腹斜筋の起始停止、機能、作用作用、筋トレ、エクササイズ – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
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医療者

【2022年最新】腹斜筋の起始停止から機能、解剖、筋トレまで学ぼう!

学生さん
学生さん
腹直筋だけではなく、腹斜筋を狙ったエクササイズが寝返りや効率的な動作につながると聞いたことがあります。
ストロボ君
ストロボ君
回旋は重要な要素だね。腹斜筋の解剖・機能を学んで、効果的な運動につなげていこう!

 

腹斜筋の概要

 

腹斜筋は主に、外腹斜筋内腹斜筋に分けられます。

それぞれ、線維の走行や作用が異なるため、区別して考える必要があります。

 

外腹斜筋は、肋骨の下半分から骨盤のあたりまで伸びている、腹筋の一番外側にある筋肉のひとつです。

腹部の側面を覆っており、大きく、皮下脂肪と皮膚の真下の腹部上面に位置しています。

 

内腹斜筋は、体幹の両側で外腹斜筋の下にあります。 腹部の外側にある筋肉です。

外側の外腹斜筋、内側の腹横筋とともに腹部外壁の層の一つを形成しています。

線維の向きが斜めになっているため、この名前がつきました。

他の筋肉と一緒に、腹圧や体幹の動きを維持するのに役立ちます

 

起居動作など、回旋を入れた動きの際に腹斜筋群は活躍します。

以下の起居動作に関する動画もご参照ください↓↓

 

腹斜筋の機能

外腹斜筋

 

・左右の外腹斜筋が体幹の回旋を助けます。

・腹直筋や内腹斜筋と一緒に外腹斜筋の両側収縮は、恥骨を剣状突起の方に引き寄せることによって体幹を屈曲させます。

例として、クランチシットアップなどが挙げられます。エクササイズの項目をご参照ください。

 

コアを安定させます。

・胸部を全体として下方に引っ張り、腹腔を圧迫するのを助けます。

・呼吸における強制呼気の補助をします。

左右の屈伸を補助します。

 

外腹斜筋は体幹の様々な動きに寄与しているため、筋肉を直接使わない動作や、体幹に動きが生じる歩行や走行などの歩行動作も含めて、この筋肉の緊張や損傷は動作の非効率化を招く可能性があります。

 

内腹斜筋

 

内腹斜筋は両側収縮時に体幹を屈曲させ、片側収縮時に側屈させ、圧迫により腹腔内圧を上昇させます。

 

 

起始停止・神経・動脈

外腹斜筋

起始

●下8本の肋骨の外面Th5~12に起始します。

 

停止

●最も後方にある線維は垂直方向に、その他の線維は前内側方向に向きます。
●鎖骨正中線上と棘突起線下で骨膜として続き、白線、腸骨稜の前半分、恥骨結節に停止します。

 

神経

●外腹斜筋の上2/3は下部肋間神経T7-T11と肋骨下神経T12から供給されます。
●下3分の1は腰神経叢(腸骨下腹神経L1)から供給されます。

 

動脈

●上部2/3は下部後肋間動脈と肋骨下動脈の枝から、下部1/3は深腸骨回旋動脈から血液の供給を受けています。

 

 

外腹斜筋

左:前方から見た図、中央:側方から見た図、右:後方から見た図

図引用:VISIBLE BODY様より

 

内腹斜筋

 

起始

●鼠径靭帯の外側2/3、腸骨稜の中間線の前2/3、胸腰筋膜に起始します。

 

停止

●肋骨下部4本、腹部白線筋、恥骨稜に停止します。

 

神経

●肋間神経腹側枝(T7-T11) 、腸骨鼠径神経(L1)

 

 

動脈

●下部後肋間動脈、肋骨下動脈、上・下腹壁動脈、浅・深腸骨回旋動脈、 後部腰動脈

 

 

 

内腹斜筋

左:前方から見た図、中央:側方から見た図、右:後方から見た図

図引用:VISIBLE BODY様より

 

腹部神経・動脈

図引用:VISIBLE BODY様より

 

腹部の神経や動脈は複雑で同定も難しいですが、位置関係を把握しておくことで疼痛やしびれに配慮したアプローチがしやすくなることが考えられます。

 

腹斜筋の評価

 

触診

 

外腹斜筋の場合は、起始部または停止部付近に手を置き、体幹の対側回旋を行うことで筋活動の触知ができます。

内腹斜筋の場合は、体幹の同側回旋を行うことで筋活動の触知ができます。

 

 

腹斜筋触診

図引用:on target publications様より

 

腹筋群の解剖学的検討についての記事もご参照ください↓↓↓

 

筋力テスト

 

徒手筋力検査法にて

5レベル:背臥位で両手を後頭部に置き、体幹を回旋させながら屈曲させます。検査側の肩甲骨が床から離れればOKです。

4レベル:両上肢を胸の前で組み、体幹を回旋させながら屈曲させます。検査側の肩甲骨が床から離れればOKです。

3レベル:両上肢を身体の前面に沿わせて、体幹を回旋させながら屈曲させます。検査側の肩甲骨が床から離れればOKです。

2レベル:3同様の検査で、肩甲骨を床から離せませんが胸郭がくぼむことを確認できます。

1レベル:膝を曲げ、体幹を回旋させながら屈曲させようとします。収縮を目視または触知できればOKです。

0レベル:1同様の検査で反応がない場合です。

 

参考書籍:Helen J. Hislop他 著、新・徒手筋力検査法 原著第9版、協同医書出版

 

腹斜筋の臨床的関連性

 

両側の筋力が低下すると体幹の屈曲能力が低下し、両側の筋力が低下した症例では立位での骨盤の前傾を認めることがあります。

他の腹筋とともに内腹斜筋が弱いと、腹部ヘルニアのリスクが高まります。

 

トリガーポイント:

 

腹斜筋は、精神的ストレス、エクササイズ中の過剰な負荷、あるいは新しいエクササイズ、切開、直接外傷、あるいは他の内臓の病理による二次的な原因でトリガーポイントを発生することがあります。

 

腹斜筋のトリガーポイントの最も一般的な部位:

腹壁の外側下のASIS付近で、腹部、鼠径部、生殖器の斜め方向に痛みを誘発します。

胸骨の剣状突起の下と外側で、胸部下部と上腹部に数センチの痛みがあり、この痛みは胸焼けと間違われることがあります。

 

 

エクササイズ

 

 

腹斜筋のエクササイズは、単独で行うよりも、他の腹部筋と協調的な収縮を狙ったほうがより効果的です。

具体的には、筋力テストを参考にするとよいと考えます。

体幹の屈曲+回旋を意識したエクササイズが有効です。

脳卒中後の腹斜筋トレーニングはこちら↓↓↓

 

 

また、寝返りや起居動作でも腹斜筋は鍛えられます。上肢を利用した誘導も有効です。

寝返り・起き上がりに関する記事はこちら↓↓

 

 

一般的なエクササイズとしては、クランチやシットアップなどが有効です。

 

クランチ

 

図引用:FIT TO FLAUNT様より クランチ

 

 

 

シットアップ

 

図引用:POPSUGAR.様より シットアップ

 

 

腹斜筋のまとめ

 

腹筋群はそれぞれの特徴を理解したエクササイズができるとより効果的です。

今回復習した解剖学的特徴や機能を活かした介入ができるようにしていきましょう。

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