2018.03.09バイオメカニクス
vol.283:片脚立位と中殿筋 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
目次
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
片脚立位時の股関節外転による中殿筋活性化
Activation of the gluteus medius according to load during horizontal hip abduction in a one-leg stance?PubMed Jae-Woong Lee J Phys Ther Sci. 2015 Aug; 27(8): 2601–2603.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
上肢運動の負荷を変化させたとき、片脚立位時の中殿筋の活動がどう変わるかを調べた論文で、興味深かったため読もうと思った。
内 容
背景・目的
・中殿筋の弱化は股関節の高さに違いを生み、腰痛や下肢痛の原因となる。また、変形性股関節症、膝関節症の一因になったり、股関節の外旋を低下させたりすると報告がある。
・本研究は片脚立位によって中殿筋の活性化が図れるかを検討する。
方法
・24名の健常成人
・筋電図によって中殿筋後部線維の筋電位を計測した。
・被験者は片脚立位になり、荷重をかけている下肢側の上肢を机の上に置く。体幹を90°屈曲し、背中・挙上側の下肢は地面と平行とした。この姿勢で腰椎骨盤を回旋するよう指示した。
・実験は4条件で行い、①上記姿勢、②上肢90°外転、③上肢90°外転+1kg重り、④上肢90°外転+3kg重りとした。
結果
表:実験結果 Jae-Woong Lee (2015)より引用
・上肢負荷が増えるにつれて中殿筋後部線維の電位は上昇した。上肢重り3kgのみ他の3条件と有意差が得られた。
私見・明日への臨床アイデア
・実験姿勢はやや特殊だったが、上肢運動の負荷が増えるにつれて中殿筋後部線維の活動も高まることが証明された。比較的運動機能の高い利用者様に使えるかもしれない。
職種 理学療法士
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂院にて10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
著書はアマゾン理学療法1位 単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
ナレッジパネル→こちら
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