vol.323:股関節外転位立ち上がり時の中殿筋/大腿直筋/大腿二頭筋 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
高齢女性の股関節外転筋等尺性収縮が関与した立ち上がりと、正中位での立ち上がり動作中の股関節固定筋の比較
Comparison of Hip Stabilization Muscle Use during Neutral Sit to Stand and Sit to Stand Involving Isometric Hip Abduction in Elderly Females
?PubMed Eun-Mi Jang J Phys Ther Sci. 2014 Dec; 26(12): 1963–1964.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・股関節外転位立ち上がり時の筋活動を知るため
内 容
背景・目的
・本論文の目的は高齢女性の正中位での立ち上がりと、股関節外転筋等尺性収縮が関与した立ち上がりを比較することである。
方法
・16名の健常高齢女性
・ワイヤレス表面筋電図を中殿筋、大腿直筋、大腿二頭筋に貼付した。 ・股関節外転位と正中位での立ち上がり動作を3回ずつ行った。
結果
・股関節外転位での立ち上がりと、正中位での立ち上がりで中殿筋と大腿二頭筋の活動に有意差は得られなかった。 ・大腿直筋は股関節外転位で有意に大きい電位を記録した。
私見・明日への臨床アイデア
・股関節外転位で立ち上がる膝OAの利用者様は大腿直筋が有意に働いている印象を持っていたが、今回の論文で股関節外転位では正中位に比して大腿直筋が有意に働くとあり、自身が持っている印象と一致するものだった。 ・どうして直筋が優位に働くのか考えてみたい。
職種 理学療法士
塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023)