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Vol.580.ラテロパルジョンLateropulsionの大脳皮質における責任病巣は?? 脳卒中/脳梗塞リハビリ論文サマリー

 

 

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カテゴリー

 

脳科学

 

タイトル

●ラテロパルジョンの責任病巣とは??

 

●原著はLesion Localization of Poststroke Lateropulsionこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●延髄外側の障害にてLateropulsionを生じる患者は見受けるが、その他に責任病巣があるか学びたく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●本研究はlateropulsion(プッシャー症候群)を脳病変の位置に関連付けることを目標とした症例対照研究です。脳卒中患者全体の特定の脳領域にlateropulsionが局在するかどうかを判断するために研究が設計されました。

 

方法

 

●脳卒中後の50人の患者は年齢、脳卒中発症からの期間、入院時の運動機能項目のFIM、右or左半球損傷か、および性別を使用しlateropulsionのない50人の脳卒中患者と比較されました。

 

●一次分析には、多変量病変-症状マッピング(MLSM)を使用し、Burke Lateropulsion Scaleで評価されたlateropulsionに最も関連する脳領域を特定しました。

 

●二次分析には、病変部位の体積、運動障害の程度、運動および認知項目のFIMのスコアの比較評価が含まれていました。

 

 

結果

 

●分析により、lateropulsionに最も関連する病変部位は、中心後回(Brodmann area 2)の接合部の下頭頂小葉とBrodmann area 40(縁上回)に局所的なピークを持つ全体的に有意なモデルが生成されました。

 

●lateropulsionの患者の病変体積は大きかった。

 

●適切なマッチングにもかかわらず、運動機能とFIM合計スコアは、lateropulsionのある患者とない患者間でグループレベルで異なっていました。

 

●この分析は、後頭頂葉の発達の重要な神経解剖学的決定因子として下頭頂葉の病変の関与を示唆した。ラテロパルスの解剖学的基盤をよりよく理解することで、非侵襲的神経調節アプローチに情報を提供する可能性を含め、リハビリテーションの取り組みが改善される可能性があります。

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●Lateropulsionは延髄外側梗塞で生じやすい病巣側へ傾倒してしまう現象です。その他の責任病巣としては前脊髄小脳路、後脊髄小脳路、前庭脊髄路などの報告がされており、前庭・小脳が関わる障害です。固定的な戦略を取りやすく、早期から頭頚部~眼球と身体の協調的な運動学習は重要です。また、積極的に前庭系を用いるような前庭リハビリも臨床的に有用であると感じます。

 

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

併せて読みたい【lateropulsion、pusher症候群】関連論文

 

vol.59:ワレンベルグ症候群のリハビリ -ラテロパルジョンの治療の即時効果- 脳卒中/脳梗塞論文サマリー

 

vol.379: 側頭頭頂皮質と垂直知覚 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

 

vol.375:プッシャー症候群における治療介入の即時効果 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

 

 

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