トップへ戻る

TOP > 療法士専門系 > vol.400:目標を数値化するGoal attainment scaling(GAS)の活用 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

vol.400:目標を数値化するGoal attainment scaling(GAS)の活用 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

 

 
 

 

 


 

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!上記写真をClick!!

 


 
 
 
 
PDFでもご覧になれます。→
PDF
 
 
 
 

カテゴリー

療法士専門系
 
 
 

タイトル

Goal attainment scaling(GAS)の活用

Goal attainment scaling as a clinical measurement technique in communication disorders: a critical reviewPubMed Ralf W. Schlosser et al.(2004)

 
 
 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・患者の個別性に合わせた目標を立て、それを数値化して示す評価というものはほとんどない。臨床・研究共に有用と感じ本論文に至る。
 
 
 

内 容

Goal attainment scaling(GAS)

・Goal attainment scaling(GAS)は、目標に対する個々の進捗状況を評価するための手法です。

 

・本稿の目的は、

(a)コミュニケーション障害の分野にGASを導入すること(コミュニケーション障害の分野に関しての内容は本稿では割愛させて頂く)

(b)批判的レビューを提供すること

(c)現場におけるGASを活用する価値・方向性を探ることの三つである。

 

・この活動の結果、

参加者はGASに関わる手順を覚えることができる。

参加者は、クライアントの進捗状況を評価する方法として、GASの肯定的な属性を理解することができるようになる。

参加者はGASの信頼性と有効性を高めるための問題を特定することができる。

 

・Smith(1994)は、このスケールの基準点についていくつかの考慮事項を提示している。予期される結果(0)を決定する際に、臨床家は、治療が成功するという前提に基づいて、治療終了時または予め指定された治療適用時間の間、クライアントの状態を正確に予測しなければならない。

 

・予想される結果のレベルは、臨床医が実際に何が臨床的に有意義であり、このクライアントがフォローアップ時に達成する可能性が高いと真に信じているものでなければならない。

 

 

・期待レベルが設定された後、2つの中間レベル(期待される結果(≧1)、期待される結果(≒1)未満)が決定される。これらの結果は、クライアントで起こり得る可能性があり、現実的に達成可能でなければなりません。

 

・最後に、極端なレベルが設定されます。これらの成果は、特定のクライアントにとって現実的に想定できるより上の成果(≥2)とはるかにマイナスな成果(≦2)です。
 
・Smith(1994)は、これらの極端なレベルが同様のクライアントの5〜10%で発生すると予想されることを示唆しています。

 

・GASの方法論では、5段階の尺度のそれぞれで得点するための基準は、フォローアップ時に指定するのではなく事前に指定しなければならないことが義務付けられています。
 
・基準には、観察からの直接的なデータまたはインタビューなどの間接的なデータを含む、さまざまな情報源からの証拠が含まれる場合があります。フォローアップでは、必要な証拠と比較してパフォーマンスが評価されます。

 

・達成に向けていつ進捗を評価すべきか?治療は、あらかじめ指定された最大数のセッションが完了した後、または少なくとも期待されるパフォーマンスを達成した後に終了する必要があります。
 
・臨床実習では、事前に指定された最大セッション数に達する前にクライアントが期待レベルに達した場合、難易度を上げるか、治療方針に合った別の目標に置き換えることでフォローアップガイドを変更できます。しかし、臨床研究では、治療の比較を行うためにフォローアップの日付と測定値を厳密に守らなければならない。

 

・期待されるレベルは、最初に最良の2つの中間レベル(すなわち、予想される結果よりも多く、予想される結果よりも少ない)および極端なレベル(すなわち、最善の期待される結果、最悪の期待される結果) 可能性のある結果の範囲で中心点を表すため、期待されるレベルを最初に設定するのが理にかなっています。
 
・期待されたレベルが決定されると、期待されるレベルより若干良好で若干劣る結果を想定することが可能になり、その後、最良の予期される結果と最悪の予期される結果が続く(Smith、1994)。

 

・GASの主な強みは、個別化された長期的変化を評価する能力である。 GASは、
(a)ゴール到達度の格付け
(b)集計を通じた目標とクライアント間の比較可能性
(c)機能、障害、および健康(ICF)レベルとドメインの国際分類への適応性
(e)期待される成果に結びついたリンケージ
(f)ゴール達成のファシリテーターとなり得、チームで同一の目標を目指すエネルギー源となり得る。
GASのもう一つの強みは、目標と個人間で正当な比較ができることです。

 

・クライアント全体の目標の全体的な達成・反応性を知りたい場合があります。GASは変化の程度の尺度であるため、プログラム評価に不可欠な情報を提供できるとSmithは主張している。

 

・バイアスを最小限に抑えるためには、主観的データ(例えば、インタビュー、クライアントファイルの進捗ノート)だけでなく、直接観察データなどの客観的データに基づいてGASスコアを決定することが不可欠である。
 
 
 
 

私見・明日への臨床アイデア

 

・GASを用いる事で患者特有の課題を患者、チームで共有しファシリテート出来ると思われる。数値化する事で、各スケールとの相関を見たり、各個人間で比較でき、そしてそのデータの蓄積は予後予測の材料としても有用となってくると思われる。
 
 
 
 

氏名 shuichi kakusho

職種 理学療法士

 
 
 
 
 
 
脳卒中の動作分析 一覧はこちら

 

論文サマリー 一覧はこちら

 

脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら

 

 

 

 

塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします


 
 
 
 
 

 


無料
カウンセ
リング

お申込み・ご質問・ご相談など 各種お問い合わせ

無料カウンセリングの
お申込み