目別の解析では、多くのFIM項目に年齢の影響が認められました。脳卒中とは対象が異なるものの、「総点だけで判断しない」という教訓は共通です。PubMed
「退院時にどこまで到達するか」には、年齢もわずかに関係します。
しかし「入院中にどれだけ伸ばせるか」は、年齢よりも入院時の重症度、そして認知・注意・気分・合併症の影響が大きい。つまり、セラピストが介入できる余地は年齢では決まりません。
— ご本人・ご家族の状況を丁寧にお伺いします
一度ご相談ください。
STROKE LABは脳卒中に特化した自費リハビリ施設です(医療機関ではありません)。年齢ではなく「今の状態」を評価し、お一人おひとりに合わせたプランをご提案します。まずは無料相談から。
加齢と神経可塑性:「回復しない」ではなく「ゆっくり」。

神経可塑性(経験や損傷に応じて神経回路が再編成される性質)は、加齢とともに低下すると考えられています。ただし、適切な練習量と課題設定があれば、高齢者でも可塑的な変化は起こりえます(専門家合意)。
① 脳の可塑性の変化
加齢に伴い、シナプス形成や回路の再編成は遅くなるとされます。そのため、高齢者では代償的な回復に時間がかかりやすくなります。とはいえ「速度が遅い」ことと「回復しない」ことは、まったく別の話です。
② 脳血流・代謝の変化
加齢によって、脳血流や代謝の予備能も低下しやすくなります。白質病変などの既存変化も、回復のしやすさに影響しうる要素です。
③ 年齢に「伴いやすい」因子を分けて見る
高血圧・糖尿病などの併存疾患、認知機能低下、抑うつ、社会的孤立。これらは年齢そのものではなく、年齢に伴いやすい合併因子です。年齢でひとまとめにせず、一つずつ評価し、介入できるものから手を打ちます。
前庭リハビリ[観察研究]:Whitney ら(2002, Laryngoscope)は、前庭障害の若年者と高齢者を対応させて比較しました。リハビリ後の臨床的改善の割合に、年齢群間の有意差はありませんでした。脳卒中の研究ではないため、あくまで参考情報です。PubMed
FIMが伸びないとき、年齢の前に疑うこと。
FIMが低い、あるいは伸びない。そのとき「年齢のせい」と結論づける前に、次の5つを鑑別してください。原因によって、介入はまったく変わります。

| 鑑別すべき因子 | FIMでの現れ方 | 鑑別ポイント | 参考評価・関連記事 |
|---|---|---|---|
| 認知機能障害 | 認知項目の低下。運動項目も手順理解の不足で伸び悩む | 運動麻痺が軽いのに介助量が減らない。指示の保持が難しい | MMSE、MoCA、HDS-R |
| 抑うつ・アパシー・疲労 | 参加量が減り、FIMが停滞する | 「できるが、しない」状態。能力と実際の介助量に乖離が出る。気分・意欲・疲労を分けて評価する | GDS、PHQ-9、やる気スコア、FSS/アパシー・脳卒中後疲労 |
| 高次脳機能障害(半側空間無視・注意障害など) | 食事・整容・更衣・移乗など特定項目の介助量が多い | 麻痺の重さと釣り合わないFIM低下。課題の途中で中断が多い | BIT、CBS、TMT/半側空間無視・注意障害 |
| 合併症(肺炎・DVT・疼痛など) | 全体的な停滞、または急な低下 | 順調だったFIMが急に止まる・下がる、という時系列の変化に注目する | バイタル、血液検査、NRS(疼痛) |
| 病変の部位・大きさ | 特定の項目群が重度に低下する | 左半球→言語関連、右半球→空間認知・注意関連、脳幹・小脳→嚥下・バランス関連が出やすい | MRI・CT(部位・体積) |
FIMの採点基準と測定特性。
FIMは18項目を1〜7点の7段階で採点します。点数の意味をチームで揃えることが、年齢に左右されない目標設定の土台になります。

7段階の採点基準
| 点数 | 採点基準 | 臨床での読み方 |
|---|---|---|
| 7点 | 完全自立:補助具なし、安全に、通常の時間内で行える | 介助者が不要 |
| 6点 | 修正自立:補助具の使用、時間がかかる、または安全への配慮が必要 | 介助者は不要。補助具・環境調整で自立 |
| 5点 | 監視・準備:見守り、声かけ、準備のみ。身体には触れない | 人はそばに必要だが、身体介助はない |
| 4点 | 最小介助:本人が75%以上を行う | 手を添える程度の接触介助 |
| 3点 | 中等度介助:本人が50%以上75%未満を行う | 介助者の身体的負担が増え始める |
| 2点 | 最大介助:本人が25%以上50%未満を行う | 介助の大部分を介助者が担う |
| 1点 | 全介助:本人が行うのは25%未満 | ほぼすべてを介助者が担う |
項目ごとの点数を、退院先や在宅介護の可否に直接結びつけることはできません。家族の介護力や住環境も含めて、チームで総合的に判断します。
信頼性[SR/MA・観察研究]:Ottenbacher ら(1996)のメタ分析では、FIM総点の検者間信頼性の中央値は0.95、再テスト信頼性は0.95でした(PubMed)。Hamilton ら(1994)は1,018例でICC 0.96(運動0.96・認知0.91)を報告しています(抄録)。ただし項目単位の一致度はそれより低く、記憶や階段などは迷いやすい項目です。
妥当性[観察研究]:脳卒中患者で、運動FIMと10項目版Barthel Indexの相関はr=0.92〜0.94と報告されています(Hsueh ら, 2002;PubMed)。
MCID[観察研究]:Beninato ら(2006, n=113)は脳卒中のMCIDをFIM総点22点・運動17点・認知3点と報告しました(PubMed)。急性期リハビリ病院のデータであり、時期や対象が違えば値も変わりうる点に注意します。
FIMは運動麻痺の質までは捉えられません。機能障害の評価には、SIAS(脳卒中機能評価法)やFMA上肢評価と組み合わせると、FIMの変化の理由が見えやすくなります。
高齢者のFIMを伸ばす介入のエビデンス。
年齢に関わらず、介入の原則は同じです。ここでは、高齢の患者でも押さえておきたい4つの方針を整理します。

AVERT試験(Bernhardt ら, Lancet 2015, n=2,104)では、発症24時間以内に高用量・高頻度で離床させた群のほうが、3か月後の良好な転帰が少ない結果でした(46% vs 50%)。
「早ければ早いほど、多ければ多いほど良い」わけではありません。全身状態を見ながら、段階的に活動量を上げていきます。PubMed
全身状態・既往・高次脳機能・気分・家族環境を評価し、プランを組み立てます。年齢だけで練習量や目標を下げないことが原則です。
注意障害や半側空間無視はFIMの伸びを妨げる修飾因子です。運動療法と並行して、生活場面での安全確保と注意への介入を組み合わせます。具体的な評価と訓練は注意機能の評価とリハビリの解説を参考にしてください。
抑うつや社会的孤立は、リハビリへの参加を妨げます。PHQ-9などで定期的にスクリーニングし、必要に応じて医師・心理職につなぎます。脳卒中後うつの神経基盤は扁桃体と脳卒中後うつの解説で詳しく扱っています。家族面談では「年齢のせいで無理」という思い込みを、根拠をもってほぐします。

「今の可能性」を一緒に探しましょう。
STROKE LABでは、脳卒中の機能回復を専門とするセラピストが、重症度・認知機能・生活環境を総合的に評価します。退院後も続けられる個別プログラムをご提案しています。
多職種連携と環境調整。
FIMは「している」介助量を測るため、病棟の実態を知る看護師との情報共有が欠かせません。職種ごとの役割を整理します。
| 職種 | 主な評価 | 主な介入 | 連携のポイント |
|---|---|---|---|
| PT | 運動麻痺、バランス、移乗・移動FIM、転倒リスク | 歩行・移乗練習、段階的な離床 | 移乗方法をOT・看護師と統一する |
| OT | セルフケアFIM、上肢機能、高次脳機能 | ADL練習、上肢練習、自助具・住環境の調整 | FIM採点基準をチーム内で共有する |
| ST | 理解・表出、失語症、嚥下 | 言語訓練、嚥下訓練、代替手段の提案(失語症の音楽療法など) | 伝わる声かけの方法をチームと家族へ共有する |
| 看護師 | 病棟での排泄・夜間ADL、バイタル | 病棟ADLの介助量調整、排泄の自立支援 | 病棟とリハ室の介助量の差をセラピストへ伝える |
| 医師 | 病変部位、合併症、薬剤の影響 | 合併症治療、リハビリの可否・注意点の指示 | FIM停滞時は医学的原因の検索を依頼する |
| MSW | 家族の介護力、住環境、介護保険 | 退院先の調整、制度利用の支援 | 家族の介護力を目標設定に反映させる |
「FIMは採点表ではなく、チームの共通言語です。病棟とリハ室で点数が違ったら、その差こそが大事な情報です。」
「年齢で目標を下げると、チーム全体が低い期待値で動きます。入院時FIMと目標FIMを数字で共有しましょう。」
つまずきポイントと臨床判断のコツ。
家族への説明と、迷いやすい採点
「家族に年齢の心配を打ち明けられたら、こう伝えます。『回復の速さには個人差があります。でも、年齢だけでリハビリをやめる理由にはなりません。今の状態のほうがずっと大切です』。」
「4点と5点で迷ったら、『自分の手が触れているか』で判断します。手を添えていれば4点、見守りや声かけだけなら5点です。」
予後予測とゴール設定:年齢とFIMをどう使うか。
予後予測では、単一の因子に頼らず、複数の因子を組み合わせて考えます。

入院時FIMからの目安
転帰先[観察研究]:Ween ら(1996, Neurology)では、入院時FIM総点が80点を超える患者はほぼ全員が自宅退院し、40点未満では施設退院がほぼ確実でした。抄録(Neurology)
伸びやすい層[観察研究]:Inouye ら(2001)では、入院時FIM総点37〜72点の中等度群の利得(37±15点)が、73点以上(20±10点)や36点以下(29±23点)より大きい結果でした。PubMed
※いずれも米国の研究です。日本の回復期リハビリ病棟とは在院日数や制度が異なるため、参考値として扱います。
日本の回復期リハビリテーション病棟では、運動FIMの利得をもとにした「実績指数」が評価に用いられています。そのため退院時FIMの予測研究が国内でも盛んです(日本理学療法士協会の解説)。
年齢とFIMに関するよくある質問。
年齢はFIMの改善を予測する因子になりますか?
Bagg et al.(2002, Stroke)では、年齢は退院時FIMの有意な予測因子でしたが、説明できたのは変動の約3%にとどまり、入院時FIMなどで調整すると最大1.3%でした。入院中のFIM変化量(利得)については、年齢は有意な予測因子ではありませんでした。年齢だけを理由にリハビリを控える根拠にはなりません。
FIM(機能的自立度評価法)はどのように採点しますか?
FIMは18項目(運動13項目・認知5項目)を各1〜7点で採点し、合計18〜126点です。7点=完全自立、6点=修正自立、5点=監視・準備、4点=最小介助(本人が75%以上)、3点=中等度介助(50%以上)、2点=最大介助(25%以上)、1点=全介助(25%未満)です。採点は実際の生活場面で「している」介助量で行います。
FIMの改善に最も影響する因子は何ですか?
最も強いのは入院時の機能状態(入院時FIM)です。Bagg et al.(2002)では、入院時FIM単独で退院時転帰の変動の15〜66%を説明しました。そのほか、認知機能・注意障害・半側空間無視・抑うつ・合併症・病変の部位と大きさなどが修飾因子になります。
高齢の脳卒中患者でもリハビリの効果は期待できますか?
期待できます。Bagg(2002)ではFIM利得に年齢の有意な影響はなく、Kugler(2003, n=2,219)でも年齢の影響は小さく、初期の障害の程度のほうが回復を強く左右していました。ただし若年者のほうが改善の割合がやや大きい傾向も示されているため、年齢は制限因子ではなく背景因子として扱います。
FIMの項目別に年齢の影響は異なりますか?
異なる可能性があります。外傷性脳損傷を対象としたPedersen et al.(2015)では、FIM総点の解析では年齢群間に差がなかった一方、項目別解析では多くの項目に年齢の影響が認められました。総点だけでなく項目ごとの変化を見ることが大切です。
FIMのMCIDやカットオフ値を教えてください。
脳卒中のMCIDはFIM総点22点・運動項目17点・認知項目3点です(Beninato et al., 2006)。入院時FIM総点が80点を超える患者はほぼ自宅退院し、40点未満では施設退院が多かったという報告があります(Ween et al., 1996)。ただし米国の研究であり、日本の制度や時代背景の違いに注意して参考値として使います。
STROKE LABのプログラム。
STROKE LABは、脳卒中後の方を専門とする自費リハビリ施設です(医療機関ではありません)。「年齢ではなく、今の状態で可能性を判断する」という方針で、退院後も続けられる脳卒中の個別リハビリを提供しています。
— STROKE LABのリハビリプログラムの様子
「80歳代の方を担当したとき、入院時FIMは32点で、『年齢的に自宅退院は難しい』という見立てでした。まず認知機能と気分を評価すると、軽度の抑うつと注意障害が見つかりました。そこに介入したところ、3か月でFIM72点まで伸び、ご自宅に戻られました。年齢ではなく、何が回復を妨げているかを探る大切さを学んだ経験です。」— PT・経験5年目・回復期リハビリ病棟
「採点会議で、先輩と私の点数がずれたことがあります。私は『リハ室でできるから5点』とつけ、先輩は『病棟では毎回手を添えているから4点』でした。その日から、FIMは生活場面で採点するルールを徹底しています。」— OT・経験3年目・急性期〜回復期
※セラピスト個人の臨床経験です。経過には個人差があり、同様の改善を保証するものではありません。
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諦めないでください。

「もう歳だから、仕方がない」。脳卒中後の回復の現場で、よく耳にする言葉です。
けれどエビデンスが示すのは、FIMの伸びを左右するのは年齢ではなく、入院時の状態だということです。高齢であっても、適切な評価と関わりがあれば、改善の余地はあります。
STROKE LABでは、退院後も回復を続けたい方のために、脳卒中専門のセラピストが個別のプログラムを設計しています。まずは無料相談で、今の状態とご希望をお聞かせください。
代表取締役 金子 唯史
参考文献。
- Bagg S, Pombo AP, Hopman W. Effect of age on functional outcomes after stroke rehabilitation. Stroke. 2002;33(1):179-185. PubMed
- Kugler C, Altenhöner T, Lochner P, Ferbert A. Does age influence early recovery from ischemic stroke? A study from the Hessian Stroke Data Bank. J Neurol. 2003;250(6):676-681. PubMed
- Hager K, Nennmann U. Rehabilitation of the elderly—influence of age, sex, main diagnosis and activities of daily living (ADL) on the elderly patients’ return to their previous living conditions. Arch Gerontol Geriatr. 1997;25:131-139.
- Pedersen AR, Severinsen K, Nielsen JF. The effect of age on rehabilitation outcome after traumatic brain injury assessed by the Functional Independence Measure (FIM). Neurorehabil Neural Repair. 2015;29(4):299-307. PubMed
- Whitney SL, et al. The effect of age on vestibular rehabilitation outcomes. Laryngoscope. 2002;112(10):1785-1790. PubMed
- Beninato M, Gill-Body KM, Salles S, et al. Determination of the minimal clinically important difference in the FIM instrument in patients with stroke. Arch Phys Med Rehabil. 2006;87(1):32-39. PubMed
- Ottenbacher KJ, Hsu Y, Granger CV, Fiedler RC. The reliability of the functional independence measure: a quantitative review. Arch Phys Med Rehabil. 1996;77(12):1226-1232. PubMed
- Hamilton BB, Laughlin JA, Fiedler RC, Granger CV. Interrater reliability of the 7-level functional independence measure (FIM). Scand J Rehabil Med. 1994;26(3):115-119. Abstract
- Hsueh IP, et al. Comparison of the psychometric characteristics of the functional independence measure, 5 item Barthel index, and 10 item Barthel index in patients with stroke. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2002;73(2):188-190. PubMed
- Bernhardt J, et al; AVERT Trial Collaboration Group. Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial. Lancet. 2015;386(9988):46-55. PubMed
- Ween JE, et al. Factors predictive of stroke outcome in a rehabilitation setting. Neurology. 1996;47(2):388-392. Neurology
- Inouye M, et al. Influence of admission functional status on functional change after stroke rehabilitation. Am J Phys Med Rehabil. 2001;80(2):121-125. PubMed
- Keith RA, Granger CV, et al. The functional independence measure: a new tool for rehabilitation. Adv Clin Rehabil. 1987;1:6-18.
- 金子唯史. 脳卒中の動作分析. 医学書院. 2018.

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024) パーキンソン病の機能促進:医学書院 (2025)