【2025年版】脳卒中リハビリで注目!下肢装具が引き出すヒールロッカーの効果と効率的アプローチ方法
脳卒中患者の歩行訓練におけるAFOの役割とヒールロッカー機構の活用
論文内容
脳神経系論文に
カテゴリー
タイトル
●AFOを着用し片麻痺患者の歩行時の踵ロッカーを活かす!AFOの装着によるロッカーファンクションに対する効果
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
●片麻痺患者に対して装具を選定する際に何を促通し、何がデメリットなのかを学ぶべく学習の一助として本論文に至る。
内 容
背景
●歩行能力の回復は、脳卒中リハビリテーションにおける患者にとって重要な機能的目標であり、歩行速度は一般的に使用される測定基準です。足装具(AFO)は、歩行をサポートするために片麻痺患者に処方されます。最近の研究では、歩行速度は、脳卒中患者の障害レベル、身体機能および生活の質と正の相関があることが示されています。
●健常者での両脚支持初期(IDS)中の体重移動は踵ロッカーによってサポートされ、両脚支持後期(TDS)中は前足部ロッカーによってサポートされます。装具による矯正治療後の踵ロッカー(ブレーキ力)と前足部ロッカー(推進力)の間の力積の変化は、歩行速度の変化に直接影響を与える可能性があります。 AFOの使用は、圧力中心のこの摂動を低減することが示されています。
●踵ロッカー(ブレーキ力)と前足部ロッカー(推進力)間の力積(運動量を変化させる効果のある量を考えるとき、力と時間を掛け合わせた量を用いる)の変化は、装具介入後の歩行速度の変化に影響を与える可能性があります。本論文目的は、両脚支持中の力積の変化を客観的に測定し、片麻痺患者の足装具の有無による歩行速度の変化にこれらの所見を関連付けることでした。
方法
●15人の脳卒中成人片麻痺患者が足装具を使用または使用せずに歩行し、足の圧力データが両脚で収集された。アウトカム測定値は、両脚支持初期および両脚支持期の足全体、後足部、前足部およびつま先の歩行周期時間(s)平均ニュートン(N、力)、および力積(Ns)が含まれた。
●歩行速度は、パフォーマンスベースの機能歩行テストである2分間歩行テスト(2MWT)中の平均速度を使用して測定された。参加者は、AFOの有無にかかわらず、各条件で1回2MWTを完了し、順序はランダムに割り当てられた。すべての参加者は、自己快適速度で2分間、できるだけ安全にできるだけ遠くまで歩くように指示を受けた。参加者は必要に応じ停止し休憩することができたが、時間は止めずに測り続けた。2分以上歩いた距離を最も近いインチまで記録した。 2分以上歩いた合計距離は、メートル法に変換され、歩行速度の計算に使用された。足底荷重のタイミングの定量化、圧力分布等評価するため被験者の腰に取り付けられたポータブルデータ収集デバイスとセンサーインソールを使用した。
結果
●歩行周期全体、両脚支持初期および後期の時間は足装具使用にて大幅に減少した。両脚支持初期中に、麻痺側下肢の力積は、足装具によって足部全体と後足部において大幅に減少し、後足部の力積の変化率と歩行速度の変化率には有意な相関があった。両脚支持後期間、麻痺側下肢の力積は、足全体または前足部で有意差がなく、これらの変化は歩行速度と有意に相関していなかった。
●以前の研究で装具は片麻痺患者の歩行速度を増加させることがわかっている。本研究は、速度の増加は両脚支持後期の推進力の増加によるものではなく、両脚支持初期中の制動力の減少によるものであることが示唆された。したがって、装具は踵ロッカーを促進し、歩行速度にプラスの影響を与えるより効率的な麻痺側の体重の受容を提供しました。
論文を読んでの感想
●片麻痺患者では足部の底背屈筋のコントロールが難しく、それによりロッカーファンクションが上手く機能していないケースも多い。足部機能の補償としてAFOを使用することでロッカーファンクションを引き出せる可能性があることが示唆された。その本人の身体機能に合わせ、能力を最大限に活かす装具の選定が重要である。
脳卒中患者への適切なAFO処方とヒールロッカー機構の引き出し方:具体的な臨床手順
新人療法士がAFOを用いた歩行訓練を行う際のポイント
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1. 脳卒中後リハビリの長期効果
エビデンス | デザイン/段階 | 主要アウトカム & 解釈 |
---|---|---|
Hatem SM et al., 2016 | システマティックレビュー(上肢中心) | 発症後6 か月以降でも リハビリでFMA/ARATが有意改善。自然回復カーブの“頭打ち”を押し上げる技術が多岐に存在 |
2. パーキンソン病リハビリの運動・認知相互作用
エビデンス | デザイン | 主要アウトカム (リハあり vs なし) |
---|---|---|
David FJ et al., 2015 | 24 か月RCT(n = 48) | 注意力・ワーキングメモリが有意改善。運動負荷が認知カーブを上方へ |
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ストロークラボでは、オンラインリハビリを開設しています。脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患にお悩みの方に、現状能力の評価、自主トレやご家族でできるトレーニング方法をお伝えします。 活用には以下のアプリが必要です。スマートフォンやタブレットなどでご対応できます。
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大阪店の概要
STROKE LABはこれまで、東京を拠点に全国からの患者様・利用者様をお迎えしてきました。しかし、「遠方で通いづらい」「関西にも拠点が欲しい」というお声をたくさんいただいたことから、満を持して大阪店を新たにオープンしました。
住所 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 |
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オープン日 | 2025年4月オープン |
最寄り駅 | 地下鉄谷町線「南森町駅」より徒歩8分(1番出口) ※JR天満宮駅よりエレベーター地上 JR東西線・学研都市線「大阪天満宮駅」より徒歩11分(7・8・9番出口 エレベーターあり) 地下鉄谷町線「東梅田駅」より徒歩10分(7番出口) |
営業時間 | 9:00~17:30(最終電話受付17:00) |
定休日 | 月曜・木曜(祝祭日は営業) |
・南森町駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
・東梅田駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
梅田周辺(大阪駅含め)からのアクセスに優れた立地なので、通院や通勤途中などにもご利用いただきやすい環境を整えています。
アクセスマップ
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 STROKE LAB
リハビリ料金(自費/税込)
60分 | 19,800円 |
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延長30分 | +9,900円 |
訪問(往復30分以内~) | +5,500円 |
STROKE LABでは、1回ごとのご予約・お支払い制を採用しています。
たとえば、「まずは少し試してみたい」「医療保険リハビリと併用したい」という方でも、必要な分だけ柔軟に利用できる体制です。
料金プランの詳細やプログラム内容など、気になる点があればお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご予約
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STROKE LAB代表の金子唯史が執筆する 2024年秋ごろ医学書院より発売の「脳の機能解剖とリハビリテーション」から
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)