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Vol.625.短縮版ARATと予後予測 -アクション リサーチ アーム テストと他上肢検査との相関-

短縮版ARATと予後予測 Action Research Arm Test

 

 

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カテゴリー

 

神経系、上肢、評価

 

タイトル

● 短縮版ARATと予後予測 【Action Research Arm Testと他評価との相関】

 

●原著はEvaluation of a short assessment for upper extremity activity capacity early after strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●多くの検査が時間がかかるものが多い。検査が短くても同様の事が言えるのであれば、短い検査の方が患者負担も少ない。より利便性の高い評価を学ぶべく本論文に至った。

 

内 容

 

背景

 

●本研究の目的は、脳卒中後4週間の患者における元来のARATおよび上肢のFugl-Meyer評価(FMA-UE)と比較して、アクションリサーチアームテスト(ARAT-2)の2つの項目と他の評価との相関および床と天井効果の影響を調査することでした。

 

方法

 

●被験者は脳卒中初発の上肢機能障害のある成人117名でした。

 

●活動能力と運動機能は、脳卒中後3日、10日、4週間にARAT-2とFMA-UEで評価されました。2つの課題は(コップからコップへ水を移し替える課題、頭の上に手を置く課題)です。

 

●脳卒中の重症度はNIHSS(National Institute of Health Stroke Scale)で判定し、脳卒中の種類と部位は患者のカルテから収集した。上肢活動能力は,ARATを用いて評価しました。

 

結果

 

Evaluation of a short assessment for upper extremity activity capacity early after stroke

図引用元:Evaluation of a short assessment for upper extremity activity capacity early after stroke

 

●ARAT-2はオリジナルのARATおよびFMA-UEと強い相関を示し,他の尺度と同様に,脳卒中発症後のすべての時点(それぞれ3日,10日,4週間)における変化に敏感でした。ARAT-2はARATと比較して、すべての時点で床効果は同等でしたが、脳卒中後10日目にはすでに天井効果が見られ、ARATは脳卒中後4週間で初めて天井効果が見られました。

 

●ARAT-2と他の評価尺度の間の相関は高く、ARAT-2はすべての時点で統計的に有意な変化を示しました。

 

●結論としてはARAT-2は上肢の活動能力について有効で応答性の高い短い評価であり、脳卒中後の急性期での使用に適しているようです。ただし、最高スコアに達した場合は、他の手段で評価を補完する必要があります。

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●ARATは世界的に用いられ、手指の巧緻性から肩肘含めた空間操作までトータルに評価でき、比較的点数に治療効果も反映されやすい印象の評価である。中等度麻痺程の患者では検査に時間がかかりやすい。急性期の時間のない中簡易的に評価するのであれば、他の評価か短縮版の修正ARAT等あっても良いかもしれない。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

併せて読みたい【脳卒中、上肢、評価】関連論文

 

Vol.412.日常生活で麻痺手を使用するにはどの程度の機能が必要?MALの使用量とARATスコアの関係性

 

Vol.505.修正Box and Block test(BBT)と通常BBTの比較

 

vol.402:脳卒中者の上肢機能の早期からの予後予測の観察ポイント  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

 

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