トップへ戻る

TOP > 療法士専門系 > 論文アイデア > バイオメカニクス > vol9脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ: 片麻痺者の体幹屈曲の中身とは??

vol9脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ: 片麻痺者の体幹屈曲の中身とは??

脳神経系に関連する論文にセラピストの臨床アイデアを加えた情報を定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方は→こちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」
📺臨床に即した実技動画も配信中!👉こちらをClick!!(YouTube)

  キャプチャ  

カテゴリー

脳卒中 バイオメカニクス  

タイトル

脳卒中後における体幹屈曲の動的分析
Dynamic Analysis of Trunk Flexion After Stroke Sylvie Messier:Arch Phys Med Rehabil Vol 85, October 2004

内容

目的・対象

●脳卒中片麻痺者における体幹運動と下肢の体重負荷を健常者と比較して定量化すること
●脳卒中後片麻痺者(Fugl-Meyer Assessment運動機能点数:63~95/100)と健常者

方 法

●分離した床反力計上に自己の足を各々のせ,さらに床反力計上に置かれた椅子に座る
●Task:額をターゲットに触れること
●Outcome:体幹の動きにおける①振幅②速度③圧力中心(COP)変位,④臀部・足底おける体重割合の分布
キャプチャ1
出典:Sylvie Messier:Dynamic Analysis of Trunk Flexion After Stroke(一部修正にて引用)

結 果

●片麻痺者は健常者と同等の速度・振幅にも関わらず,足底での小さい体重負荷値と少ないCOP変位を示した
キャプチャ6
キャプチャ7
出典:Sylvie Messier:Dynamic Analysis of Trunk Flexion After Stroke(一部修正にて引用)

結 語

●COPの変位減少と足底の小さい体重負荷に伴う体幹屈曲の類似した振幅は,身体質量の前方変位を示唆
●片麻痺者の体幹運動は,非常に少ない骨盤前傾に代わって上部体幹での代償で実行されていることを示す
キャプチャ8

明日への臨床アイデア・感想

●Sit to Standにおける屈曲相に関わる部分で臨床的ヒントを得られる知見
●片麻痺の方は,麻痺側へCOPが変位する傾向にあるにも関わらず,麻痺側足部・臀部の効率的なWeight Transferができず,代償的に上部体幹の屈曲に頼ってしまっているとのこと.
●代償的な上部体幹の屈曲は,Momentum Transfer相における体幹の水平移行も阻害しますし,立位へ向けた体幹伸展への切り替えも難しくさせ,立位での活動にまで影響を与える可能性を示唆します.
●臨床的には,麻痺側BOS(座位では主に臀部・足底)に関わる筋が,自己の筋活動で麻痺側にもたれかかるかのように変位するCOPを垂直方向へ誘導し,動作時における麻痺側の座圧・足圧を如何に高められるかがポイントであり,その結果がMidlineに近づいた効率的な屈曲相となるのだと思います
●ADL自立のために非麻痺側優位・変位したSTS指導も大切です.しかし,その指導の効果を高めるためには,治療時にしっかりと麻痺側のActivationを図る必要性があるのではないかと感じます

氏名 齋藤 潤孝

所属 日本医科大学付属病院

職種 作業療法士

経験年数 3年目


  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • カレンダー

    2017年9月
    « 8月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • twitter

  • 無料
    カウンセ
    リング

    お申込み・ご質問・ご相談など 各種お問い合わせ

    無料カウンセリングの
    お申込み