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Vol.443.転倒する高齢者と転倒しない高齢者の体の使い方の違いとは?転倒する高齢者の筋シナジーの特徴

 

 

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カテゴリー

 

脳科学

 

タイトル

●転倒する高齢者と転倒しない高齢者の体の使い方の違いとは?転倒する高齢者の筋シナジーの特徴

 

●原著はNeuromuscular determinants of slip-induced falls and recoveries in older adultsこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●転倒予防は病院でも在宅でも掲げられる主要な問題点・目標の一つである。どのような高齢者が転倒してしまうのか学ぶことは関わる患者の転倒予防に繋がると考え、学習の一助として本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●今回、筋シナジー分析を使用し、実験室で誘発されるスリップから転倒してしまう高齢参加者と姿勢を回復できる参加者間は多くの筋の協調パターンの違いによって特徴付けられると仮定し、そのパターンを調査した。

 

 

方法

 

●先行研究を基に、転倒歴のある施設生活の高齢者と、実験室で引き起こされたスリップ後にバランスを取り戻した他の高齢者が参加した。実験は、上方からの安全なハーネスを着用し行われた。基準に基づいて明確に区別されたスリップ試験中の転倒と回復のみが選択された。

 

●すべての参加者は、一連の摂動のない地上歩行試験を完了後、1回の予期しないスリップ試験を行った。予測的なフィードフォワード修正なく、適応されていない自発的な運動応答を見る為に、最初のスリップのみが調査された。参加者は、どこで、いつ、どのようにスリップが発生するかは正確には伝えられなかった。スリップした場合に「回復しようと試み」そして「前進を続けて下さい」と指示された。

 

●足の4つの筋肉(前脛骨筋(TA)、内側腓腹筋(MGAS)、外側広筋(VLAT)、および大腿二頭筋長頭(BFLH))からのEMGデータと床反力(GRF)データが記録されました。各参加者の筋電図(EMG)信号には、モーションや後処理の手順で解決できないその他の原因によるアーチファクトがないことが必要でした。

 

 

結果

 

 

●転倒群と回復群の間のスリップ開始時の運動状態を表す主要な生体力学的変数に統計的有意差はありませんでした。転倒した参加者は、姿勢を回復させた参加者よりも少ない筋シナジーを使用した。これは、バランス維持に必要な機能を生み出すために不十分な数の筋シナジーが動員され転倒が生じる可能性があることを示唆しています。転倒した参加者は、驚異的な反応に伴う高レベルの協同的なものを含む、さまざまな筋シナジーを採用した。

 

●スリップ応答中の5つの「回復用」筋肉シナジー効果のうち4つは、膝を制御する同側の多筋協調パターンで構成されており、転倒者ではそのシナジーが欠けていた。前足だけでなく、両方の膝を制御することが重要である事が示唆された。

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

●歩行練習は実施するが、転倒する練習はあまり実施されない。急なつまずきが起こった時など、体を固めるだけとなり、咄嗟の一歩の筋活動が反射的に行えなくなっている方も多いと思う。転ぶ練習とはいかないくとも、転倒を想定した練習を行う事は、咄嗟の時に回復用の筋活動パターンを動員しやすくなると推測される。

 

 

 

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