【2026年版】直接路と間接路とは?:大脳基底核の役割と機能〜パーキンソン病まで解説!
大脳基底核は、なぜ動きを”選ぶ”ことができるのか。
直接路(Go)・間接路(NoGo)・ハイパー直接路(超高速ブレーキ)という3本の回路が、随意運動の開始・抑制・緊急停止を制御しています。このバランスの崩れがパーキンソン病やハンチントン病の症状に直結するという視点から整理しました。
— 大脳基底核の直接路・間接路・ハイパー直接路を動画で確認できます
要点5項目。
臨床現場でこう出会う。
「なぜパーキンソン病では動き出せないのか」「なぜハンチントン病では不随意運動が起きるのか」。これらの疑問はすべて大脳基底核の3つの経路の理解から始まります。
生活期。主な症状は動作開始の2〜3秒の遅れ・歩行開始時の固縮・コップを持つ際の右手振戦。「動きたいのに体がついてこない」と訴えている。
初回評価では直接路の起動性低下と間接路の過剰なブレーキが疑われる所見が観察されました。
このようなケースに「動きが遅い」という表面的な観察だけで対応すると、介入の的が絞れません。直接路・間接路・ハイパー直接路のどこにアンバランスがあるかを理解することで、リズムキューや停止-再開練習といった根拠に基づく介入を選べるようになります。次章から解剖学的基礎に立ち返って整理していきます。
大脳基底核の解剖学的基礎。
大脳基底核(Basal Ganglia)は大脳半球深部に位置する複数の核の集合体で、皮質-基底核-視床-皮質ループを形成し随意運動の調節・認知機能・報酬処理に関与します。

線条体(尾状核・被殻・側坐核):大脳基底核の主要な入力部位。運動調節・報酬処理・習慣学習に関与。
淡蒼球外節(GPe)・淡蒼球内節(GPi):GPeは間接路の中継核、GPiは大脳基底核の主要な出力核のひとつ。
黒質網様部(SNr)・黒質緻密部(SNc):SNrはGPiと同様の出力核。SNcはドーパミン産生ニューロンの中心で、パーキンソン病ではここが変性脱落する。
視床下核(STN):間接路・ハイパー直接路の重要な中継核。DBSの主要ターゲット。

直接路・間接路MSNを区別する神経ペプチドマーカー
線条体の中型有棘ニューロン(MSN)は外見上同じですが、共存する神経ペプチドで区別できます。直接路MSNはD1受容体+サブスタンスP・ダイノルフィンを共発現。間接路MSNはD2受容体+エンケファリンを共発現します。
Reiner et al.(1988)[観察研究]:PNAS誌で、ハンチントン病ではエンケファリン陽性ニューロン(間接路)が直接路ニューロンより先に変性することを病理学的に報告。これがHD初期に舞踏病(間接路機能喪失)が現れる理由の一つとされています。
大脳基底核の4つの機能ループ
大脳基底核は運動制御だけの器官ではなく、機能的に4〜5つの並列ループとして働きます(Alexander et al. 1986)。
一次運動野・補足運動野←被殻(後側)←VA/VL視床。随意運動の開始・制御。パーキンソン病で最も影響を受ける。
前頭眼野(FEF)←尾状核(体部)←背内側視床(MD核)。眼球運動の計画・抑制、サッケードに関与。
背外側前頭前野(DLPFC)←尾状核(頭部)←MD視床。実行機能・ワーキングメモリ。PDの認知障害と関連。
眼窩前頭皮質・前帯状皮質←側坐核・腹側線条体←腹側淡蒼球←MD視床。動機付け・感情・報酬処理。
3経路のメカニズムと、ドーパミン。
直接路(Go)と間接路(NoGo)は常に拮抗的に働き、どの動きを選択しどの動きを抑制するかを決定します。ハイパー直接路はこの2経路より速く働き、一時的に全運動出力をブレーキします。
| 項目 | 直接路 | 間接路 | ハイパー直接路 |
|---|---|---|---|
| 回路(要約) | 皮質→線条体(D1)→GPi/SNr→視床 | 皮質→線条体(D2)→GPe→STN→GPi/SNr→視床 | 皮質→STN(直接)→GPi/SNr→視床 |
| 伝達速度 | 約5-6ms | 約10-15ms | 約2-3ms |
| 障害時の代表症状 | 無動・固縮(PD) | 舞踏病(HD)・過運動 | 衝動制御障害・すくみ足 |
Nambu et al.(2002)[観察研究]:Neuroscience Research誌で、サル運動皮質刺激後のGPi記録から、ハイパー直接路(約2-3ms)→直接路(約5-6ms)→間接路(約10-15ms)という時間的順序を確認。「全停止→選択的Go→競合抑制」という3段階モデルが随意運動選択の基本原理として提唱されています。
直接路(Go回路):二重抑制のロジック
線条体D1-MSNがGPi/SNrを抑制(GABA)し、GPi/SNrが視床を抑制できなくなる(脱抑制)ことで視床が活性化されます。「抑制の抑制=促進」という逆転のロジックが直接路の本質です。

パーキンソン病ではSNcのドーパミン産生ニューロン変性によりD1-MSNの活性が低下し、GPi/SNrが「脱抑制=過活動」となります。視床への抑制が強まり続けることで無動・動作緩慢・固縮が生じます。
間接路(NoGo回路):フォーカス型抑制
直接路が特定の運動プログラムを選択的に「通す」のに対し、間接路は競合する運動プログラムを選択的に「通さない」役割を担います。これを「フォーカス型抑制(Focused Inhibition)」と呼びます(Mink 1996)。

ハイパー直接路:超高速ブレーキ
前頭前野からSTNへ線条体を経由せず直接興奮性入力が送られ、GPi/SNrが爆発的に活性化、視床が急速に抑制されます。進行中の運動プログラムが即時停止し、状況に応じた行動の切り替え・衝動の抑制が可能になります。

Aron & Poldrack(2006)[観察研究]:J Neurosci誌で、Stop Signal課題(GO信号後にSTOP信号が提示される課題)でハイパー直接路の活性化をfMRIで確認。反応抑制の神経基盤として確立されています。
すくみ足との関係[専門家合意]:狭い空間・方向転換・二重課題などのトリガーで前頭葉がSTNへ過剰な全停止信号を送ることで歩行が突然停止すると考えられています。視覚・聴覚キューはこの過剰なハイパー直接路活動を外部キューで上書きすることで歩行再開を促します(Nieuwboer et al. 2007)。
ドーパミンの二面性:D1とD2で正反対の作用
ドーパミンは直接路D1受容体(興奮性)と間接路D2受容体(抑制性)で正反対の作用をしますが、いずれも最終的には「運動促進」に働きます。
| 受容体 | 所在 | ドーパミン作用 | 最終的な運動効果 |
|---|---|---|---|
| D1受容体 | 直接路MSN | MSN興奮↑→直接路促進 | 視床脱抑制→運動促進 |
| D2受容体 | 間接路MSN | MSN抑制↓→間接路抑制 | 間接路弱体化→視床脱抑制→運動促進 |
⚡ 報酬予測誤差(RPE)とドーパミン ― 学習との関係
ドーパミンは運動促進だけでなく「報酬予測誤差(RPE)」を符号化する学習シグナルでもあります(Schultz et al. 1997)[観察研究]。期待より良い結果ではドーパミンが一過性に増加しD1活性化→直接路強化(正の強化学習)。期待より悪い結果ではドーパミンが減少しD2相対的活性化→間接路強化(負の強化学習)が生じます。
リハビリへの含意:適切な難易度設定とフィードバック設計による成功体験の積み重ねが、ドーパミン系を通じた運動学習の強化につながります。課題が簡単すぎても難しすぎてもRPEが生まれず学習効果が低下します。
⚠️ L-DOPA療法とジスキネジア
L-DOPAは直接路・間接路を正常化し無動・固縮を改善しますが、長期・高用量ではパルス状のドーパミン供給によりD1受容体感受性が過剰に高まり(Up-regulation)、直接路が過活動となるジスキネジアが生じます。
持続的なドーパミン供給(貼付剤・持続皮下注射・DBS)がジスキネジア軽減の根拠になります。アマンタジン(NMDA受容体拮抗薬)もジスキネジア治療の第一選択薬です。

不随意運動の鑑別診断。
不随意運動は「直接路過活動」「間接路過活動」「ドーパミン調節の乱れ」のいずれかに大別されます。以下、代表的な6病態を動画とともに整理します。[専門家合意]
| 鑑別疾患 | 共通点 | 鑑別ポイント | 参考検査 |
|---|---|---|---|
| 舞踏病 | 不随意運動 | 不規則・流れるような運動、部位から部位へ連鎖的に移動 | UHDRS、遺伝子検査(HD) |
| ジストニア | 不随意運動 | ねじれ・持続的収縮・異常姿勢、拮抗筋の同時収縮 | 臨床所見、遺伝子検査 |
| 固縮 | 筋緊張異常 | 受動運動全可動域の均一抵抗。鉛管様/歯車様 | MDS-UPDRS Part III |
| 振戦 | リズミカルな不随意運動 | 安静時(4-6Hz:PD)か動作時(4-12Hz:本態性)かで鑑別 | DaTスキャン |
| チック | 不随意運動 | 突然・反復的、前駆衝動を伴い半随意的に抑制可能 | 臨床所見・問診 |
| ヘミバリズム | 不随意運動 | 片側四肢の大振幅で投げ飛ばすような運動、急性発症 | 頭部MRI(STN病変) |
評価尺度と採点基準。
大脳基底核疾患の評価は運動症状だけでなく、認知・気分面まで多面的に行います。
| 項目 | 採点基準・内容 | カットオフ値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MDS-UPDRS Part III | 固縮・振戦・指タッピング・歩行・姿勢反応を定量化 | なし(経時変化で評価) | 直接路/間接路バランスの臨床的反映 |
| TUG | 立ち上がり〜歩行〜方向転換〜着席の時間計測 | 13.5秒以上で転倒リスク上昇 | 直接路の起動性・方向転換能力を間接評価 |
| FOG-Q | すくみ足の頻度・重症度を患者報告で評価 | 総合点が高いほど重症 | ハイパー直接路機能の臨床指標 |
| Mini-BESTest | 予測的・反応的・感覚性・歩行の4領域バランス評価 | 満点28点、低いほど不良 | 反応的姿勢制御はハイパー直接路と関連 |
| UHDRS(HD用) | 舞踏病スコアを含む運動・認知・行動・ADLの総合評価 | なし(経時変化で評価) | 直接路/間接路のアンバランスを数値化 |
TUG[観察研究]:Shumway-Cook et al.(2000)は13.5秒以上で転倒リスクが有意に高まることを報告。臨床で広く用いられるカットオフです。
DaTスキャン(DAT-SPECT)[専門家合意]:ドーパミントランスポーターの密度を核医学的に可視化し、線条体のドーパミン欠乏(後方被殻優位)を定量化してPDと本態性振戦(ET)を鑑別します。黒質超音波(Transcranial Sonography)も非侵襲的な補助診断として使用されます。
Stop Signal Task:衝動抑制・反応停止時間(SSRT)の評価。ハイパー直接路機能の実験的指標。MoCA:認知ループの評価。BDI:辺縁系ループ(気分)の評価。これらを組み合わせることで大脳基底核の多面的な機能を把握できます。
— ご本人・ご家族の状況を丁寧にお伺いします
STROKE LABでは神経メカニズムに基づいた評価から個別プログラムまで一貫してご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
リハビリテーションのエビデンス。
🏃 3経路を意識した介入の3原則
①直接路(Go)の活性化:外部キュー(聴覚リズム・視覚目標)で運動開始の閾値を下げる。補足運動野への内部キューが障害されていても外部キューは一次運動野を直接活性化できます(Morris et al. 1994)。
②間接路(NoGo)の調整:動作の停止-再開や重心移動練習でフォーカス型抑制機能を強化。意図した動作のみを精密に実行する精度訓練に相当します。
③ハイパー直接路の強化:不規則タイミングの刺激への反応訓練でSTNと前頭前野の接続を強化。すくみ足・転倒予防に直結します。
| 介入法 | 対象経路 | エビデンス | 適応症状 |
|---|---|---|---|
| RAS(リズム聴覚刺激) | 直接路の補完(小脳経由) | Thaut et al. 1996[単独RCT] | 歩行速度↓・すくみ足 |
| 視覚床キュー | ハイパー直接路の外部上書き | Nieuwboer et al. 2007[単独RCT] | すくみ足・方向転換困難 |
| LSVT-BIG | 直接路の運動振幅再較正 | Ebersbach et al. 2010[単独RCT] | 小刻み歩行・動作緩慢 |
| タンゴダンス | 直接路・間接路・前庭系の統合 | Hackney et al. 2007[単独RCT] | バランス・歩行・QOL |
| 水中運動 | 固縮緩和・間接路の再調整 | Vivas et al. 2011[観察研究] | 固縮・関節可動域制限 |
| デュアルタスク歩行 | ハイパー直接路・認知ループ | 複数観察研究[観察研究] | 認知的注意の歩行への応用 |
⚠️ RASのパラメータとデュアルタスクの注意
RASは安静時歩行ケイデンスより10〜15%速いテンポ設定が推奨され、漸増的に速度向上を図ります。
デュアルタスク歩行訓練はハイパー直接路の活性化に寄与しますが、PDでは二重課題が転倒リスクを高め逆効果になる場合もあるため難易度調整が重要です。
DBS(深部脳刺激療法)との関係
STNへの高周波刺激(100〜180Hz)がSTNの異常過活動を機能的に抑制し、GPi/SNrの過活動が抑えられ視床→皮質の正常な運動出力が回復します。振戦にはVim核(視床)DBSが本態性振戦で第一選択、ジスキネジアが顕著な患者にはGPi-DBSが優先されることがあります。
ケーススタディ:石川さんの4回セッション
冒頭のケース(60代男性・パーキンソン病)に、実際に3経路それぞれを意識した介入を4回のセッションで行いました。
多職種連携と環境調整。
大脳基底核疾患は運動・認知・気分の複合障害であり、多職種の視点が不可欠です。[専門家合意]
| 職種 | 評価項目 | 主な介入内容 | 連携ポイント |
|---|---|---|---|
| PT | 歩行・バランス・TUG・FOG-Q | RAS・視覚キュー・LSVT-BIG | 薬効タイミング(オン/オフ)を医師と共有 |
| OT | ADLでの巧緻動作・振戦の影響 | 自助具活用・動作の分解指導 | PTの歩行評価結果を生活動作に反映 |
| ST | 構音障害・嚥下機能・認知機能 | 音量訓練(LSVT-LOUD)・嚥下訓練 | 認知面の情報をPT/OTへ共有 |
| 看護師 | 服薬管理・転倒リスク・皮膚状態 | L-DOPA内服タイミングの徹底管理 | ジスキネジア出現時間をリハ職へ共有 |
| 医師(神経内科) | DaTスキャン・MDS-UPDRS・薬剤調整 | L-DOPA調整・DBS適応判断 | リハ職からの機能評価結果を処方に反映 |
| MSW | 在宅生活環境・介護保険・就労状況 | 住宅改修・福祉用具・難病医療費助成の案内 | 進行度に応じた生活設計をリハ職と共有 |
つまずきポイントと臨床判断のコツ。
「やる気が出ない」「集中できない」というPD患者の訴えは、辺縁系・前頭前野ループの障害である可能性があります。単なる精神論で片付けず、成功体験の設計(RPEによるドーパミン放出)を意識した課題設定を心がけましょう。
予後とゴール設定。
石川さん(60代男性・パーキンソン病)は、直接路・間接路・ハイパー直接路それぞれを意識した4回のセッションを通じ、1ヶ月後には動作開始の大幅な改善が見られました。
動作開始:大幅改善。歩行開始時間が短縮。振戦:軽減し、日常生活でのコップ・箸の使用が安定。バランス:転倒リスクが低下。
パーキンソン病は進行性疾患であるため「治癒」ではなく、3経路のバランスを整えることで機能を維持・改善し続けるという長期的な視点でゴールを設定することが重要です。
ハンチントン病など進行性の間接路変性疾患では、症状の進行速度を踏まえた段階的なゴール設定(現在できることの維持・環境調整による代償)が現実的です。ヘミバリズムのような急性発症の病態は自然消退することも多く、経過を追いながら評価を繰り返すことが求められます。
パーキンソン病と診断されてから「なぜ動き始めが遅くなるのか」が全然わかりませんでした。セラピストさんに「特急列車・ローカル線・非常ブレーキ」という3つの列車の話をしてもらい、自分の脳で何が起きているかがイメージできるようになりました。リズムの音楽に合わせると動きやすくなる理由も納得でき、リハビリへの取り組み方が変わりました。
60代男性・パーキンソン病・リハビリ開始3カ月
脳出血後にヘミバリズムの症状が出て、右手が激しく動いて日常生活が大変でした。「視床下核という核が傷ついたから」と説明してもらい、STNとGPiの関係を図で理解できたことで、なぜ一定期間で症状が軽減していくかも理解できました。治療の先が見えるだけで気持ちが楽になりました。
70代女性・脳出血後ヘミバリズム・退院後外来リハビリ
よくある質問。
はい。直接路と間接路は常に並行して活動し、その相対的な活動バランスでどの動きを選択し抑制するかが決まります。時間的にはハイパー直接路がまず全体にブレーキをかけ、続いて直接路がアクセルを踏み、最後に間接路が競合動作への精密ブレーキをかける3段階で随意運動が実現されます。
パーキンソン病では内部キュー(補足運動野経由の直接路)が低下していますが、リズム聴覚刺激などの外部キューは小脳-視床-運動野の経路を使い基底核を経由せず運動野を活性化できます。複数のRCTで歩行速度・ストライド長の改善が確認されています。
パーキンソン病ではSTNが異常過活動となりGPi/SNrを過剰に興奮させます。STN-DBSは電極配置の精度が高くL-DOPAの減量も期待できます。ジスキネジアが顕著な患者や認知面への配慮が必要な患者ではGPi-DBSが選ばれることがあります。
深く関係しています。大脳基底核には運動ループ以外に認知ループ・辺縁系ループなど複数の並列ループがあり、パーキンソン病では認知障害や抑うつ・不安が高頻度に合併します。これは単なる精神的な問題ではなく神経回路の障害として理解する必要があります。
ハンチントン病は間接路の線条体が遺伝的に徐々に変性し進行性の舞踏病・認知障害・精神症状が現れます。脳卒中後の不随意運動は梗塞や出血で特定の核が急性に障害されることで生じ、発症様式と症状プロファイルが鑑別の要点です。
運動評価ではMDS-UPDRSが標準的です。歩行・バランス評価にはTUG・FOG-Q・Mini-BESTestが用いられ、神経画像ではDaTスキャンが診断・鑑別に有用です。認知・気分面の評価にはMOCAやBDIも組み合わせて多面的に評価します。
STROKE LABのプログラム。
STROKE LABは脳卒中・パーキンソン病をはじめとする神経疾患専門の自費リハビリ施設として、大脳基底核の神経メカニズムに基づいた評価とリハビリプログラムをご提供しています。
「動作開始が遅れるPD患者さんに、最初は歩行練習の量を増やすことばかり考えていました。直接路・間接路の理解を深めてからは、まずメトロノームで動作開始そのものを引き出す練習に切り替えたところ、2週間で立ち上がりの遅延時間が大きく短縮しました。『どの経路に働きかけているか』を意識するだけで介入の質が変わることを実感したケースです。」— 理学療法士・臨床経験10年・神経難病リハビリ専門
「デュアルタスク訓練を早期から取り入れた結果、かえって転倒が増えてしまった経験があります。ハイパー直接路への刺激は有効ですが、注意資源が乏しい時期には負荷が高すぎたと反省しました。以降は単一課題での安定を確認してから段階的に難易度を上げるようにしています。」— 作業療法士・臨床経験8年・パーキンソン病リハビリ経験あり
次の一歩につながります。

大脳基底核の3経路の理解は、パーキンソン病やハンチントン病といった神経疾患のリハビリを組み立てるうえでの土台になります。「なぜ動けないのか」「なぜ動きすぎてしまうのか」を神経回路のレベルで理解することが、根拠に基づいた介入の第一歩です。
STROKE LABでは神経メカニズムに基づいた評価と、生活に根ざした介入設計を大切にしています。
動作の変化に気づいたら、まずはお気軽にご相談ください。
代表取締役 金子 唯史
参考文献。

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024) パーキンソン病の機能促進:医学書院 (2025)