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Vol494.急性期脳卒中患者の移動やセルフケア能力の向上に関連する要素

 

 

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●急性期脳卒中患者の移動やセルフケア能力の向上に関連する要素

 

●原著はDeterminants of Mobility and Self-care in Older People With Stroke: Importance of Somatosensory and Perceptual Functionsこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者では、身体面だけでなく多岐にわたる問題が生じやすい。それらが、ADLに影響しているケースも多い。実際、どの要素が活動に影響してくるか興味を持ち、本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中後の障害は、運動機能だけでなく、体性感覚、精神面も有する可能性があり、それらが移動やセルフケアなどの活動を実行する患者の能力にさまざまな程度の影響を与える可能性がある。

 

●体性感覚と精神機能に関する情報が不足し、その情報に予測機能がある場合、この情報の欠如は活動レベルの回復、退院先、および入院期間を予測する際に悪影響を及ぼします。体性感覚障害と精神障害が急性期脳卒中患者の活動制限に関連しているかどうかを調べることが重要です。正常な体性感覚機能は、急性期脳卒中後10日の活動レベルの高さに関連していることが示されています。

 

●本研究は、急速に拡大する人口を代表する65歳以上の脳卒中高齢者に焦点を当てました。研究目的は、体性感覚、空間認知、認知(知能)機能、抑うつおよび脳卒中発症後5日間の移動・活動能力とセルフケアとの関連について調査し、説明することでした。

 

 

方法

 

体性感覚機能の評価:金属ピンと筆で四肢の感覚検査を実施した。上肢の固有感覚受容機能の検査は、母指探しテストで行われました。

 

空間認知機能の評価:線分抹消試験・文字抹消試験で評価されました。 これらの末梢試験は広く使用されており、知覚空間機能の有効なテストと見なされています。注意力が低下しているすべての被験者を識別するために、少なくとも2つの異なる末梢試験が推奨されます。

 

知能検査:コース立方体テストを使用して色覚と視空間認知に関してさらに評価されました。補足:コース立方体組み合わせテストは、各面が赤、白、青、黄、赤と白、青と黄に塗り分けられた1辺3センチの立方体を組み合わせて、難易度順に並べられた17問の模様を作る課題です。積木模様の組み合わせだけにより一般知能としてのIQを算出できる検査です。元々は聴覚障害者や言語障害者などの非言語的知能の評価として利用されてきました。現在では、後頭葉背側経路における視空間認知構成や前頭前野における心的回転などの認知機能の評価としても利用されてきています。

 

認知機能の評価:認知機能はMMSEでスクリーニングされました。24〜30点で正常な範囲の値が確立されています。 MMSEは信頼性が高く、高齢者の脳卒中後の早い段階で認知機能障害を検出する際に許容できる妥当性を示すと考えられています。 本研究では、失語症または構音障害を遮断した被験者はMMSEで評価されませんでした。

 

うつ症状の評価:the Montgomery Asberg Depression Rating Scale (MADRS)を使用して評価された。補足:MADRS はスウェーデンで開発された包括的精神病理学評価尺度( Comprehensive Psychopathological Rating Scale; CPRS )のなかからうつ状態を評価するための 10 項目を抽出した CPRS の下位尺度である。

 

 

結果

 

 

●正常な体性感覚と知覚機能(視空間認知等)および悲しみの重症度のスコアが低い事が、急性期脳卒中(発症後5日間)の高齢患者の移動やセルフケア能力の向上に関連していることが示された。

 

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●脳卒中患者では、身体面だけでなく、視空間認知や心理面がADLupに影響を及ぼすことが示された。先行研究では、回復期段階で脳卒中後のうつ状態の変化とADLの運動項目との変化が正の関与であることが示されており、うつ状態の軽減がADLの運動項目の改善に関与することが考えられている。1対1で関わるセラピー場面では、心理面や様々な気づきを得やすい。そのため、病棟と情報共有をし、関わっていくことで改善出来ることもあると思われ、そのような日々のちょっとしたチーム行動が大切と思われる。

 

 

 

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