【2026年版】翼状肩甲の評価とリハビリ完全ガイド|原因・Kibler分類・脳卒中対応まで – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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【2026年版】翼状肩甲の評価とリハビリ完全ガイド|原因・Kibler分類・脳卒中対応まで

脳卒中リハビリテーションや整形外科領域の臨床で頻繁に遭遇する翼状肩甲(Scapular Winging)について、解剖学的背景・病因分類・肩甲骨ジスキネジアの評価・段階別リハビリテーションプログラムまで、患者さんにも専門家にも役立つ情報を徹底解説します。「前鋸筋麻痺と僧帽筋麻痺でウイングの見え方はどう違うのか?」「脳卒中患者の肩甲骨ウイングはなぜ重要なのか?」「どの運動を、どの時期に行うべきか?」という実践的な疑問にすべて答えます。

翼状肩甲(Scapular Winging)は、肩甲骨周囲筋の弱化・麻痺により肩甲骨を胸郭に密着させる能力が低下し、肩甲骨の内側縁または外側縁が羽のように背中から突出した状態です。筋骨格性・神経性の2つに大別され、前鋸筋麻痺(長胸神経障害)が最も一般的な原因です。脳卒中後の患者では肩甲帯の運動制御が障害されることで翼状肩甲が生じやすく、肩甲上腕リズムの破綻・上肢機能低下・疼痛・歩行への波及など全身機能に影響します。適切な評価と段階的リハビリテーション(急性期→中間期→後期)で機能回復が期待できます。

🦴 翼状肩甲:臨床家が必ず知っておくべき事実

  • 正式名称:翼状肩甲(Scapular Winging / Winged Scapula)。肩甲骨の内側縁または外側縁が胸郭後面から羽のように突出する状態
  • 最多原因:前鋸筋麻痺(長胸神経障害)が最も一般的。次いで僧帽筋麻痺(副神経障害)、菱形筋麻痺(肩甲背神経障害)
  • 3大ウイングパターン:①前鋸筋麻痺→肩甲骨内側縁が突出(壁押し試験で顕著)②僧帽筋麻痺→外側変位・外転時に顕著③菱形筋麻痺→下角が側方回転・非常に微細
  • Kibler肩甲骨ジスキネジア分類:TypeⅠ(下角突出)・TypeⅡ(内側縁突出)・TypeⅢ(上方変位)の3型。翼状肩甲の視覚的評価と組み合わせて使用
  • 脳卒中との関係:弛緩性麻痺期(肩甲骨下垂・外側変位)と痙縮期(前傾・下方回旋・前突)で肩甲帯の問題が変化。早期ポジショニングが亜脱臼・疼痛予防に直結する
  • 機能的影響:肩屈曲120°以上の挙上制限・外転パワー低下。整髪・歯磨き・更衣・食事などのADL全般に影響
  • 重要な治療原則:前鋸筋麻痺では前鋸筋の過度なストレッチを避ける。仰臥位からのROM訓練を優先し、段階的に抗重力・動的訓練へ進む
  • LSST(Lateral Scapular Slide Test):肩甲骨スタビライゼーション機能の簡易評価。左右差1.5cm以上が機能障害の目安
  • 全身連鎖の観点:肩の力の50%は下肢から、30%はコアから。局所筋だけでなく姿勢連鎖全体からのアプローチが機能回復を最大化する

翼状肩甲とは ― 定義・肩甲上腕リズム・臨床的重要性

翼状肩甲(Scapular Winging)は、肩甲骨を胸郭後面に密着させる肩甲帯安定筋群の弱化または麻痺により、肩甲骨の縁が羽のように背中から突出した状態を指します。この状態は単なる見た目の問題にとどまらず、肩甲上腕リズム(Scapulohumeral Rhythm)の破綻を招き、上肢の屈曲・外転のパワーと可動域を著しく制限します。

🦴 肩甲上腕リズムとは ― なぜ肩甲骨の安定が重要か

正常な上肢挙上では、上腕骨と肩甲骨が2:1の比率(肩甲上腕リズム)で協調して動きます。上腕骨が2度回旋する間に肩甲骨が1度上方回旋することで、広い可動域と効率的な力発揮が実現されます。

翼状肩甲では肩甲骨が胸郭に固定されず上方回旋が阻害されるため、①肩峰下インピンジメントリスクの増大②上肢挙上時の疼痛③筋力の大幅な低下④疲労感の増大 が同時に生じます。脳卒中後では、この問題が上肢機能リハビリの阻害因子となるだけでなく、体幹・歩行パターンにも波及します。

🧠 神経学的観点(脳卒中)

脳卒中後の皮質脊髄路障害により肩甲帯筋群のトーヌス異常・痙縮・選択的筋活動の障害が起こります。特に前鋸筋・下僧帽筋は高度な皮質制御を要するため、発症早期から活動低下が顕著に現れます。

🚶 姿勢・歩行への波及

肩甲骨は上肢と体幹をつなぐ「橋」です。肩甲帯の不安定性は体幹回旋・上肢振りに影響し、歩行の効率・バランスにまで波及します。末梢の巧緻動作だけでなく歩容改善にも肩甲帯の安定化が必要です。

💊 肩痛(Hemiplegic Shoulder Pain)との関係

脳卒中後肩痛の主要原因の一つとして肩甲上腕リズムの破綻が挙げられます。翼状肩甲が肩峰下インピンジメントや肩関節亜脱臼を助長し、慢性的な疼痛へとつながります。

🏋️ ADLへの影響

整髪・歯磨き・食事・更衣など日常生活に必要な上肢挙上・リーチ動作が制限されます。特に肩屈曲120°以上が困難になることが多く、自立したADL遂行に支障をきたします。

臨床的に関連する解剖学的構造 ― 筋・神経

🎯 一次安定筋(翼状化の直接原因)
  • 前鋸筋(Serratus Anterior):肩甲骨を胸郭に密着・上方回旋。麻痺が最多原因
  • 僧帽筋(Trapezius)上部・中部・下部:挙上・内転・下制・上方回旋
  • 菱形筋(Rhomboids)大・小:肩甲骨の内転・下方回旋
🔧 二次安定筋・連関する筋
  • 肩甲挙筋(Levator Scapulae):肩甲骨の挙上・下方回旋
  • 小胸筋(Pectoralis Minor):肩甲骨の前傾・下制。短縮で翼状化を助長
  • 広背筋(Latissimus Dorsi):体幹‐肩甲帯の連結。運動連鎖に重要
神経名 起源 支配筋 障害時の主な影響
長胸神経 C5・C6・C7(腕神経叢) 前鋸筋 最多。肩甲骨内側縁の後方突出(内側ウイング)
副神経(CN XI) 脊髄副神経核 僧帽筋・胸鎖乳突筋 肩下垂・外側変位・外転制限
肩甲背神経 C4・C5(腕神経叢) 菱形筋・肩甲挙筋 下角の側方回転・微細なウイング
腕神経叢全体 C5〜T1 上肢全体 広範な筋力低下・感覚障害(Erb麻痺等)
【脳卒中と末梢神経の違い】脳卒中による中枢性障害(皮質脊髄路)は上記の末梢神経そのものを障害するわけではなく、「運動命令の伝達障害」により実質的な筋力低下・運動制御障害が生じます。したがって、末梢神経障害の翼状肩甲と比較してリハビリの進め方・時期設定・予後が異なります。脳卒中後は神経の「再接続」ではなく「神経可塑性による運動学習」を促進するアプローチが基本です。

病因分類・3大パターン・肩甲骨ジスキネジア(Kibler分類)

3つのウイングパターンの比較

前鋸筋麻痺
(最多・内側突出)
僧帽筋麻痺
(外側変位)
菱形筋麻痺
(微細・下角外旋)
比較項目 前鋸筋麻痺 僧帽筋麻痺 菱形筋麻痺
障害神経 長胸神経(C5-C7) 副神経(CN XI) 肩甲背神経(C4-C5)
突出部位 肩甲骨内側縁が後方突出 外側への変位・下垂 下角が側方・後方回転
誘発動作 壁押し試験・腕立て伏せ 外転(ABD)時に顕著 完全屈曲から伸展動作
見逃しやすさ 比較的明瞭 ⚠️ 微細・見逃しやすい ⚠️ 非常に微細
疼痛の程度 中程度〜強い(神経炎合併時) 中程度(肩部・頸部) 軽度〜中程度
リハビリの主眼 前鋸筋の段階的保護・強化 肩甲挙筋代償・装具療法 僧帽筋中部の代償強化

肩甲骨ジスキネジア(Scapular Dyskinesis)― Kibler分類

翼状肩甲と密接に関連する概念として「肩甲骨ジスキネジア(Scapular Dyskinesis)」があります。これは肩甲骨の動態(動的アライメント)の異常を指し、Kibler(2002)が提唱した以下の3型分類が広く使用されています。

TypeⅠ 下角優位の突出 上肢挙上時に肩甲骨下角が後方に傾く。小胸筋短縮・前鋸筋弱化が多い
TypeⅡ 内側縁優位の突出 肩甲骨内側縁が全体的に後方に浮く。前鋸筋麻痺・菱形筋弱化が多い。最も典型的な「ウイング」の形
TypeⅢ 上方変位・上角突出 安静時・動作時に肩甲骨が上方に偏位。下僧帽筋弱化・肩甲挙筋短縮が多い

💡 Kibler分類の臨床的活用

翼状肩甲の「ある・なし」の二者択一評価では不十分なケースに、どの部位がどの方向に動いているかを明確にするKibler分類が有用です。特に前鋸筋麻痺ではTypeⅡ、下僧帽筋弱化ではTypeⅢが多く見られます。分類を行うことで①障害筋の推定②優先する訓練の特定③経時的変化のモニタリングが可能になります。なお、同一患者でも動作(安静・外転・屈曲)によってタイプが変化することがあり、複数条件での観察が推奨されます。

原因疾患・誘因の分類

外傷性(最多)

急性外傷:交通事故・スポーツによる直接衝撃(腕を急に引っ張られる等)。アーチェリー・野球・体操・テニス・レスリングなどで報告。

マイクロトラウマ:テニスなど後屈動作の反復・重いリュックの長期使用。職業性では自動車整備士・大工・溶接工・足場工などが報告されています。

感染後・炎症性(Parsonage-Turner症候群)

インフルエンザ・扁桃腺炎・気管支炎・小児麻痺などの感染後に神経痛性筋萎縮症(Parsonage-Turner症候群)として発症。突然の激しい肩痛の後、数日〜数週後に痛みが軽減し、続いて筋力低下・翼状肩甲が出現するパターンが特徴的です。

医原性(術後・処置後)

乳がん術後(最重要):腋窩リンパ節郭清を伴う乳房切除術では長胸神経がリスクにさらされます。頸部郭清術では副神経が障害されます。胸腔チューブ留置・カイロプラクティック後の報告もあります。

先天性・神経筋疾患

肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)では両側性の翼状肩甲が特徴的所見です。顔面・肩甲帯・上腕の選択的萎縮が生じます。

脳卒中・中枢神経障害

脳卒中・脳性麻痺・頸髄損傷などの中枢神経障害による上位運動ニューロン障害。弛緩性麻痺期には重力による肩甲骨の下垂・外側変位が翼状化を呈し、痙縮期には異常トーヌスパターンが肩甲帯の協調運動を阻害します(詳細はPART 7で解説)。

症状・臨床所見と評価方法 ― 見逃さないための観察ポイント

症状① 疼痛 肩甲骨周囲・肩部の鈍痛〜激痛。神経炎(Parsonage-Turner)では眠れないほどの激痛も。筋性は中程度
症状② 可動域制限 肩屈曲120°以上の挙上が困難。外転・外旋の制限。頭上への手の挙上が困難になる
症状③ ADL制限 整髪・歯磨き・着替え・荷物持ち・棚への物の出し入れが困難に
症状④ 疲労・筋力低下 肩甲帯の持久力低下。重いものを押す・引く・持ち上げる動作の著明な低下

LSST(Lateral Scapular Slide Test)― 肩甲骨スタビライゼーション機能の簡易評価

LSST

Lateral Scapular Slide Test ― 肩甲骨の左右非対称性を定量化する

評価目的肩甲骨スタビライゼーション機能の左右差を数値化
必要器具メジャー(計測用)のみ
判定基準左右差1.5cm以上で肩甲帯安定性に問題あり(Odom et al. 2001)
🔍 LSST実施手順(3ポジションで計測)
計測点:T3棘突起〜肩甲骨内側縁上角の距離(左右各ポジションで計測)
Position 1:腕を体側に下垂(安静位)
Position 2:肩関節45°外転・内旋(手を腰に当てる姿勢)
Position 3:肩関節90°外転・内旋(腕を水平外転した姿勢)
判定:いずれかのポジションで左右差1.5cm以上→肩甲骨スタビライゼーション機能障害の疑い
【臨床的意義】LSSTはMMTや視診のみでは捉えにくい「機能的な肩甲骨の位置ずれ」を数値化できます。脳卒中後の患者では患側と健側の比較、整形外科患者では術前後の変化のモニタリングに活用できます。ただし重度の意識障害・姿勢保持困難な患者への適用には限界があるため、状態に応じて仰臥位での視診と組み合わせてください。

3パターン別:臨床所見と評価方法

SA

前鋸筋麻痺の評価 ― 壁押し試験(Wall Push-up Test)

特徴的所見肩甲骨内側縁(脊柱縁)が後方突出(TypeⅡジスキネジア)
誘発動作壁押し試験・腕立て伏せ
信頼性3パターン中で最も視覚的に明瞭
🔍 壁押し試験(Wall Push-up Test)の実施手順
準備:患者を壁の前に立たせ、患側の上肢を床と平行(水平位)まで挙上させる
指示:「そのまま手のひらで壁をゆっくり押してください」
観察:背面から肩甲骨の内側縁を観察。前鋸筋麻痺があれば内側縁が明確に後方突出する
判定:内側縁の突出が確認できれば前鋸筋麻痺(陽性)
【脳卒中後の評価の工夫】意識障害・失語症があってもパントマイムで実施可能です。重力に抗して腕を挙上できない場合は、仰臥位での観察(体重が肩甲骨を胸郭に押しつける)とベッドサイドでの介助的壁押しで代替します。
TRP

僧帽筋麻痺の評価 ― 肩外転試験・肩下垂の観察

特徴的所見患側肩下垂・肩のくびれの非対称。外転時に上角が下角より外側に位置
注意ウイングはごく微細で見逃しやすい。屈曲時は前鋸筋の代償でウイングが消失することも

⚠️ 見逃しやすい僧帽筋麻痺のチェックポイント

① 前方から:患側の肩が下垂し、肩のラインが非対称(くびれが患側で大きい)
② 後方から:肩甲骨が外側に変位し、外転時に上角が下角より外側に位置
③ 上肢屈曲時:前鋸筋の代償によりウイングが一時消失→外転に切り替えて再確認
④ 副神経損傷を疑う状況(頸部手術後・外傷後)では必ず実施

RHB

菱形筋麻痺の評価 ― 内転抵抗試験

特徴的所見肩甲骨が側方変位・下角が後側方に引っ張られる非常に微細なウイング
評価方法肩甲骨内転抵抗試験・腰に手を当てて肘を後方へ押す抵抗試験
🔍 菱形筋の評価手順
方法①:患者に両肩甲骨を内側に引き寄せるよう指示。軽い抵抗でも困難なら菱形筋弱化を示唆
方法②:患者の手を腰に当て、評価者は肘を外前方へ引く抵抗を加える。患者は肘を後方へ押す
注意:僧帽筋中部の肥大により菱形筋の弱さが覆い隠されることがある

病棟・生活場面での観察ポイント

1
リーチ動作・日常動作の観察

整髪・歯磨き・ベッド横への手の伸ばしなど日常動作で腕の非対称・困難さを観察します。着替え時の袖通しの困難さも重要なサインです。

2
姿勢観察(後方・側方から)

肩甲骨の翼状突出・肩の非対称・患側の肩下垂を着替えや入浴介助の際に観察します。安静時だけでなく「腕を少し挙げた時」「壁に軽く手をついた時」にウイングが顕著になります。

3
頭上への手の伸ばし・物の持ち上げ

棚への物の出し入れ・点滴架台の移動など、頭上や高い位置への動作で困難さ・躊躇がみられないか確認します。困難さがあれば肩甲帯安定筋の弱化が疑われます。

4
体幹回旋・捻り動作

横向きへの動き・物を取ろうとして体を横切らせる際に不快感・可動域制限の徴候がないか観察します。体幹回旋と肩甲帯の協調は密接に関係しています。

診断方法と鑑別診断

🔬 診断の流れ

Step 1 病歴聴取:発症様式(急性・慢性)・誘因(外傷・手術・感染)・職業・スポーツ歴・痛みの性状・ADL制限の程度を確認します。脳卒中患者では発症前後の肩の状態変化に焦点を当てます。

Step 2 身体診察:視診(安静時・動作時のウイング・Kibler分類)・触診(筋萎縮・圧痛・拘縮)・MMT・ROM・誘発試験(壁押し・外転抵抗)・LSST

Step 3 補助検査:①神経伝導検査・筋電図(EMG):神経筋病態の確立に有用。②神経筋超音波:筋・神経の形態評価。③MRI:Parsonage-Turner症候群・筋変性の評価。

鑑別疾患 類似する症状・所見 鑑別のポイント
肩関節・肩甲帯疾患
ローテーターカフ障害 肩痛・外転制限・夜間痛 Hawkins・Neer テスト陽性。MRI・超音波で腱損傷を確認
癒着性肩関節包炎(五十肩) 全方向の可動域制限・疼痛 全方向均等な制限。End-feel が硬い。翼状肩甲の二次合併にも注意
肩甲上腕関節不安定症 肩のぐらつき感・脱臼感 前方引き出しテスト・Load-and-shift テスト陽性
神経・頸椎疾患
頸椎症・頸椎ヘルニア 肩・上肢の痛み・筋力低下 Spurling テスト陽性。頸椎MRIで神経根圧迫を確認
胸郭出口症候群(TOS) 上肢の疼痛・しびれ・脱力 Adson・Wright テスト。鎖骨下血管(動脈・静脈)・腕神経叢の圧迫
Parsonage-Turner症候群 急激な激しい肩痛→筋力低下 激痛消失後に筋力低下が出現する特徴的な病歴。MRI・EMGで確認
筋骨格系の機能障害
僧帽筋の過緊張・筋筋膜症候群 肩こり・肩甲骨周囲の疼痛 筋力は保たれている。トリガーポイントの触診で鑑別
肩峰下インピンジメント 外転60〜120°の疼痛弧 Hawkins テスト陽性。翼状肩甲の二次的合併として併発することも

⚠️ 早期治療介入の重要性

症状進行の早い段階で治療を開始しなければ、癒着性肩関節包炎・肩峰下インピンジメント・腕神経叢障害などの二次的合併症リスクが高まります。脳卒中患者では弛緩性麻痺期(発症直後〜数週)に適切なポジショニングと早期評価が特に重要です。

翼状肩甲の段階別リハビリテーション

PHASE 1 急性期 発症〜4〜6週 疼痛管理・ROM保持
神経保護・活動制限
PHASE 2 中間期 4〜8週〜数ヶ月 神経回復・拮抗筋ストレッチ
選択的筋活性化の開始
PHASE 3 後期・機能回復期 数ヶ月〜(神経回復に応じて) 全肩甲帯筋力強化
動的訓練・ADL統合

前鋸筋麻痺のリハビリテーション ― 段階別プロトコル

🔑 前鋸筋麻痺リハの最重要原則:前鋸筋を「過度にストレッチしない」

前鋸筋が麻痺している期間に前鋸筋を伸張(ストレッチ)すると、再生中の神経線維・筋線維への機械的ストレスが加わり、再支配と筋力回復の時間が延長される可能性があります。特に急性期〜中間期において前鋸筋の過伸張を避けることが最も重要な原則です。

なお、中間期に行う「拮抗筋(菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋)のストレッチ」は前鋸筋のストレッチではありません。拘縮予防のための拮抗筋ストレッチは推奨されますが、前鋸筋そのものを伸ばす動作(腕を後方に大きく引く・過度な胸椎伸展)は避けます。

PHASE 1(急性期):疼痛管理・ROM保持・神経保護

① 活動制限の指導:患肢の頭上での使用を制限。痛みを誘発する活動(オーバーヘッド作業・重い物の持ち上げ)を避けるよう指導します。

② 仰臥位でのROM訓練(最優先):仰臥位では体重が肩甲骨を胸郭へ圧迫してウイングを防ぎ、肩の可動域を完全に確保できます。他動的・自動介助的に実施します。

③ 肩甲骨装具の検討:肩甲骨を胸郭に密着させ前鋸筋のストレッチを防ぐ2つの役割を果たします。適合する患者には有効ですが、耐容性が低い場合はコンプライアンス低下に注意します。

④ 疼痛管理:アイシング・TENS(急性期の疼痛緩和に使用可。ただし神経回復そのものへの効果は根本的なものではなく、疼痛コントロールが主目的です)・医師との連携による薬物療法。

⑤ キネシオテーピング(補助的手段):前鋸筋・下僧帽筋の促通を目的とした貼付が一部で試みられています。装具への忍耐性が低い患者への代替として検討できますが、エビデンスは限定的であり、主治医・STと連携の上で実施します。

PHASE 2(中間期):神経回復期・拮抗筋ストレッチ・選択的筋活性化

痛みが軽減し、神経が回復し始める時期です。完全なROMを維持しながら前鋸筋の活動を段階的に開始します。

拮抗筋の受動ストレッチ(前鋸筋への過伸張を避けつつ実施):

  • 菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋のストレッチ:前鋸筋活動低下でこれらが短縮しやすいため拘縮予防に実施
  • 胸椎の可動性訓練:胸椎の伸展・回旋の改善が肩甲骨の運動に直接影響します

肩甲骨周囲筋の意識的活性化(中間期以降に開始):

  • 肩甲骨下角への触覚フィードバック(セラピストが手を当てる)を用いて「下方・内側に動かす」よう指示
  • 患者が烏口突起に指を当て、肩甲骨を後方(内側)に移動させる意識訓練
  • 筋電図バイオフィードバックによる前鋸筋・下僧帽筋の選択的活性化訓練

PHASE 3(後期):全肩甲帯強化・動的肩甲胸郭訓練・ADL統合

前鋸筋が徐々に強くなり、肩のメカニクスが改善する時期です。段階的に負荷を上げながら機能的動作へ統合します。

推奨される動的肩甲胸郭訓練:

  • Push-up plus(プッシュアッププラス):腕立て伏せの最終域で肩甲骨をさらに前傾(プロトラクション)。前鋸筋の最大収縮訓練として最も有効とされる
  • Low rowing(ローイング):肩甲骨の内転・後退。菱形筋・中部僧帽筋の強化
  • Horizontal abduction(水平外転):後部三角筋・中部僧帽筋の強化
  • Serratus punch(セレイタスパンチ):直立位での前鋸筋パンチ動作。機能的な活性化に優れる
  • Dynamic hug(ダイナミックハグ):前鋸筋と小胸筋の協調訓練
  • ‘Elbow in the back pocket’ exercise:下僧帽筋・菱形筋の選択的強化

不安定条件下での訓練:側臥位・バランスパッド上での肩甲骨安定化訓練。リズミック・スタビライゼーションも有効です。

⚠️ 重要:後期の強化訓練中も、肩甲骨のウイングが悪化する場合は負荷を下げて再評価が必要です。「痛みのない動作範囲内」での訓練を継続してください。

僧帽筋麻痺・菱形筋麻痺のリハビリテーション

麻痺タイプ 保存的治療の特徴・エビデンス リハビリの主眼
僧帽筋麻痺
(副神経障害)
保存的治療(TENS・NSAIDs等)の有効性エビデンスは限定的。肩の装具(肩甲挙筋機能の補助目的)を3ヶ月使用した研究では72%で疼痛消失・機能改善が報告されているが、能動外転は5〜20°の改善にとどまった(Wiater & Bigliani 1999) 肩甲挙筋・菱形筋の代償機能向上。疼痛管理。装具療法の適切な導入
菱形筋麻痺
(肩甲背神経障害)
頸椎安定化(カラー・牽引)・筋弛緩薬・抗炎症薬・理学療法の組み合わせ。保存的治療に良好に反応することが多い 僧帽筋中部の強化が最重要(菱形筋の弱化・麻痺を補う)。頸椎の安定化と並行して実施

リハビリテーション手法の比較

治療方法 主なメリット 注意点・デメリット
運動療法 肩甲帯筋力向上・姿勢改善・患者の能動的参加。器具不要で継続しやすい 高い動機付けと継続が必要。効果に時間を要する。段階・負荷設定の適切な指導が不可欠
装具療法 即時の支持と安定性。筋力低下時の肩甲骨固定・疼痛軽減に有用 長期使用は廃用萎縮リスク。耐容性が低くコンプライアンス低下の傾向。根本解決には限定的
TENS・電気刺激 急性期の疼痛緩和に有用。非侵襲的。他治療との併用が容易 神経回復の根本治療ではない。僧帽筋麻痺など一部の疾患では一貫した有効性が示されていない。使用目的を疼痛緩和に限定して位置づけることが重要
EMGバイオフィードバック 前鋸筋・下僧帽筋の選択的活性化訓練に有効。患者のセルフモニタリング促進 機器が必要。訓練環境に依存。日常生活への汎化に追加的訓練が必要
キネシオテーピング 補助的な筋促通・装具の代替として活用可能。装着感への忍耐性が高い エビデンスは限定的。皮膚かぶれのリスク。単独使用では効果不十分な場合が多い

脳卒中患者における翼状肩甲とポジショニング ― 全身連鎖からのアプローチ

STROKE LAB式:姿勢連鎖セラピー

肩関節は「孤島」ではない ― 運動連鎖全体から肩を診る

肩の運動中、肩甲帯に発生する力の50%は腰から下(下肢)30%は体幹周り(コアの安定化)20%は局所(上肢・肩複合体)から来ると推定されています。

翼状肩甲に対して肩甲帯の局所筋だけをトレーニングしても、下肢・体幹からの適切な力が伝わらなければ十分な機能回復は得られません。運動連鎖全体を取り入れた統合的アプローチが、肩甲骨の動きをより効率的・安定的にします。

🧠 脳卒中後の肩甲帯障害に特有の問題点(時期別)

① 弛緩性麻痺期(発症直後〜数週間):重力により患側上肢・肩甲骨が下方に引っ張られ、肩甲骨の下垂・外側変位が生じます。この時期の不適切なポジショニングが肩関節亜脱臼・肩峰下インピンジメントの温床となります。適切なポジショニングが最優先事項です。

② 痙縮期(数週〜):内転・内旋パターンが優位になり、肩甲骨が前傾・下方回旋・前突(プロトラクション)した位置に固定されやすくなります。この異常肢位が肩甲上腕リズムをさらに悪化させます。痙縮の管理(ポジショニング・ストレッチ・ボツリヌス毒素等)と肩甲帯の適正アライメント回復が鍵となります。

③ 廃用・感覚障害:長期の不使用による廃用萎縮と感覚フィードバックの低下が運動制御の回復を遅延させます。早期からの感覚入力(タッチ・体性感覚)を積極的に活用した訓練が有効です。

脳卒中後の具体的ポジショニングガイド

場面・体位 推奨されるポジショニング(✅) 避けるべき状態(⚠️)
仰臥位 患側肩甲骨の下にタオルを挿入し前傾を防ぐ。患側上肢は枕で支持し内転・内旋を避ける 患側上肢が体側に落ち内旋・内転位のまま放置。肩甲骨が前傾位に固定
患側臥位 肩甲骨がプロトラクション(前突)しないよう上体をやや後方へ。上肢を前方に伸ばした状態で枕支持 体重が患肩に集中して肩甲骨が強制的に後退・圧迫される状態
健側臥位 患側上肢を枕の上に置き内転・内旋を防ぐ。体幹は90°回旋位を保つ 患側上肢が下方に垂れ下がり内転・内旋位のまま放置
座位(車椅子・ベッド端坐位) 患側上肢を支持台・アームサポートに乗せる。体幹は垂直・骨盤後傾を防ぐ 患側上肢が垂れ下がり肩関節に牽引力がかかる。体幹が患側に傾く
移乗・移動時 スリングや腕帯で患側上肢を保護。介助者は患側上肢を支えながら移動 患側上肢を持って引き上げる・患側上肢が振られたまま移動する

⚠️ 「脱臼予防」と「肩甲帯機能回復」の両立

弛緩性麻痺期の肩関節亜脱臼予防(上肢の重力による牽引防止)と、痙縮期以降の肩甲帯機能回復(前鋸筋・下僧帽筋の活性化)は、時期によって優先すべき介入が異なります。弛緩期に「とりあえず動かす」過剰な可動域訓練は亜脱臼を悪化させるリスクがあります。逆に痙縮期に「保護一辺倒」では廃用が進みます。担当PT・OT・医師と時期ごとの治療方針を明確に共有してください。

脳卒中後の翼状肩甲に対するSTROKE LABの治療目標

✅ STROKE LABのリハビリ治療目標(翼状肩甲・肩関節機能)

  • 肩関節の可動性(副運動を含む)の改善
  • 正常な肩甲上腕リズム・運動パターンの回復
  • 疼痛の軽減・睡眠の質の向上
  • 日常生活動作(整髪・更衣・食事・リーチ動作等)が快適に遂行できる
  • 肩関節機能を局所だけでなく姿勢全体・運動連鎖から高める
  • 適切な自主トレーニングの指導と習慣化

個別性に応じた肩関節への治療介入例(STROKE LAB)

リハビリを受けた方の声

脳梗塞を発症してから、左腕が重くて肩甲骨がぼこっと出るようになってしまいました。STROKE LABで「それは肩甲骨のウイングという状態で、筋肉のバランスが崩れているから」と説明してもらって、ようやく原因がわかりました。体幹から鍛えていくアプローチで、3ヶ月後には整髪ができるようになりました。

60代男性・左中大脳動脈梗塞後

術後に肩甲骨が羽のように出てしまい、腕が上がらなくなりました。「前鋸筋を伸ばしてはいけない」という説明を受け、最初は仰臥位での運動から始めて、だんだん立った状態でもできるようになりました。段階的なリハビリの重要性を実感しました。

50代女性・乳がん術後(腋窩リンパ節郭清後)

翼状肩甲・肩甲帯機能障害に
姿勢連鎖から向き合うSTROKE LAB

脳卒中後の肩甲帯機能・ADL動作から、整形外科的な肩甲骨ウイングまで。
局所だけでなく全身の運動連鎖から解決するリハビリを提供します。

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よくある質問(FAQ)

翼状肩甲は自然に治りますか?回復の目安を教えてください。
原因によります。末梢神経損傷(長胸神経・副神経障害など)による翼状肩甲は、神経の回復(軸索再生)に時間がかかりますが、適切なリハビリと神経保護により多くのケースで部分的または完全な回復が期待できます。一般的に末梢神経の再生速度は1〜3mm/日とされており、損傷部位から標的筋までの距離によって回復期間が変わります(数ヶ月〜1年以上)。

回復の目安として、長胸神経障害(前鋸筋麻痺)では6ヶ月〜18ヶ月での神経回復・機能回復が報告されています(Martin & Fish 2008)。副神経障害(僧帽筋麻痺)は回復が難しいとされるケースもあります。

脳卒中後の翼状肩甲は末梢神経障害とは機序が異なり、神経可塑性の促進・運動学習を通じて改善します。回復期間は脳卒中の重症度・発症部位・介入開始時期に大きく依存します。

いずれの場合も放置すると二次的な関節拘縮・疼痛・筋萎縮が生じ、回復が困難になります。早期の適切な評価と段階的リハビリテーションが鍵です。

前鋸筋麻痺でストレッチがなぜいけないのですか?
前鋸筋が麻痺している期間は、筋肉が本来の張力を維持できず「休眠状態」にあります。この時期に前鋸筋を過度に伸張(ストレッチ)すると、再生中の神経線維・筋線維への機械的ストレスが加わり、再支配と筋力回復の時間が延長される可能性があります(Martin & Fish 2008)。

特に「腕を後方に大きく引く姿勢」「過度な胸椎伸展」が前鋸筋の過伸張につながります。

重要な補足:中間期に行う「菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋のストレッチ」は前鋸筋のストレッチではありません。拮抗筋の拘縮予防として推奨されます。混乱しやすい点なので、「前鋸筋そのものを伸ばす動作を避ける」というポイントを押さえてください。

急性期〜中間期は「仰臥位でのROM訓練」「肩甲骨装具による保護」を優先し、後期に段階的な強化訓練へ移行します。

脳卒中後の肩甲骨ウイングに対して、いつからリハビリを始めるべきですか?
脳卒中後の肩甲骨管理は発症直後から開始すべきです。急性期(弛緩性麻痺期)においては積極的な運動訓練よりも「適切なポジショニング」が最優先事項です。

具体的には:①仰臥位では患側肩甲骨の下にタオルを挿入して前傾を防ぐ②座位では患側上肢を支持台・枕で支えて重力による下垂を防ぐ③移乗・移動時は患側上肢を適切に保護する(腕が垂れ下がらないよう)。

神経学的状態が安定し全身状態が許す範囲で(一般的に発症後数日〜2週間以内)、段階的に能動的・他動的な肩甲帯運動訓練を開始します。早期離床と並行して行うことが推奨されています。

肩甲骨ウイングと肩峰下インピンジメントはどんな関係がありますか?
翼状肩甲(肩甲骨が胸郭から浮き上がった状態)は、肩甲骨の上方回旋が不十分になるため、腕を挙上する際に肩峰と上腕骨大結節・腱板の間のスペース(肩峰下腔)が狭くなります。これが肩峰下インピンジメント(腱板・滑液包が挟まれる状態)の原因・悪化因子となります。

逆に、インピンジメントの痛みで腕を挙上しなくなると廃用による肩甲帯筋力低下が進み、さらにウイングが悪化するという悪循環に陥ることがあります。

翼状肩甲のリハビリでは、インピンジメント症状(外転60〜120°での疼痛弧)の有無を常に確認しながら実施し、「痛みのある動きを繰り返す」ことを避けて肩甲骨アライメント改善と腱板機能の回復を同時に進めることが重要です。

自主訓練として家でできることはありますか?
必ず担当セラピストの指導・評価に基づいて実施してください。以下は時期別の自主訓練例です。

急性期(PHASE 1)の自主訓練例:
・仰臥位での腕の他動的・自動介助的挙上(痛みのない範囲)
・正しいポジショニングの維持(座位・臥位での患側上肢支持)

中間期(PHASE 2)以降の自主訓練例:
・肩甲骨を「下方・内側に引き寄せる」意識訓練(烏口突起への触覚フィードバックを活用)
・菱形筋・肩甲挙筋のストレッチ(拮抗筋の拘縮予防)

後期(PHASE 3)の自主訓練例:
・壁を使った軽いPush-up plus(ウォールプッシュアップ)
・セラバンドを使ったローイング訓練
・肩甲骨内転・下制の意識訓練

⚠️ 特に注意:前鋸筋麻痺の方は「腕を後方に引く」「胸を大きく張る」ストレッチが前鋸筋の過伸張につながる可能性があります。自己判断でのストレッチは回復を遅らせる恐れがあるため、必ずセラピストの確認を経て実施してください。

Kibler分類(肩甲骨ジスキネジア)と翼状肩甲はどう違うのですか?
翼状肩甲は「肩甲骨が胸郭から突出している」という解剖学的・視覚的な状態の名称です。一方、肩甲骨ジスキネジア(Scapular Dyskinesis)はKibler(2002)が提唱した概念で、上肢の動作中に肩甲骨の動態(動的アライメント)が正常から逸脱している状態を広く指します。

翼状肩甲は肩甲骨ジスキネジアの一形態(主にTypeⅡ)に含まれますが、ジスキネジアは安静時のウイングがなくても動作中に現れることがあります。例えば腕を挙上したときだけ肩甲骨の動きが崩れるケースはジスキネジアですが翼状肩甲とは呼びません。

臨床では:①安静時の視診(ウイングの有無)②動作時の評価(挙上・外転中の肩甲骨の動き:Kiblerタイプ)③LSST(左右の位置差の定量化)の3つを組み合わせることで、より精度の高い評価と介入計画が立てられます。

参考文献

  • 1) Martin RM, Fish DE. Scapular winging: anatomical review, diagnosis, and treatments. Current Reviews in Musculoskeletal Medicine. 2008;1(1):1-11.
  • 2) Kuhn JE, Plancher KD, Hawkins RJ. Scapular winging. Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons. 1995;3(6):319-325.
  • 3) Kibler WB, McMullen J. Scapular dyskinesis and its relation to shoulder pain. Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons. 2003;11(2):142-151.
  • 4) Wiater JM, Bigliani LU. Spinal accessory nerve injury. Clinical Orthopaedics and Related Research. 1999;368:5-16.
  • 5) Galano GJ, Bigliani LU, Ahmad CS, Levine WN. Surgical treatment of winged scapula. Clinical Orthopaedics and Related Research. 2008;466(3):652-660.
  • 6) Odom CJ, Taylor AB, Hurd CE, Denegar CR. Measurement of scapular asymmetry and assessment of shoulder dysfunction using the Lateral Scapular Slide Test. Physical Therapy. 2001;81(2):799-809.
  • 7) Cools AM, Declercq GA, Cambier DC, et al. Trapezius activity and intramuscular balance during isokinetic exercise in overhead athletes with impingement symptoms. Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports. 2007;17(1):25-33.
  • 8) Hassan WU, Keaney NP. Winging of the scapula: an unusual complication of chest tube placement. Journal of Accident and Emergency Medicine. 1994;12.
  • 9) Iceton J, Harris WR. Treatment of winged scapula by pectoralis major transfer. Journal of Bone and Joint Surgery. 1987;69-B:108-110.

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