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Vol.589.NMESが心不全・COPD患者の筋持久力・筋力に及ぼす影響とは?

 

 

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カテゴリー

 

脳科学

 

タイトル

●神経筋電気刺激装置が患者のパフォーマンスに与える効果とは

 

●原著はEffects of Neuromuscular Electrical Stimulation Training on Endurance Performanceこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●臨床において、電気刺激を使用することが時折あるが、その適応幅について学びたく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●さまざまな電気刺激モダリティが、従来のトレーニングおよびリハビリテーションプログラムの補助として使用され、身体機能を高めたり、痛みなどの症状を軽減したりしています。

 

●神経筋電気刺激(NMES)は、一般的に運動ニューロンを脱分極させ、その結果かなりの強度(通常は10〜60%の範囲)の骨格筋収縮を誘発することができます。それは健常者だけでなく、例えば慢性心不全(CHF)・慢性閉塞性肺疾患(COPD)含む筋力低下のある患者や自発的な収縮を行うことができない患者の筋機能と質量を増加または維持するためのリハビリツールとしても使用されます。

 

●本論文はNMESに関する文献をまとめ、健康集団と臨床的な集団の筋の耐久性と機能的な持久力に対する高頻度と低頻度のNMESトレーニングの効果について説明することを目的としています。

 

 

持久力パフォーマンスに対するNMESトレーニングの効果

 

図参照:Effects of Neuromuscular Electrical Stimulation Training on Endurance Performance

 

●高周波NMESは通常、断続的に適用され、低周波NMESと比較してより強い電流強度で適用されます。低周波NMESは電流耐性が優れているため、セッションは一般的にかなり長く、1日あたり最大240分の連続刺激に達する可能性があります。これに対して、断続的な高周波NMESを用いる時間は1日あたり20〜30分です。このような違いは、低周波と高周波NMESトレーニング後に観察される機能的持久力の大幅な増加に寄与している可能性があり、低周波NMESセッションの長期間の介入が機能的持久力を高めるための最も重要なパラメーターである可能性があることを強く示唆しています。

 

●筋肉、肺および心血管機能に影響を与える病状のある患者であまり使用されていない筋肉群は機能改善しやすいという示唆が得られています。一般的に、NMESトレーニングプロトコルは少なくとも機能的持久力に関しては健常者と比較して患者でより効果的です。

 

●COPDやCHFなどのさまざまな患者グループで、NMESトレーニングは筋力と呼吸機能を改善し、結果、酸素摂取量と作業負荷量の増加、持久力の向上、移動距離の延長に反映される機能的持久力を改善しました。

 

●患者集団での高周波または低周波のNMESトレーニング後の筋持久力の適応に関するデータはほとんどありません。

 

●要約すると、高周波と低周波の両方のNMESトレーニングは、患者集団の機能的持久力を高めることができますが、筋持久力への影響はほとんど知られていません。持久力のパフォーマンスに対するNMESトレーニングの影響は、病気の種類、重症度および治療時間等にに大きく依存しているようです。

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●NMESは随意的な努力を必要とせずに筋収縮を得られることが出来る。そのため、循環・呼吸器系でも着目されている。ペースメーカーを使用している患者においても電磁干渉はなかったとの報告もある。重症患者等でも筋量・筋力低下予防はじめ種々の使い方に今後も注目したい。

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

併せて読みたい【NMES・電気刺激療法】関連論文

 

Vol.571.筋電駆動型のNMES(電気刺激)を使用した手関節背屈トレーニングの効果 脳卒中/脳梗塞リハビリ論文サマリー

 

Vol.514.電気刺激が亜脱臼を軽減させる!?脳卒中患者の肩周囲筋に対するNMESの効果

 

vol.387:電気刺激療法(NMES)が痙縮筋に及ぼす効果とは?? 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

 

Vol.470.速筋が失われやすい!?高齢者および脳卒中患者の骨格筋変化と運動の効果

 

 

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