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Vol.502.歩行訓練の効果的な練習量は?脳卒中患者の治療を再検討

 

 

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●歩行訓練の効果的な練習量は?脳卒中患者の治療を再検討

 

●原著はGait Rehabilitation After Stroke Should We Re-Evaluate Our Practice?こちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●歩行はじめ運動量が全く足りていない現状を目にすることが多く、患者は廃用が進んでいる部分も大きいと感じる。どの程度の運動量が適切なのか学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中は長期的な障害の主な原因となります。脳卒中生存者のうち、80%以上が脳卒中後の最初の2ヶ月で個々で異なるがある程度の回復を示し、それぞれの歩行障害を有したままとなります。地域生活での歩行は行いづらさを有したままです。

 

●歩行能力は健康に大きな影響を及ぼします。歩行能力は脳卒中後の機能的自立と長期的生存率の重要な予測因子です。当然のことながら、歩行能力を取り戻すことは、脳卒中患者の最も一般的な目標の1つです。

 

●脳卒中リハビリテーションのほとんどの治療は、歩行訓練と機能訓練に向けられていますが、現在の治療の選択肢では残念ながら効果が限られているようです。

 

運動系ネットワークと運動学習に長期的な変化をもたらすには、高強度の練習が不可欠です。これらの変化が脳卒中からの歩行回復を支えているため、最近のリハビリテーションは強度を高めることに焦点が当てられています。

 

 

練習量について

 

●強度を高めるということは治療的介入中に含まれる運動の繰り返しの回数を増やすか、治療介入の合計時間を増やすかということです。脳卒中リハビリテーション病棟のほとんどの患者は、歩行関連活動を理学療法時間の20%しか費やしていないのが現実です。この量は、神経可塑性の変化を促進し、回復を加速するための繰り返しの観点からは不十分です。

 

●実際、1日100回の下肢運動の繰り返しを増加すると歩行速度が向上します。同様に治療時間をさらに16時間(週末など)増やすと、日常生活動作が改善されます。

 

●なぜ高強度トレーニングをしないのか?それは簡単に言えば、研究結果が臨床へ繋がっていない。現在まで運動強度、タイミングおよび継続期間に関してエビデンスに基づくガイドラインは十分でありません。運動強度という指標は現場で最も確立するのに困難なパラメータでもあります。

 

●ホーンビーらによるは発症後1か月以上後に評価された144人の脳卒中者の大規模な研究を報告した。サンプルでこの問題に光を当てています。著者らは、セッションあたりの歩数とセッション数が、歩行の速度と質の両方の改善を示したと報告した。運動強度は主要な歩行能力改善の最も強力な予測因子であることを明らかにした。彼らはまた、より機能的で若い患者は、より多くの運動量と強度のステッピング練習を達成する可能性が高いことを示しました。

 

●また脳卒中者が少なくとも脳卒中の亜急性期の後期および慢性期において以前に可能であると考えられていたよりも高強度の歩行練習およびより難しい課題を実行できることを示唆した。

 

まとめ

 

●過去20年以上の神経科学の研究の結果、中枢神経系に挑戦しないリハビリテーションは、脳卒中患者の回復軌道に臨床的に有意な変化をもたらせないというコンセンサスが得られました。

 

●理想的なリハビリテーションは、患者の耐性に応じ難易度が継続的に増加する反復的かつ集中的な練習が望まれる。生活環境でも移動能力を向上させるには、従来の低強度/低要求のリハビリテーションを超えていかなければならない時が来ました。

 


 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

 

 

●臨床現場では一日トータルのリハビリ時間の中、コンディショニングが多くの時間を占めてしまっているケースは多い。当然筋の長さの改善などは重要なのであるが、それだけでは入院期間中にも関わらず廃用が進んでしまう。患者のリハビリ内容を1日で考えたときに種々の治療をどのような配分で提供していくか療法士が客観的にタイムマネージメントしていくことは非常に重要である。

 

 

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