パーキンソン病でオンラインリハビリ相談はできるか|原因と対策・自宅でできる工夫 – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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パーキンソン病

パーキンソン病でオンラインリハビリ相談はできるか|原因と対策・自宅でできる工夫

TELEREHABILITATION

通えない日も、つながる方法があります。

オフの時間が読めない、外出そのものが大仕事、付き添うご家族も大変——パーキンソン病では、通院を難しくする理由がいくつも重なります。オンラインでも、できるリハビリ相談があります。何ができて何ができないのか、自宅での準備の仕方まで整理します。

UPDATED2026
READ約9分
FORご本人・ご家族へ
BYSTROKE LAB
本記事は、医学書院『パーキンソン病の機能促進(動作分析から自主トレーニングまで)』(2025年・448頁)の著者が執筆しています。オンライン相談は対面の診察・リハビリの代わりではありません。体調に不安があるときは、まず主治医にご相談ください。

Quick Reference
まず知ってほしい5つのこと。
01
パーキンソン病でも、ビデオ通話でのリハビリ相談は可能です
02
通院を難しくする原因は、オフ時間・すくみ足・疲労・付き添いなど人それぞれです
03
動作の確認・自主トレ指導はオンライン向き、手で触れる評価は対面向きです
04
カメラの位置と部屋の準備で、オンラインの質は大きく変わります
05
オンラインと対面は、置き換えではなく組み合わせるのが基本です
01
Getting There Is The Hard Part

通うこと自体が、大仕事になった。

A Family’s Voice
「予約の時間にオフが来てしまい、結局その日は行けませんでした」

薬の効き目が切れるタイミングは、日によって少しずつ違います。準備をして家を出ようとした矢先に動けなくなり、予約をキャンセルする。付き添うご家族も仕事や介護のやりくりで疲弊してしまう——そんな声を、私たちはたくさん聞いてきました。

でも、知ってほしいのです。通院が難しい日でも、オンラインという形でつながり、リハビリの相談を続けられるということを。

パーキンソン病では、症状そのものだけでなく、通院という行為自体が負担になる場面が少なくありません。移動、待ち時間、人混み——どれもオフの時間や疲れやすさと相性が悪いものです。だからといって、リハビリを諦める必要はありません。オンラインでできることを知り、うまく組み合わせていく方法を見ていきましょう。リハビリの全体像はリハビリ完全ガイドにまとめています。

02
Why It Gets Hard

通院が難しくなる、いくつもの原因。

「通院がつらい」と一口に言っても、その背景にある原因は人によって違います。原因が違えば、合う対策も違うので、まずは自分やご家族がどれに当てはまるかを整理してみましょう。

原因 どういうことか
オフの予測しにくさ 薬の効き目が切れる時間帯が読めず、外出の予定が立てにくい
すくみ足・移動の負担 駅の乗り換えや人混みで、足が出にくくなりやすい
疲れやすさ 往復の移動だけで体力を使い果たし、肝心の練習に力が残らない
付き添うご家族の負担 仕事や自分の予定を調整して同行する必要がある
距離・地域の事情 専門的なリハビリを行う施設が近くにない
感染症への不安 免疫の状態や体調によって、人混みを避けたい時期がある

こうした原因のどれか一つでも当てはまるなら、オンラインという選択肢が、リハビリを続ける支えになります。次の章では、オンラインで実際にどこまでできるのかを具体的に見ていきます。

03
What A Screen Can And Can’t Do

STROKE LABの視点:画面越しにできること、できないこと。

オンライン相談を有効に使うコツは、画面越しでもできることと、対面でしかできないことを、はっきり分けて考えることです。過大な期待も、過小な評価も、どちらも損をします。

Online / In-Person

オンラインでできること:歩く様子や立ち上がり、書字、手指の動きをカメラで確認し、フォームの修正や自主トレーニングの提案を行うこと。運動の頻度や量の見直し、生活動作のちょっとしたコツの共有、ご家族への声かけの練習も可能です。

対面が向いていること:実際に体を支えながら行うバランスの評価、力の入り具合を手で確認する検査、転倒のリスクが高い動作の練習。画面越しでは奥行きや細かな力加減が伝わりにくいためです。

両方の橋渡し:対面で評価した内容をもとに、オンラインで自主トレーニングの進み具合を確認し、必要なら次の対面でやり方を調整する、という流れが現実的です。

「オンラインは補助的なもの」と割り切ると、かえって使い道が明確になります。通えない日の穴を埋め、通える日には対面でしっかり評価してもらう。続けやすさを優先しながら、大事な評価は対面で担保するという考え方です。

04
Set Up Your Room

自宅を、小さな「相談室」に。

オンライン相談の質は、事前の準備でかなり変わります。画面の向こうの療法士が「見える」状態を作ることが目的です。

Three Steps

ステップ1:全身が映る場所にカメラを置く。スマートフォンやタブレットを、頭から足先まで映る高さと距離に固定します。歩く様子を見てもらうなら、2〜3メートルの動線が映る位置が目安です。

ステップ2:明るさと服装を整える。逆光にならないよう、光は自分の正面側から。体のラインが見えるよう、太めのズボンより体に沿った服装のほうが、動きを確認しやすくなります。

ステップ3:支えとご家族を近くに。椅子や手すりなど、ふらついたときに支えになるものをそばに置きます。可能であれば、ご家族に近くにいてもらうと、より安全に取り組めます。

通信環境も大切な要素です。Wi-Fiの電波が弱いと映像が乱れ、細かい動きが伝わりにくくなります。可能であれば、ルーターに近い部屋を選ぶか、有線接続を検討してみてください。運動の土台づくりには体操・自主トレ大全もあわせてご覧ください。

Evidence
在宅でのビデオ通話診療が、対面診療と同程度に評価された研究

パーキンソン病の方を対象に、自宅でのビデオ通話による診療と通常の通院を比較した大規模な無作為化比較試験では、在宅でのビデオ通話診療でも、運動症状の変化や満足度は通院と同程度に保たれ、通院にかかる移動時間は大きく短縮されたと報告されています。

限界:この研究は医師によるビデオ診療を対象にしたもので、リハビリの動作評価そのものを検証したわけではありません。効果には個人差があり、通信環境や本人の状態によっても左右されます。オンラインは対面診療・対面リハビリの代わりではなく、組み合わせて使うものです。

出典:Beck CA, et al. National randomized controlled trial of virtual house calls for Parkinson disease. Neurology. 2017;89(11):1152-1161
全身が映る場所に、カメラを置く。それだけで、相談の質は変わります。

ここまでは、自宅でできる準備でした。専門施設では、その先の継続的なサポート体制まで踏み込めます。
+

Second Track — At STROKE LAB
専門施設で、さらに期待できること
「たまに相談する」から「続けて支えてもらう」へ。

自宅での準備が、オンライン相談をその場で成立させるための土台だとすれば、専門施設で目指すのは、対面とオンラインを計画的に組み合わせ、状態の変化を継続的に見守る体制です。働きかけは、大きく3つの方向から組み立てます。

1. 初回は対面で評価。歩行・バランス・筋力など、手で触れて確認すべき項目を対面でしっかり評価し、個別のプログラムを組み立てます。

2. 通えない週はオンラインで継続。体調やオフの時間に合わせて、オンラインで自主トレーニングの進み具合を確認し、フォームを修正します。

3. 定期的に対面で見直す。数週間おきに対面で全体の状態を確認し、プログラムを更新します。オンラインだけに頼りきらない設計です。

STROKE LABが軸足を置くのは、通院できる日・できない日、どちらであってもリハビリが途切れないようにするという考え方です。効果には個人差があり、進行に伴って変動します。薬の調整は主治医の役割です。

Evidence
オンラインでの運動指導で、生活の質や運動機能に改善がみられた研究

パーキンソン病の方を対象に、オンラインで運動プログラムを継続的に指導した研究では、生活の質や運動面の指標に改善がみられ、非運動症状の面でも良い変化が確認されたと報告されています。

限界:対象人数は多くなく、進行度もさまざまでした。効果には個人差があり、通信環境や本人の意欲によっても左右されます。オンラインでの運動指導は、対面での評価や薬物療法と組み合わせて使うものです。

出典:Isernia S, et al. Effects of an innovative telerehabilitation intervention for people with Parkinson’s disease on quality of life, motor, and non-motor abilities. Front Neurol. 2020;11:846
Watch & Practice
自宅でできる体操を、動画で。

脳リハ.comのYouTubeでは、自宅で無理なく続けられる体操を配信しています。オンライン相談までの間、まずはここから始めてみてください。

自宅でできる体操を見る

05
Combining Online & In-Person

対面との組み合わせ方と、受診の目安。

専門のリハビリでは、初回はできるだけ対面で身体の状態を確認し、そのうえでオンラインを使う頻度や場面を一緒に決めていきます。「今週は対面、来週はオンライン」といった柔軟な使い分けが、続けやすさにつながります。薬の調整は主治医の役割で、私たちは動作と生活の側から支えます。

受診の目安は、転倒が増えてきた、急に動きにくさが強まった、といったときです。こうした変化はオンラインだけでは判断が難しく、対面での確認や神経内科への相談が必要です。自己判断せず、早めに専門家に相談してください。専門的な費用や施設の選び方は自費リハビリの費用・施設の選び方にまとめています。

06
FAQ

よくある質問。

Q. パーキンソン病でも、オンラインでリハビリ相談は受けられますか?

はい、可能です。ビデオ通話を使って、歩き方や動作の様子を確認しながら、自主トレーニングの指導や生活の工夫についての助言を受けることができます。ただし、手で体に触れて確認する評価や、転倒のリスクが高い動作の練習は対面が向いています。オンラインと対面を組み合わせて使うのが現実的です。

Q. なぜオンライン相談を選ぶ人が多いのですか?

通院そのものが大きな負担になるためです。オフの時間が読めず外出のタイミングを合わせにくいこと、すくみ足や疲れやすさで移動が大変なこと、付き添うご家族の負担、自宅から施設までの距離、人混みを避けたいという気持ちなど、理由は人によって様々です。これらの原因を考えると、オンラインという選択肢が助けになる場面は少なくありません。

Q. オンラインでは、どこまで見てもらえますか?

カメラを通して、歩く様子・立ち上がり・書字・手の動きなどを確認し、自主トレーニングの提案やフォームの修正、自宅の環境の工夫について助言できます。一方で、実際に体を支えたり、力の入り具合を手で確認したりする評価はオンラインでは難しく、対面での評価が必要です。

Q. 自宅でオンライン相談を受けるとき、何を準備すればよいですか?

全身が映る位置にカメラやスマートフォンを置き、歩く動線を確保しておくと安心です。明るい部屋で、体のラインが見える服装にすると動きを確認しやすくなります。転倒予防のため、椅子や手すりなど支えになるものをそばに置き、可能であればご家族に近くにいてもらうとより安全です。

Q. オンライン相談だけで、リハビリは完結しますか?

オンラインだけで完結させることはお勧めしていません。バランスを崩しやすい動作の練習や、詳しい身体機能の評価は対面が適しています。オンラインは、通院が難しいときの橋渡しや、自主トレーニングの継続支援として組み合わせるのが良い使い方です。薬の調整は主治医にご相談ください。
07
STROKE LAB

通える日も、通えない日も、STROKE LABへ。

STROKE LAB(東京・大阪)は、脳卒中とパーキンソン病を中心とする神経疾患専門の自費リハビリ施設です。初回は対面で身体の状態をしっかり評価し、その後は通院とオンラインを、体調やご事情に合わせて組み合わせます。困っている場面を一緒に確認し、自主トレーニングの進み具合をオンラインで見守るので、通えない日があってもリハビリが途切れません。薬の調整は主治医を尊重し、動作と生活の側から支えます。保険リハとの併用も歓迎です。

[書影:パーキンソン病の機能促進(医学書院)]
Book
パーキンソン病の機能促進
動作分析から自主トレーニングまで
医学書院/2025年/448ページ

運動を通じて心身の状態を整える考え方を、動作分析の視点から体系化。本文と連動するYouTube動画62本で、実際の動きも確認できます。

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Message from CEO
通えない日も、
つながっていられます。
[代表写真:金子唯史]

「今日はオフがひどくて行けそうにない」。そう言って予約を諦めかけるご家族を、これまで何度も見てきました。通院そのものが症状によって難しくなる、それがパーキンソン病の現実です。

お伝えしたいのは、通えない日があっても、画面を通じてリハビリはつながっていけるということです。対面でしっかり評価し、オンラインで日々を支える。その組み合わせが、続ける力になります。

通院のことでお悩みなら、どうぞ一度ご相談ください。その方の生活に合わせた続け方を、一緒に見つけます。

株式会社STROKE LAB
代表取締役 金子 唯史

無料相談を予約する

References

本記事は、国内外の診療ガイドライン・公的情報と、STROKE LABの臨床経験および下記書籍の枠組みをもとに構成しています。オンライン相談は対面診療・対面リハビリの代わりではありません。体調に変化があるときは、必ず神経内科・主治医にご相談ください(最終確認日:2026年9月5日)。

  • 日本神経学会:パーキンソン病診療ガイドライン2018
  • 難病情報センター:パーキンソン病(指定難病6)
  • Beck CA, et al. National randomized controlled trial of virtual house calls for Parkinson disease. Neurology. 2017;89(11):1152-1161.(在宅ビデオ通話診療が対面診療と同程度に評価され、移動時間が短縮されたと報告。第1エビデンスボックスの出典)
  • Isernia S, et al. Effects of an innovative telerehabilitation intervention for people with Parkinson’s disease on quality of life, motor, and non-motor abilities. Front Neurol. 2020;11:846.(オンライン運動指導で生活の質・運動機能に改善がみられたと報告。第2エビデンスボックスの出典)
  • 金子唯史:パーキンソン病の機能促進(動作分析から自主トレーニングまで).医学書院.2025.
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