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Vol.475.パーキンソン病における運動学習~リハビリテーションの限界と可能性について~

 

 

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カテゴリー

 

脳科学

 

タイトル

●パーキンソン病における運動学習~リハビリテーションの限界と可能性について~

 

●原著はMotor Learning in Parkinson’s Disease: Limitations and Potential for Rehabilitationこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●パーキンソン病患者において運動学習が上手く進まない事があった。そもそもどのような点で学習が苦手となっており、どのように工夫すれば学習が促進するのか学ぶべく本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●線条体は順序運動の学習に深く関与しており、特に運動学習の統合の相でパーキンソン病は影響を受けることが示唆されている。この部分に関して文献レビューを実施した。

 

結果

 

●パーキンソン病のある人は、健常対照群よりも学習速度が遅いことを示されている。

 

●脳イメージング研究では、パーキンソン病でははるかに多くの脳活動が必要であり、異なる神経回路網が採用されていることを強調しており、学習効率の低下を示唆している。

 

感覚情報を付加すると、パーキンソン病の運動学習が最適化される場合がある。その手がかりがより良い運動パフォーマンスを達成するのに役立ち、これらの効果が保持され、統合の最初の兆候を示しているという豊富なエビデンスがある。また、手がかりは二重課題のパフォーマンスを向上させるだけでなく、手がかりなしでも保持されるため、学習の自動化が実証された。しかし、手がかりありとなしのパフォーマンス保持に対するより長期間の手がかりトレーニングの効果は十分に確立されておらず、一部の研究では、学習効果は手がかりに依存する可能性があると示唆されています。

 

●FittsとPosnerは、運動学習には3つの段階が含まれると提案しました。学習の最初の段階または認知段階では、パフォーマーはインストラクターから指示とフィードバックを受け取り、何をすべきか、どのように行うかを考えます。これは、パフォーマンスにばらつきがあるエラーが発生しやすいステージです。

 

学習の第2段階は、特定の環境の手がかりを、目標またはスキルを達成するために必要な動きに関連付けることによって特徴付けられます。これは、人がエラーを減らし、タスクの一貫性の向上を示す洗練段階です。

 

第3段階または自立段階では、自動化に到達します。パフォーマーは特定の動きの特徴について考えなくなり、車を運転しながら会話を続けるなど、同時に別のタスクを実行できることがよくあります。

 

●集中的な身体活動は、運動機能を回復させるだけでなく、少なくともパーキンソン病動物モデルで神経保護を促進するように見えるさまざまな分子修復メカニズムを利用する可能性があります。

●このレビュー結果は、運動学習の原則を採用することがパーキンソン病のリハビリテーションに利益をもたらす可能性があるという考えを裏付けています。しかし、パーキンソン病における運動学習における柔軟性、効率性および文脈依存性の低下という制限を考慮する必要があります。

 

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●パーキンソン病では学習効率の低下が示唆された。しかし、外的な手掛かりによる学習により、自動化につなげることができる可能性がある。外的な手掛かりがある状態と同様の動きを内部生成できるように意識した訓練が必要である。

 

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