2019.06.17歩行
vol.385:FES刺激の位置・組み合わせによる歩行様態の変化 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
歩行
タイトル
FES刺激の位置・組み合わせによる歩行様態の変化
Comparison of Gait Aspects According to FES Stimulation Position Applied to Stroke PatientsPMC Byeong-mu Mun et al.(2014)
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・近年、電気治療の使用頻度も多くなっているが学校教育で重点的に学習することは少なかった。その為、適切な位置に電極を貼ることが難しい場合も多く、臨床上も刺激位置によって違いがあるように感じた。FES治療においての電気刺激位置をより効果的に行いたいと思い、本論文に至る。
内 容
目的
・本研究では、歩行訓練中に脳卒中者のFES刺激位置に応じた効果を検証した。
方法
・脳卒中者10名を対象に実施した。同患者で5分間の休息を挟み、以下の4つの条件で電気刺激を行い、評価した。
・FES刺激なし(Non-FES)・前脛骨筋単独(Ta)・前脛骨筋+大腿直筋(TaQ)・前脛骨筋+中殿筋(TaGm)
・gait speed、gait cycle、step lengthなど歩行評価を実施した。
結果
・FES刺激は歩行様態に有意に影響した。
・前脛骨筋単独よりも①前脛骨筋と大腿直筋への刺激にて、gait cycleやstep lengthがより改善②前脛骨筋と中殿筋でgait cycleが改善した。前脛骨筋単独よりも組み合わせた方が歩行速度が向上した。
私見・明日への臨床アイデア
・FESの刺激位置を決める際に位置に応じて効果が異なる可能性があるため、今後の臨床で注意していく必要があると感じた。また、どの組み合わせで使用していくのかを含めmotor modulesなど意識した介入がより効果がある可能性がある。今後もFESでの介入を進めていきたい。
氏名 shuichi kakusho
職種 理学療法士
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