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麻痺の治療による半側空間無視の改善 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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半側空間無視/身体失認に役立つ動画

 
 

 

カテゴリー

神経系  

タイトル

半側空間無視の患者に対する反復的なタスク特異的訓練の実現可能性、負荷、および 予備的有効性の検討 Examining the Feasibility, Tolerability, and Preliminary Efficacy of Repetitive Task-Specific Practice for People With Unilateral Spatial Neglect.Emily S. Grattan, Catherine E. Lang, Rebecca Birkenmeier, et al. (2016)      

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・手は物を探索する機能を持っているため、上肢麻痺の改善により日常生活での手探 り増えれば注意も改善する可能性があると考え本論文を読むことにした。      

内 容

Introduction

・反復的で課題特異的な上肢麻痺治療の研究の多くで半側空間無視(以下USN)の患者が 除外されている。   ・USNの患者が含まれている研究や注意機能の改善につながったとする論文もあるが、訓練の強度が明記されていない。そのため反復訓練の実用性や適正な負荷量が明確でない。   ・したがって本研究はUSN患者に対する上肢の課題特異的反復訓練の実用性・負荷量 を明らかにし、上肢の使用量・上肢機能・注意機能の改善を調べるために行った。      

METHODS

・本研究は単一群、反復測定、多施設共同パイロット試験である。   ・脳卒中による上肢片麻痺6カ月以上、USNが存在、軽度〜中等度、などを被験者の条 件とした。   ・ベースラインとして認知機能、脳卒中の重症度、うつ症状と重症度を測定した。   ・実現性の評価として18のセッションの参加と平均反復回数(各セッション300回以上が目標)の平均を評価した。介入の満足度を評価するためにCSQ−8(合計が8〜32点になり点が高いほど満足度が高い)を用いた。   ・負荷をWong–Baker FACES Pain Rating Scale(0〜10で大きい数字ほど強い痛み)によ る麻痺側上肢の痛みの評価によって測定した。   ・二次的なアウトカム評価としてMAL(日常生活動作での麻痺側上肢使用量を0〜5で自己評価、高いほど使用量が多い)、ARAT(麻痺側上肢機能を計0〜57で評価、点が高いほど機能が良い)、CBS(日常生活の観察でUSNを計0~30で評価。点が高いほど無視が強い)を用いた。   ・介入は脳卒中慢性期患者に対する反復的で課題特異的な標準化された訓練を行った。   ・1日1時間を週3回で6週間以上、1時間のセッションあたりセラピストが選択した課題を300回以上反復することを患者の目標とした。   ・研究データは電子機器により記録し、IBMの機器により解析した。      

RESULTS

・88人にインフォームドコンセントを行ったが、最終的には19人になった。 ・18回のセッションの参加率は99.4%であった。 ・一回のセッションあたり平均290回反復した。50%の被験者が平均して300回以上の反復を行い、介入に対して高い満足度(CSQ–8: M=29.5, SD=3.1)を示した(Figure1)。     ・18回のセッションに渡り痛みについては小さい変化は見られた(Wong–Baker FACES Pain Rating Scale: M=0.04, SD =0.9; Figure 2)。 ・二次的なアウトカムのデータはTable 2の通り。MALはやや改善したが統計的には有意でなかった。ARATとCBSにおいて小さいが統計的に優位な改善が認められた。    

私見・明日への臨床アイデア

  ・本研究では半側空間無視の改善はわずかであり、変化量もCBSで1.7なので日常生活における改善はわずかであると考えられる。さらに標準偏差も大きい。 ・しかし、本研究ではMALで有意な改善が認められなかった。そのため、もし日常生活上での上肢使用を増やすことが出来れば半側空間無視が改善する可能性もあるのではないだろうか。    

職種 理学療法士

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