【2022年版】ヒューゲルメイヤー評価法を学ぶ 上肢編/予後予測/fugl meyer assessment – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
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評価シリーズ

【2022年版】ヒューゲルメイヤー評価法を学ぶ 上肢編/予後予測/fugl meyer assessment

 

 

 

 

 

下肢編、予後予測の記事リンク

 

 

評価用紙はこちらをクリック→FMA 評価用紙

 

はじめに

 

 

FMAは“ヒューゲルメイヤーアセスメント(fugl meyer assessment)”の略称で、脳卒中の疾患特異的な評価スケールです。

 

脳卒中治療ガイドライン2015、追補2019において、グレードB(行うように勧められる)とされています。

 

FMAはブルンストロームより、身体機能をより細かく評価できる特徴があります。

海外ではブルンストロームよりもメジャーな評価となっているそうです。

 

評価項目は上肢運動機能、下肢運動機能、感覚、バランス、関節可動域、関節痛の6つになっており、それぞれの項目を1つずつ使用することができます。

 

特にこの6項目の中でも、上肢と下肢の運動機能能力の評価はアウトカム(端的にいえばリハビリの結果)として単独で使われることもあります。

 

FMAは麻痺の回復段階を想定して作られているので、運動項目だけでも取っておくと新しい発見があるのかもしれません。

 

 

スコアリング

 

0点 =実行できない、1点 =部分的に実行できる、2点 =完全に実行できる の段階でスコアリングされます。可能な合計は226点満点です。 ポイントは以下で分割されます。

 

 

運動: 0~100点 上肢が66点、下肢が34点に分かれています。

 

感覚: 0~24点 軽いタッチで8点、位置感覚で16点に分けられます。

 

バランス: 0~14点 座っている場合は6点、立っている場合は8点に分けられます。

 

関節可動域: 0~44点

 

関節痛: 0~44点

 

 

障害の重症度の分類は、FMAの合計運動スコア(100点満点)に基づいて提案されています。

 

Duncan PW(1994)らは運動機能100点満点において以下の区分をカットオフ値としています。

 

・0-35 =非常に厳しい

 

・36-55 =重度

 

・56-79 =中程度

 

・> 79 =軽度

 

Fugl-Meyer Assessment(FMA)とブルンストロームステージの違いは?

Fugl-Meyer Assessment(FMA)とBrunnstrom Stagesは、どちらも脳卒中を経験した患者の運動機能回復を評価・測定するためのツールです。しかし、アプローチ、焦点、運動機能回復の分類方法が異なります。

項目 Fugl-Meyer Assessment(FMA) Brunnstrom Stages
目的 運動機能、バランス、感覚、関節機能の評価 運動機能回復の評価
焦点 運動障害の定量的評価 回復の定性的評価
構造 5つの領域(運動、感覚、バランス、関節可動域、関節痛) 6つの段階
スコアリングシステム 0(機能なし)から2(正常な機能)のスケールで評価 ステージ1から6まで、ステージが高いほど回復が良好
項目数 155項目(最大スコア226) 6つの段階
実施時間 30〜45分 5〜10分
感度 運動機能の変化を検出するための高感度 FMAと比較して感度が低い
患者層 広範囲の脳卒中患者に適している 重度の運動障害患者に最も適している

Fugl-Meyer Assessmentは、運動機能、バランス、感覚、関節機能など、さまざまな側面を測定するより包括的なツールであり、Brunnstrom Stagesは運動機能回復のより定性的な記述を提供します。FMAは運動機能の変化を検出する感度が高く、より幅広い範囲の脳卒中患者に使用できます。

 

FMA評価法

今回は上肢運動機能、感覚、関節可動域、関節痛についての評価法を説明します。

 

 

A-Ⅰ.深部腱反射

A-Ⅰは深部腱反射の評価になります。

①屈筋は上腕二頭筋もしくは手指の屈筋群のどちらか1つを選んで実施します。

②伸筋は上腕三頭筋の1つになります。

 

【判定基準】

反射が出現:2点

反射が消失:0点

※反射が出現しない場合は、非麻痺側の反射も評価しましょう。両側ともに消失している場合は、病的ではないと判断できます。

 

 

 

A-Ⅱa.屈筋共同運動

 

A-Ⅱは随意運動の評価になりますので、事前に可動域の確認をしておきましょう。

 

もし可動域の問題で運動が難しいのであれば、可動域の問題となるため被験者が動作可能な範囲の中で運動機能を評価していきましょう。

 

例)被験者の方の前腕の可動域が、関節可動域制限の問題で回外が行えないのであれば、回内から中間位までで評価し、中間位まで自分で行えれば満点となります。

 

この評価は一回の動作で、肩関節の屈曲、外転、外旋、肩甲骨の後退、肘の屈曲、前腕の回外の6要素を同時に見ていくものになります。

 

一度で評価しきれないこともあるので、ビデオなどを撮影し確認するのも良いかもしれません。

 

※あまり馴染みがなく、複雑な運動であるため、関節可動域の確認とともに、動かし方を被検者の方と確認をしておくと良いでしょう。それでも難しい場合は、非麻痺側で運動を確認してみても良いと思います。

 

 

屈筋共同運動を評価していきます。

肩甲骨の後退、肩関節屈曲、肩関節外転(90°)、肘関節屈曲、前腕回外、肩関節外旋の6要素を、各項目0~2点で評価していきます。

 

【実施方法】

①麻痺側を非麻痺側の膝の上に置きます。

②‐③後頭部に手をまわしていきます。

 

【判定基準】

関節運動なし:0点

一部分可能:1点

全可動域可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅱb.伸筋共同運動

伸筋共同運動の評価になります。

肩関節の内転・内旋、肘関節の伸展、前腕の回内の3要素をそれぞれ2点満点で評価していきます。

 

【実施方法】

①肩関節の屈曲・外転・外旋、肘関節の屈曲、前腕の回外を行いつつ、麻痺側の耳の横に手を置いた姿勢をとります。

②非麻痺側の膝の上に手を伸ばしていきます。

 

※手を伸ばしていく際にわずかに抵抗をかけてください。抵抗をかけないと重力による他動運動で動作が遂行できてしまいます。

 

【判定基準】

関節運動なし:0点

一部分可能:1点

全可動域可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅲa.手を腰へ回す

手を膝の上に置いた状態から、手を腰に回す動作を評価していきます。

上前腸骨棘(ASIS)を超えられるか、脊柱に届くかが評価ポイントになります。ASISを超えられても、肩甲骨の挙上や体幹の回旋の代償運動が見られるなど、代償が入ってしまった場合は減点となります。

 

【実施方法】

①手を膝の上に乗せておきます。

②麻痺側上肢を同側の腰に回していきます。

③脊柱に手が触れる位置まで移動します。

 

【判定基準】

ASISに届かない:0点

(代償なく)ASISを超える:1点

(代償なく)脊柱に手が届く:2点

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅲb.肩関節90°屈曲

肩関節屈曲90°を行う動作を評価していきます。

【実施方法】

①肘関節が伸展、前腕は回内外中間位に置きます。

②①の肢位の状態のまま、肩関節を90°屈曲していきます。

 

【判定基準】

肩関節外転位、肘関節屈曲位で開始する:0点

運動に伴い肩関節が外転、肘関節が屈曲する:1点

全可動域で肩関節外転、肘関節屈曲を伴わずに運動が可能:2点

※運動のどのタイミングで前腕の回内外、肩関節の外転が出るかで点数が変わります。

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅲc.前腕回内外

前腕の回内外の動きを評価します。

【実施方法】

①肩関節は0°、肘関節は屈曲90°に置きます。

②①の肢位で前腕の回内外を行います。

※開始肢位が取れるか、前腕回内外がどこまでできるかが評価ポイントになります。

 

【判定基準】

回内外ができない、開始肢位が取れない:0点

開始肢位は取れるが、一部分の運動しか行えない:1点

全可動域で運動が可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅳa.肩関節90°外転

肩関節の90°外転になります。

【実施方法】

①肘関節伸展位、前腕は回内外中間位に置きます。

②の肢位の状態で肩関節を90°外転していきます。

どのタイミングで前腕の回外、肘関節屈曲が出現するかが評価のポイントになります。

 

【判定基準】

運動開始直後から前腕回外・肘関節屈曲が出現する:0点

運動に伴い前腕回外・肩関節屈曲が出現する:1点

全可動域で前腕回外・肘関節屈曲を伴わず運動が可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A-Ⅳb.肩関節90°屈曲位から180°屈曲

肩関節の90°屈曲位から180°までの屈曲の運動になります。

【実施方法】

①肩関節は90°屈曲位、肘関節は伸展位、前腕は回内外中間位に置きます。

②①の肢位の状態から肩関節を180°まで屈曲させていきます。

肩関節の外転、肘関節の屈曲がどの段階で出るかが評価ポイントになります。

 

【判定基準】

運動開始直後から肩関節外転・肘関節屈曲が出現する:0点

運動に伴い肩関節外転・肩関節屈曲が出現する:1点

全可動域で肩関節外転・肘関節屈曲を伴わず運動が可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A-Ⅳc.前腕回内外(肩関節30‐90°屈曲位)

肩関節の30°-90°屈曲位の開始肢位から前腕の回内外ができるかの評価になります。

【実施方法】

①肩関節を30-90°屈曲位にします。

②①の肢位で、前腕回内外

 

【判定基準】

不可または開始肢位が取れない:0点

開始肢位は取れるが一部分の運動が可能:1点

前可動域可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

A‐Ⅴ.深部腱反射の程度

深部腱反射になります。A-Ⅳが満点の方のみ実施します。

上腕二頭筋、手指屈筋、上腕三頭筋の3つを評価し、著名な亢進している筋肉がどれぐらいの割合であるかで判断します。

A-Ⅰと違い、上腕二頭筋、手指屈筋、上腕三頭筋のすべてを評価します。

 

【判定基準】

2/3が著名な亢進:0点

1/3が著名な亢進:1点

1/3が亢進:2点

 

 

B.手関節5動作:背屈15°

肘関節の90°屈曲位、前腕回内位から手関節背屈の運動を評価します。

手関節の評価のため肘関節は支えても問題ないですが、手関節は支えないようにしましょう。

【実施方法】

①テーブルの上に肘を乗せる、または検査者が肘を支えます。

②手関節を背屈してもらいます。

③背屈した状態から掌屈の方向へ抵抗をかけます。

 

【判定基準】

不可:0点

15°背屈できるが抵抗に抗せない:1点

15°背屈位で抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

B.手関節5動作:掌屈背屈の反復

肘関節90°、前腕回内位から背屈、掌屈の反復を行います。

肘関節は支えても問題ないですが、手関節は支えないようにしましょう。

肩関節軽度屈曲位で肘関節伸展位、前腕回内位で掌屈背屈を反復します。

【実施方法】

①テーブルの上に肘を乗せる、または検査者が肘を支えます。

②手関節を背屈と掌屈を反復します。

 

【判定基準】

不可:0点

一部分可能:1点

全可動域を滑らかに可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

B.手関節5動作:背屈15°(肩関節屈曲位)

肩関節軽度屈曲位、肘関節90°屈曲位、前腕回内位から手関節背屈の運動を評価します。

肘関節は支えても問題ないですが、手関節は支えないようにしましょう。

15°背屈できましたが、抵抗に抗せなければ1点なります。

【実施方法】

①肩関節軽度屈曲位、肘関節伸展位、前腕回内位に置きます。

②手関節を背屈してもらいます。

③背屈位の状態から掌屈の方向へ抵抗をかけます。

 

【判定基準】

不可:0点

15°背屈できるが抵抗に抗せない:1点

15°背屈位で抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

B.手関節5動作:掌屈背屈の反復(肩関節屈曲位)

肩関節軽度屈曲位、肘関節伸展位、前腕回内位から背屈、掌屈の反復を行います。

肘関節は支えても問題ないですが、手関節は支えないようにしましょう。

【実施方法】

①肩関節軽度屈曲位、肘関節伸展位、前腕回内位に置きます。

②手関節を背屈と掌屈を反復します。

 

【判定基準】

不可:0点

一部分可能:1点

全可動域を滑らかに可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

B.手関節5動作:回転運動

肘関節の90°、前腕回内位で手関節の回転運動が可能かを評価します。

【実施方法】

①肘関節屈曲90°、前腕回内位をとります。

②手関節の回転運動を行ってもらいます。

 

【判定基準】

不可:0点

不完全でぎこちない:1点

滑らかに可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:集団屈曲

手指の集団屈曲を評価します。

肘関節は90°屈曲位にします。集団屈曲の評価は他動的に伸展位を保持した状態からスタートします。

【実施方法】

①肘関節90°にし前腕を支えます。

②他動的に手指を伸展させます。

③手指を握るように屈曲していきます。

 

【判定基準】

不可:0点

一部分可能:1点

全可動域可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:集団伸展

集団伸展は手指屈曲位からスタートし、全て指を同時に伸展していきます。

【実施方法】

①肘関節90°にし前腕を支えます。

②他動的に手指を屈曲させます。

③手指を握るように伸展していきます。

 

【判定基準】

不可:0点

一部分可能:1点

全可動域可能:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:かぎ握り1‐4指

2〜4指の遠位指節間関節(PIP)、近位指節間関節(DIP)が屈曲位、中手指節間関節(MCP)の伸展位を自動運動にてとってもらい抵抗をかけていきます。

【実施方法】

①肘関節90°にし前腕を支えます。

②第2~4指のPIP、DIPを屈曲、MCP関節を伸展させます。

③かぎ握りを行っている状態で手指を伸展する方向へ抵抗をかけます。

 

【判定基準】

不可:0点

可能だが抵抗に抗せない:1点

抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:母指内転(紙を挟む)

母指と第2指のMCP関節で紙を挟み、抵抗に抗せるかを評価します。

紙を母指の内転で挟み評価します。

【実施方法】

①母指を外転してもらいます。

②紙を母指と第2指の中手指節間関節で把持します。

③紙を引っ張り、抵抗をかけます。

 

【判定基準】

不可:0点

保持可能だが抵抗に抗せない:1点

抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

C.手指:指尖つまみ

【実施方法】

①母指と第2指でペンをつまむように持ってもらいます。

②ペンを上に引っ張るように抵抗をかけます。

※抵抗をかける方向も重要ですので注意しましょう。

 

【判定基準】

不可:0点

保持可能だが抵抗に抗せない:1点

抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:筒握り

筒握りの評価は海外や日本の論文で少し違いがあるため2種類の方法をお伝えします。

【実施方法】

母指とすべての指で握る方法

①肘関節90°屈曲位で手を支えます。(テーブルの上に肘を置き、手首だけテーブルから出して評価しても良いかとおもいます。)

②筒状のもの(化粧水のような物が良いかと思います。)を握ってもらい、上に引っ張るように抵抗をかけ、抵抗に抗せるかを評価します。

 

母指と示指でのつまみ動作で評価する方法

①肘関節90°屈曲位で支えます。

②母指と示指で筒を摘んでもらい抵抗をかけます。

 

※病院などで統一した決まりがある場合は、そちらに従って評価を行ってください。

 

【判定基準】

不可:0点

保持可能だが抵抗に抗せない:1点

抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

C.手指:球握り

【実施方法】

①全指を外転し、母指と対立した状態でボールを持ちます。

②斜め下方向に引っ張り抵抗をかけます。

 

【判定基準】

不可:0点

保持可能だが抵抗に抗せない:1点

抵抗に抗せる:2点

 

【評価例】

 

 

 

D.協調性

振戦・測定障害が出現するか非麻痺側と麻痺側のかかった時間の差で評価します。

論文によっては肩関節外転位、肘関節屈曲位にて、肘関節伸展と鼻を交互に触るものもあります。

【実施方法】

鼻~膝の反復

①示指を立てた状態で膝の上におきます。

②目を閉じます。

③示指を立てたまま膝と鼻を交互に5回往復します。

 

肘の屈曲と伸展の反復

①示指を立てた状態で肩関節を外転90°、肘関節屈曲し鼻を触ります。

②目を閉じます。

③関節外転位のまま肘の屈曲と伸展を繰り返します。

 

【判定基準】

振戦

著名:0点

わずか:1点

なし:2点

 

測定障害

顕著・一定しない:0点

わずか、程度が一定:1点

なし:2点

 

所要時間(非麻痺側との差)

6秒以上遅い:0点

2~5秒遅い:1点

差が2秒以下:2点

 

【評価例】

 

 

 

H.感覚:触覚

感覚が低下し信頼性が下がってしまうため、なるべく服の上でなく直接触れましょう。

【実施方法】

①上腕または前腕と手掌面を検査者の手で触ります。

②非麻痺側と比べどうかを評価します。

 

【判定基準】

感覚脱失:0点

感覚鈍麻・異常感覚:1点

正常:2点

 

 

H.感覚:受動運動覚

【実施方法】

①肩関節、肘関節、手関節、母指IPの4部位を評価します。

②検査時に上下で挟むように持ってしまうと、触圧覚で判断されてしまう可能性もあるため、内側外側を持ちます。

③上にあげたか、下にあげたかを判断してもらいます。

 

非麻痺側でもわからないくらいの動かし方では難易度が高いため動かす範囲には注意しましょう。

 

【判定基準】

正当数 2/4以下:0点

正当数 3/4:1点

正常:2点

 

 

I.関節可動域

【実施方法】

各関節の可動域はゴニオメーターを使用し測定します。

【判定基準】

わずかなROM:0点

制限あり:1点

非麻痺側と同じ:2点

 

 

J.関節痛

関節可動域を評価する際に動作時に疼痛があるかを確認しつつ行い、痛みがあるかないかも評価していきます。

 

【実施方法】

可動域を測る際に疼痛の有無を聴取していきます。

 

【判定基準】

著名:0点

わずか:1点

なし:2点

 

I 関節可動域、J 関節痛は、

肩関節(180°屈曲、90°外転、内旋・外旋)

肘関節(屈曲・伸展)

前腕(回内・回外)

手関節(掌屈・背屈)

指節間関節(DIP・PIP・MCP)

を評価していきます。

 

【評価例】

肩関節

① 180°屈曲

② 90°外転

③ 腕を体側につけ肘関節90°屈曲位での肩関節の内外旋

 

肘関節
① 屈曲・伸展

非麻痺側と比べ麻痺側がどのぐらい動くかを評価します。

 

前腕
① 回内・回外

非麻痺側と比べ麻痺側がどのぐらい動くかを評価します。

 

手関節
① 背屈・掌屈

非麻痺側と比べ麻痺側がどのぐらい動くかを評価します。

 

手指
① DIP、PIP、MCP関節の可動域を評価します。

 

 

 

執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表

・国家資格(作業療法士)取得

・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務

・海外で3年に渡り徒手研修修了

・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆

 

参考論文

1)Fugl-Meyer AR, Jaasko L, Leyman I, et al. The post-stroke hemiplegic patient. 1. a method for evaluation of physical performance. Scandinavian journal of rehabilitation medicine. 1975;7(1):13-31.

2)Baker K, Cano SJ, Playford ED. Outcome measurement in stroke: a scale selection strategy. Stroke. 2011 Jun;42(6):1787-94.

 

 

 

 

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