vol.209:ヨガと脊柱柔軟性 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
目次
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
50歳以上の女性の脊柱柔軟性に対するハタヨガ(hatha yoga)の効果
Effects of hatha yoga exercises on spine flexibility in women over 50 years old
?PubMed Małgorzata Grabara J Phys Ther Sci. 2015 Feb; 27(2): 361–365.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・ヨガの理論をリハビリテーションに活かしているセラピストは昨今多い。今回ヨガの効果を検討した論文を見つけたため、読もうと思った。
内 容
背景・目的
・運動は機能面の低下や肥満、糖尿病、骨粗鬆症などの疾患を予防するために重要であるが、どういった運動が適切なのか?は議論が分かれるところである。
・ヨガはヨーロッパやアメリカで人気の運動である。特定の姿勢を数秒間保持することで柔軟性、筋力、平衡機能の向上を図る。
・本研究は50歳以上の女性の脊柱可動性に対するヨガの効果を検討する。
方法
・56名の女性
・90分のヨガを週に1回、20週継続した。ポーズは山、木、猫のポーズなど20種類ほど実施した。
・立位の屈曲、伸展、左右回旋可動域をアウトカムとした。
結果
表:実験結果 Małgorzata Grabara (2015)より引用
・屈曲、伸展、回旋可動域は介入前後で改善を示し、平均で6.9°~12.5°の改善が得られた。
私見・明日への臨床アイデア
・ヨガにより脊柱の可動域改善が証明された。具体的にどのポーズを取るか、そのポーズがどこを鍛えるのに有効かは勉強が必要だが、ヨガの臨床応用を後押しする論文だと考える。
職種 理学療法士
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 4万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018)