立位でのコアスタビリティとステップ メアリーリンチの伝達:脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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立位でのコアスタビリティとステップ メアリーリンチの伝達:脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ

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金子コメント:今回はメアリーリンチの伝達ですね。おそらくこれらを完璧にできるようになるには軽く10年かかります(週3以上練習した場合)。
それぐらい、高等スーパーテクニックなのです。正常人から患者さんにできるようにようになるまでは、もっともっとよ..恐ろしや。講習会で習ったとしても「それ知ってる」なんてならず貪欲に練習してください。
目安下記の1~7項目まで各1ー2年練習 計7年~14年!!
この「知ったかぶり症候群」が一番やっかいですから。実技系に関しては特にですね。

Core stabilityのイメージ

core stabilityってスポーツやエクササイズ系で発展してきた用語なんですけど、医学的にしっかりとした定義はないみたいなんですよね。ただ臨床家としてはしっくりいく部分ってあると思うんです。

 

下のガイコツ君の、例えば屋根となる横隔膜。横隔膜がしっかり広がれるよう、前面の肋骨下部(7-12)だけでなく、腰椎部も含めて肋椎関節なんかの動きがでると、立ち上がりが妙に楽になるとか…

 

他にも色々ありますけど、今日はこの辺で。ガイコツ君は論文からイメージで作りました。論文は→こちら

core

ちなみに

 

今日はメアリーリンチアドバンス伝達です。

 

テーマは立位でのcorestabilitysteppingです。

 

1   まず対象者に壁に向き合ってもらい、手を伸ばしたら壁に手掌がつく程度の距離に位置してもらいます。そして、足部の位置ができるだけ中間位にするよう修正します。

(むりやりやらないよう注意します)

 

2  Scapula settingから、対象者の上肢が90度になるように壁に肘を伸展させ両手をつかせます。

(このとき手指にkeypointを置いて、末梢を探索させるように動かします。これはaAPAを活性化することのようです。これにより肩周囲のstabilityが高まったら上肢を90度へともっていきます。また、scapula settingする際に腰椎の前弯が入りやすい対象者の場合、反対側から体幹を安定させて、肩甲骨をセットすると体幹が崩れにくいです)

1

2

 

3 hamstringsやgastroのrealignmentを行い、坐骨と膝裏と踵が直線になるように修正していきます。

3

4 仙骨と下腹部に手を置いて仙骨が動かないように固定して、下腹部に一方の手を潜り込ませ、骨盤がわずかに後傾するのを意識しながらつま先立ちまで誘導します。

(このとき、ついている手ができるだけはなれず、手掌が接触し、肘曲がったり、体幹が前方へずっこけないように注意します)

4

5 つま先立ちを何回か軽くなるまで繰り返し上方への伸展活動(linear extension)を作っていきます。降りた後、踵にしっかり乗せてからつま先への重心移動の中でつま先立ちを作っていくとより伸展が作りやすかったです。

5

6 伸展活動が高まったら、下肢のステップを誘導します。できれば踵からの情報をうまく使いheel contacttoe offなどを誘導し、gastroの遠心的な活動や骨盤が滞空できた状態での股関節の分節性がでるようにしていきます。

7 これを繰り返し、より加速をさせることでpattern generator pattern acceleratorの発火を作り出します。

この後歩くと、足が自動的に出る感じや、上方の物品にreachする際の距離の増加や、腰椎を過剰に前彎させるような代償が軽減しました。

 

とにかくスピーディーに行わないと患者さんが飽きたり、疲労してcoreが高まりにくくなってしまうので注意とのことでした。

 

 

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