2018.05.18バイオメカニクス
vol.322:立ち上がり動作における膝関節角度と腹筋群活動 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
目次
脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)
STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!上記写真をClick!!
PDFでもご覧になれます。→PDF
カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
立ち上がり動作における膝関節角度と腹筋群活動
Abdominal muscle activity according to knee joint angle during sit-to-stand
?PubMed Juri Eom J Phys Ther Sci. 2016 Jun; 28(6): 1849–1851.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・膝角度と体幹屈筋群の関係性を調べた論文を見つけ読みたいと思ったため
内 容
背景・目的
・本論文は膝関節角度と腹筋群の活動を検証する。
方法
・30名の健常成人(直近半年で腰痛なし)
・膝関節角度を60°、90°、120°として立ち上がり動作を行った。
・表面筋電図を外腹斜筋、内腹斜筋と腹横筋、大腿直筋に貼付した。
結果
表:実験結果 Juri Eom (2016)より引用
・膝屈曲角度が増加するにつれて、大腿直筋、外腹斜筋、内腹斜筋と腹横筋の活動が増加することが表からわかる。3つの角度に有意差が得られた。
私見・明日への臨床アイデア
・屈曲角度が大きくなるほど大腿直筋や腹筋群の活動が高まっており、より努力的に立つ必要があることがわかる。これは前方に位置する足部上へ身体重心を持っていくために上記筋群が活動する必要があったためと考えられる。膝を屈曲位で立ち上がることができるよう身体や環境を整えていく必要があると感じる。
職種 理学療法士
塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします
More from my site

国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂院にて10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
著書はアマゾン理学療法1位 単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
ナレッジパネル→こちら
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓