蒲田リハビリテーション病院にて院内講師を実施してきましたーSTROKELAB講師報告ー – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
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蒲田リハビリテーション病院にて院内講師を実施してきましたーSTROKELAB講師報告ー

 

 

蒲田リハビリ病院での講師報告

 

 

7月初旬に蒲田リハビリ病院で2時間程度、作業療法士向けの講義「ADLの動作分析と上肢機能」を行ってきました。

 

今年からSTROKE LABでは院内講習会を積極的にお受けするスタイルをとっています。

 

蒲田1

 

リハビリ室 <蒲田リハビリテーション病院HPより写真引用>

 

 

新人の作業療法士の方向けですので、内容は難しい上肢機能の神経学や解剖学には極力踏み込まず、作業療法士の武器や10年後のイメージを含め幅広くお伝えした感じです。僕が新人の頃に聞きたかったであろう内容を組み入れました。

 

参加者は外部の巨樹の会グループにお勤めする作業・理学療法士も含め100名以上でした。

図1

 

 

トップもボトムも対応できるOTスキルは武器になる

 

 

トップダウン

 

 

 

 

作業療法士の専門性は勤務している環境や個々のモチベーションで幅広く展開されますが、トップダウンやボトムアップを個別性に合わせて評価・介入できる基礎を磨き上げる事は武器になると考えています。そのためには膨大な知識や技術が必要となり、基礎として10年は必要かと考えています(後輩を指導できる主任クラス??)。

 

一般的な回復期病院では、3-5年ほど勤めると業務に慣れ、一定のリーズニングもできるようになるかもしれませんが、あくまで業務に慣れただけで臨床スキルの大成とは異なります。

 

5年経過してマネージメントを求められる状況でも、患者さんに介入する機会が1回でもあるのであれば、常に知識や技術への向上心・探求心を最大限に高めていくことが専門家でありプロの仕事ではないでしょうか??

 

「急性期-回復期-維持期を経験=ゼネラリスト」と呼ばれる時代は通用しなくなっています。どの時期にどのようなスキルを磨いて、スペシャリスト分野をいくつ持っているのか?

 

これが成熟期に入った療法士業界での「選ばれるセラピスト」の条件になるのではないでしょうか?

 

そのようなライフワークへのビジョンを若い作業療法士の方にお伝えしたつもりです。

 

 

ADL動作分析が苦手!!はそもそも基本動作を分析できていない

 

 

作業療法士の方に、動作分析が苦手だから…と悩みを相談されます。 私の意見として, 基本動作の分析ができない限りADL・課題分析は困難であると考えています.

 

野球や演奏は, 基礎となる運動や奏法があるからこそ,一連の動作が可能となります.トイレ動作を構成する要素も熟知していないのに,トイレ動作の課題分析はできません.

 

もちろん, 基本動作分析のみでは, 環境や文脈的側面に影響を受けるADLなどの課題分析が完全に把握できるわけではありません.

トイレ

多くの知識や技術が増えるほど、一般的なADL分析評価だけに振り回されない、質的な評価・介入が可能となります。

 

私は地域リハビリの領域で働いていますが、大学病院や回復期リハで身に着けた医学的知識や動作分析能力が、下記のような「できる」「できない」の間の部分を分析し、介入できる武器に繋がっています。

 

これは今後発展するであろうAIを搭載したロボットでは簡単に置き換えられない専門スキルです。

 

できるできない

rob

徐々に臨床に導入されていく予定のロボット→こちら 

 

AI

さらに眼や思考が発展するロボットへ

 

 

 

トランスファーの分析と介入

 

 

図2

 

 

図3

時間がない中での実技は、トランスファーにしました。バイメカ的側面だけではない、上肢からの誘導を一部お伝えした感じです。

 

移乗訓練は上肢訓練になります。ただの介助的視点にならない評価や介入が一部ご理解していただけたかと思います。

 

光栄なことに、懇親会まで企画していただけました。トップの方とお話ししましたが、病院内の臨床スキル育成は急務とのことでした。

 

巨樹の会グループでは積極的に院内勉強会を行い、職員の卒後教育を努めていく方針とのことでした。

 

有難いことに来月も別の巨樹の会グループで講師をさせていただきます。

 

臨床業務終了後のみでしか日程を組めないので、時間は少なくなりますが、頻度を増やすことで補えればと思います。

 

代表の金子だけでなく、言語聴覚分野の構音・嚥下に対する姿勢や直接的な口腔顔面への介入を職員の石橋が、

基本的な姿勢の見方・動作分析・脳科学知識の習得を職員の斎藤が

 

他施設の病院でも行う予定です。

 

また経過をブログで報告していこうと思います。

 

 

院内スタッフ育成へのサポート

 

 

ハンドリングや中枢神経系への介入に対する院内教育に関しては、STROKE LABへご相談ください。

 

現在12月まで7施設の病院からご依頼を頂いており、計14回の講義・実技を行う予定です。

 

スタッフ

 

 

 

 

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