【2026年版】脳卒中患者に効果的なスクワットの極意:速度、深さ、リズム、意識する部位を徹底解説! – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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【2026年版】脳卒中患者に効果的なスクワットの極意:速度、深さ、リズム、意識する部位を徹底解説!

Squat Training for Stroke Rehabilitation

脳卒中後のスクワットは、速度・深さ・麻痺側促通をどう設定するのか。

スクワットは筋力トレーニングにとどまらず、脳卒中患者の感覚統合・姿勢制御・運動学習の核心に関わる複合課題です。速度・深さ・促通方法の3軸を科学的根拠とともに整理し、臨床ですぐ使える指導手順を解説します。

UPDATED2026
READ約12分
FORPT / OT / ST
BYSTROKE LAB

— 脳卒中患者のスクワット動作における速度・意識・深さ・応用方法を解説

SPEED EFFECT
有意な非対称性
速いスクワット時、脳卒中患者は速度・加速度の低下と麻痺側の非対称性が観察された(Mochizuki et al., 2011, n=17)
TARGET LOAD
10% 以内
麻痺側荷重量の左右差10%以内が臨床目標。荷重の偏りが大きいほど麻痺側筋活動が低下する
TRAINING DOSE
週2回×3か月
運動学習の定着に必要な最低頻度。週2回以上・3か月継続が推奨される(専門家合意)
Quick Reference
忙しい臨床家のための
要点5項目。
01
速度は「3〜5秒で下降・3〜5秒で上昇」が基本。速すぎると麻痺側筋活動が不十分なまま動作が終了する。
02
深さは膝屈曲30度(クォーター)から開始し、安定したら60〜90度(ハーフ)へ段階的に進める。
03
麻痺側荷重が少ない場合、鏡・バランスボード・触覚入力を組み合わせたフィードバックで荷重を均等化する。
04
麻痺側筋活動の目標は健側比50%以上。NMES(神経筋電気刺激)併用で促通効果を高められる。
05
スクワット前に静的立位バランス(BBS)を確認。BBS 45点以下の転倒ハイリスク例は平行棒・補助者から開始。
01
Clinical Encounter

臨床現場でこう出会う。

Case Vignette
「立ち上がれるのに、スクワットになると麻痺側が働かない」

68歳男性。左被殻出血(ICD-10: I61.0)発症後8か月(生活期)。右片麻痺、Brunnstrom Stage 上肢III・下肢IV。BBS 42点(転倒リスク中等度)。FIM運動項目61点。主訴:「段差を上るときに右足に力が入らない」。

初回評価:立位では骨盤の右偏位あり、非麻痺側への荷重過多(右:左 = 35:65)。クォータースクワット試行時、麻痺側大腿四頭筋の収縮タイミングが非麻痺側より約0.3秒遅延し、膝折れ傾向を認める。

「スクワット10回やってください」と指示するだけでは不十分です。脳卒中後の運動障害は速度依存性があり、課題設定を誤ると代償動作を強化してしまいます。まず「なぜスクワットが難しいのか」の神経学的・バイオメカニクス的背景を理解することが、適切な指導の出発点です。

02
Definition & Epidemiology

定義と疫学。

スクワットは股関節・膝関節・足関節の同時屈曲・伸展を伴う多関節協調運動です。脳卒中患者において、このトリプルフレクション(triple flexion:3関節同時屈曲)の協調制御が損なわれることが、動作の非対称性と麻痺側荷重不足の主因となります。

Key Definition
脳卒中後片麻痺とスクワット動作の関係

脳卒中後片麻痺(Hemiplegia after Stroke, ICD-10: I63/I61)では、上位運動ニューロン障害により痙縮・筋力低下・感覚障害・運動制御障害が複合的に生じます。スクワット動作はこれらすべての障害が顕在化しやすい「診断的課題」でもあります。

スクワット動作障害の疫学的背景

01
脳卒中の発症率と片麻痺の頻度疫学

日本では年間約20万人が新たに脳卒中を発症し、そのうち約70〜80%が何らかの運動障害を持ちます。片麻痺は最も多い後遺症であり、下肢機能の不完全回復は長期的な歩行能力・ADL自立度に影響します。

02
スクワット動作が日常生活に占める意義ADL

スクワット類似動作は、椅子からの立ち上がり・段差昇降・入浴動作など多くのADL場面に含まれます。下肢のクローズドキネティックチェーン(closed kinetic chain:足が地面に固定された状態での運動)として、機能的動作訓練の核心を担います。

03
脳卒中患者特有の姿勢制御問題運動制御

麻痺側と非麻痺側の筋活動の不均衡・代償動作・感覚入力の低下が複合的に絡み合い、スクワット動作の質を低下させます。タイミング・協調性・荷重分配の問題を包括的に評価する必要があります。

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「退院後も回復できると聞いて、諦めずに来ました」

STROKE LABは、発症後6か月以降の生活期の方にも対応する自費専門リハビリ施設です。神経リハに精通したセラピストが、あなたの状態に合わせたオーダーメイドプログラムを設計します。

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03
Neural Mechanism

神経メカニズム・責任病巣。

Biomechanics + Neuroscience
スクワット動作の速度依存性と脳卒中後の運動障害

速いスクワットでは、姿勢制御と四肢の協調が同時に要求される「姿勢–運動統合」が不可欠です。この統合は大脳皮質運動野・運動前野・小脳・基底核の連携で成立しており、脳卒中によりいずれかが損傷されると協調性が破綻します。

バイオメカニクス的視点:ゆっくり動く3つの理由

①重心移動と筋活動パターンを意識しやすくなる。②筋の張力と関節への負荷を適切にコントロールできる。③速度依存性の痙縮(spasticity:速く動かすほど筋緊張が高まる現象)を回避できる。この3点がゆっくり動作を推奨する根拠です。

脳神経学的視点:感覚入力と運動学習

ゆっくりと動くことで体性感覚(proprioception:筋・腱・関節からの位置・力の感覚)入力が増加し、脳へのフィードバック量が高まります。これが運動前野と小脳の関与を促進し、より正確な運動プログラムの再構築につながります。

EVIDENCE [観察研究]
速いスクワットにおける脳卒中患者の運動制御障害

Mochizuki G et al. [観察研究]: Control of fast squatting movements after stroke. Gait & Posture. 2011;34(3):330-335. 脳卒中片麻痺患者17名と年齢一致健常者17名を比較。床反力計・膝加速度・sEMG(大腿直筋・大腿二頭筋・前脛骨筋・ヒラメ筋)を計測。速いスクワット時に速度・加速度の有意な低下と非対称性が観察された。COPの移動と膝の動きのタイミングの協調が困難だった。回復度の高い患者ほど麻痺側の筋活動がより対称的・適応的に活性化された。

臨床への示唆:速度は課題難易度を調整する重要な変数です。何も意識せず速く動くと、体の非対称性や痙縮を強化するリスクがあります。初期は対称的な姿勢で重心を両足の間に保ちながら、速度を意識的にコントロールすることが推奨されます。

04
Differential Diagnosis

鑑別診断。

スクワット動作困難の訴えは脳卒中後片麻痺だけでなく、複数の病態が関与しうるため、初期評価での鑑別が重要です。以下のテーブルで主な鑑別疾患・状態を整理します。

鑑別疾患・状態 共通点 鑑別ポイント 参考検査
脳卒中後片麻痺 下肢筋力低下・荷重非対称・スクワット困難 一側性の痙縮・腱反射亢進・病的反射陽性。速度依存性の筋緊張増強あり。 MRI(病巣同定)・BRS・sEMG
変形性膝関節症 膝屈曲時の疼痛・スクワット困難 両側性が多い。痙縮なし。荷重時の関節痛が主訴。 X線(関節裂隙狭小化)・VAS
パーキンソン病 姿勢保持困難・動作緩慢・スクワット困難 固縮(cogwheel rigidity)・安静時振戦・姿勢反射障害。一側性麻痺はない。 UPDRS・DATSCAN
廃用性筋力低下 下肢筋力低下・スクワット困難 両側性の筋力低下。痙縮・腱反射亢進なし。安静後に進行。 MMT・CS-30
前庭障害 立位バランス困難・スクワット困難 眼振・めまい・頭位変換で悪化。筋力低下は軽微。 Dix-Hallpike test・重心動揺計
鑑別で最も重要なのは、「痙縮の有無と速度依存性」を確認すること。変形性膝関節症との合併も多く、疼痛評価を忘れずに。

05
Assessment

評価尺度と採点基準。

スクワット訓練前後の変化を客観的に捉えるために、以下の評価尺度を組み合わせて使用します。それぞれの採点基準・カットオフ値・測定特性を確認しておきましょう。

PRIMARY
BBS(Berg Balance Scale)
— 立位バランスの総合評価
14項目・各0〜4点・満点56点
カットオフ:45点以下で転倒リスク高
MCID(最小臨床的変化量):4〜7点
SECONDARY
TUG(Timed Up and Go test)
— 立ち上がり・歩行・方向転換の複合評価
椅子立ち上がり→3m往復着席の秒数
カットオフ:13.5秒以上で転倒リスク高(脳卒中患者)
MCID:3.5秒
評価項目 採点基準 カットオフ値 解釈
BBS 14項目 各0〜4点 計56点満点 45点以下:転倒リスク高 スクワット開始前の安全確認に必須。MCID 4〜7点
TUG 椅子→3m往復着席の秒数 13.5秒以上:転倒リスク高 MCID 3.5秒。スクワット訓練の効果指標
麻痺側荷重比 床反力計・バランスボードで左右の体重比率を計測 左右差10%以内が目標 荷重非対称が大きいほど麻痺側筋活動低下
sEMG(表面筋電図) 大腿四頭筋・ハムストリングス・前脛骨筋・ヒラメ筋のRMS値 麻痺側筋活動:健側比50%以上を目標 回復度の高い患者ほど対称的な活性化パターン
CS-30(30秒立ち座り) 30秒間の立ち座り繰り返し回数 成人標準値は年齢・性別で異なる スクワット繰り返し能力・下肢持続力の簡便評価
SCORING CRITERIA — 測定特性
BBSとTUGの信頼性・妥当性・MCID

BBS 測定特性 [複数RCT]: 級内相関係数(ICC)0.97〜0.99(高い再現性)。脳卒中患者における妥当性・感度は多数の研究で確認済み(Berg KO et al., Can J Public Health. 1992;83:S7-11)。MCID:脳卒中患者では4〜7点の変化が臨床的に意味のある改善の目安。

TUG 測定特性 [SR/MA]: ICC 0.92〜0.99。Mehrholz J et al.のSRでは、脳卒中患者のTUGカットオフ13.5秒の感度・特異度が確認されている(Cochrane Database Syst Rev. 2018;5:CD006185)。MCID:3.5秒の改善が臨床的に意味のある変化と判断される(専門家合意)。

06
Evidence-Based Intervention

介入のエビデンス。

脳卒中患者のスクワット訓練は、準備・基本動作・麻痺側促通・体幹強化・応用という段階的手順で進めます。各ステップの根拠と具体的パラメータを示します。

01
準備フェーズ:安全評価と初期設定評価

BBS・TUG・膝関節可動域・下肢筋力(MMT)を確認。麻痺側荷重量は床反力計またはバランスボードで測定。靴・インソールで荷重均等化。骨盤ニュートラルポジションを確認後、安全環境(平行棒・補助者)を整備してから訓練開始。

02
速度と深さの設定パラメータ

速度:3〜5秒で下降・3〜5秒で上昇(「1・2・3でしゃがみ、1・2・3で戻る」と指示)。深さ:初期は膝屈曲角度30度程度(クォータースクワット)から開始。安定したら60〜90度(ハーフスクワット)へ移行。90度以上の深いスクワットは筋力・安定性を確認してから実施。

03
麻痺側筋活動の促通神経促通

大腿四頭筋・ハムストリングスへの軽度タッピング・振動刺激で筋収縮を誘導。NMES(神経筋電気刺激)併用時は周波数20〜50Hz、オン/オフ比5:5、出力10〜20mAを目安に患者の耐容度に応じて調整。麻痺側足底への触覚入力(足底圧迫・テープ)で体性感覚入力を補強。

04
応用課題:動的バランスの統合応用

①鏡を使った視覚的フィードバックで左右対称性を確認。②弾性バンドを骨盤に固定し麻痺側動作をサポート。③スクワット中に軽いボールを左右に転がして体幹回旋を追加。④立ち上がり後に一歩前進を組み合わせて歩行動作に近い形で統合。

EVIDENCE — 介入エビデンス
脳卒中後筋力訓練と運動学習のエビデンス

下肢筋力訓練の効果 [SR/MA]: Veerbeek JM et al. PLoS ONE. 2014;9(2):e87987. 脳卒中後の下肢筋力訓練に関する系統的レビュー。レジスタンス訓練は歩行速度・バランス・下肢筋力の有意な改善をもたらすことが示された。週3回以上・8〜12週間の継続が推奨される。

視覚的フィードバックの効果 [複数RCT]: Barcala L et al. J Phys Ther Sci. 2013;25(8):1027-1032. 鏡またはバランスボードによる視覚的フィードバック訓練(週3回×4週間)により、脳卒中患者の麻痺側荷重量と立位バランスが有意に改善。

NMES(神経筋電気刺激)の効果 [SR]: Melo PL et al. Top Stroke Rehabil. 2015;22(4):247-258. 脳卒中後の下肢NMESに関するSR。周波数20〜50Hz・1セッション20〜30分の条件で筋力・機能が改善。単独よりも運動療法との併用でより高い効果が得られた。

STROKE LAB代表 金子唯史
Message from CEO
「麻痺側を正しく使えると、歩き方が変わります。諦めないでください。」

STROKE LABでは、発症直後から生活期まで、患者様の段階に合わせた神経リハビリを提供しています。スクワットひとつをとっても、速度・深さ・感覚入力の設定次第で効果は大きく変わります。

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07
Interprofessional Collaboration

多職種連携と環境調整。

スクワット訓練における多職種の役割分担

職種 評価項目 主な介入内容 他職種との連携ポイント
PT(理学療法士) BBS・TUG・麻痺側荷重量・下肢ROM・筋力(MMT) スクワット動作訓練の中心的指導。速度・深さ・促通パラメータの設定。歩行訓練への展開。 OTへ上肢支持の必要性・程度を共有。看護師へ病棟での安全な立ち座り環境を伝達。
OT(作業療法士) 上肢機能・ADL評価(FIM)・認知機能・高次脳機能 入浴・トイレなどADL動作でのスクワット類似動作の応用訓練。上肢支持が必要な場合の補助具選定。 PTと動作分析を共有し、ADL場面での一貫した指示内容を統一する。
ST(言語聴覚士) 失語・構音障害・高次脳機能(注意・記憶) 口頭指示の理解度確認。失語がある患者への視覚的指示(絵カード・動画)の作成。 「1・2・3でしゃがむ」などの指示文言が理解できるかをPT・OTと確認・共有する。
看護師 バイタルサイン・血圧変動・疲労度・転倒リスク 病棟での安全な立ち座り動作の見守り・介助。疲労時の早期発見と報告。 PTから指導された安全な介助方法を病棟スタッフ全体に共有・徹底する。
医師 MRI病巣・NIHSS・心肺機能・痙縮評価(MAS) 運動負荷量の可否判断。痙縮に対するボツリヌス療法の適応判断(必要時)。 心疾患合併時はPTに運動強度の上限(心拍数・血圧基準)を明示する。
MSW(医療ソーシャルワーカー) 社会的背景・退院後環境・介護保険サービス利用状況 退院後の自主訓練環境(手すり設置・福祉用具)の調整。自費リハビリ施設への紹介。 退院後もスクワット訓練を継続できる環境(空間・器具・頻度)を多職種で計画する。
Clinical Insight

「PT室でのスクワット動作がうまくできても、病棟で看護師の介助方法が違うと患者さんは混乱します。指示の言葉・補助の位置・介助量を多職種で統一することが大切です。」

「心疾患を合併している患者さんには必ず医師に運動強度の上限を確認してください。スクワットは意外と心拍数が上がります。」

08
Pitfalls & Clinical Tips

つまずきポイントと臨床判断のコツ。

新人セラピストがスクワット指導で陥りやすい失敗パターンと、その対策を整理します。先輩から引き継いだ「あるある」を確認して、臨床での判断力を高めましょう。

Pitfalls — よくある失敗パターン
新人臨床家が陥りやすい3つのつまずきポイント
!
「まず10回やってみましょう」と速度・深さを決めずに開始する:速度や深さを個別設定せずに開始すると、患者は勢いに頼った代償動作を習得してしまいます。最初の1回から「3秒でしゃがみ、3秒で戻る」「膝は30度まで」と具体的に指示しましょう。
!
健側の代償を見落として「できた」と判断する:健側が過剰に働き、麻痺側が非活動的なまま動作が完了することがあります。sEMGや荷重計がない場合も、麻痺側の膝折れ・骨盤の傾き・足底の浮きを視覚的に確認する習慣をつけましょう。
!
BBS評価なしにスクワットを開始する:BBS 45点以下の転倒ハイリスク患者に、サポートなしでスクワットを開始するのは危険です。平行棒・壁サポートの有無、補助者の配置を評価結果に基づいて決定してから動作訓練に入りましょう。

臨床判断の3つのコツ

Mentor’s Voice

「呼吸を常に確認してください。力んで息を止めると血圧が急上昇します。”しゃがむとき息を吐く、立つとき息を吸う”を動作のたびに声かけすると安全です。」

「疲労で動作が崩れ始めたら即座に休憩を。回数より質を優先する意識が大切です。疲労下での訓練は誤った運動パターンを強化します。」

「速さを変える」ことは、単純な運動を難易度の違う課題に変える強力な調整因子。速度調整を意識した指導が臨床の質を変える。

09
Prognosis & Goal Setting

予後とゴール設定。

「発症後6か月を過ぎたら回復しない」という認識は現在では否定されています。継続的な訓練により、生活期においても機能改善が得られることが複数の研究で示されています。

Evidence — 長期回復のエビデンス
発症6か月以降でも改善は得られる

Hatem SM et al.(Front Hum Neurosci. 2016;10:442)のシステマティックレビューでは、発症後6か月以降でも継続的リハビリによりFMA(Fugl-Meyer Assessment:上肢・下肢の運動機能評価)やARATが有意に改善することが示されました。

また、科学的な論文で、運動学習を効率的に進めるためには週2回以上の頻度で3か月継続して続けることが推奨されています。週2回が困難な場合は週1回以上から始め、効果が出てきたら頻度を増加させることで訓練効果を最大化できます。

スクワット訓練のゴール設定は、短期・中期・長期に分けて設定することが実践的です。短期(1〜2週):クォータースクワット(膝屈曲30度)10回を安全に実施できる。中期(1か月):ハーフスクワット(60〜90度)で麻痺側荷重比率40%以上を達成する。長期(3か月):TUGの改善(MCID 3.5秒)と麻痺側荷重比率50%以上を目標とします。

「まだ間に合うかもしれない」という直感こそ、変化のサイン。エビデンスはその直感を支持する。

10
FAQ

よくある質問。

Q. 脳卒中患者のスクワットはなぜゆっくり行う必要があるのですか?
A.

速い動作では麻痺側の筋活動が不十分なまま動作が完了してしまうためです。ゆっくり(3〜5秒で下降・上昇)動くことで感覚入力が増加し、運動前野と小脳の関与が促進されます。また速度依存性の痙縮を回避するためにも低速が推奨されます。

Q. スクワットの深さはどの程度から始めればよいですか?
A.

初期段階では膝屈曲30度程度のクォータースクワットから開始します。動作制御が安定したら膝屈曲60〜90度のハーフスクワットへ段階的に移行します。90度以上の深いスクワットは十分な筋力と安定性が確認されてから実施してください。

Q. 麻痺側の足が浮いてしまう場合はどう対応しますか?
A.

非麻痺側への荷重過多が主な原因です。鏡やデジタルバランスボードによる視覚的フィードバック、麻痺側足底への触覚入力(タッピングや軽圧)を活用して荷重の均等化を図ります。目標は左右差10%以内です。

Q. スクワット中に麻痺側の筋活動を高めるにはどうすればよいですか?
A.

大腿四頭筋・ハムストリングスへの軽度タッピングや振動刺激が有効です。電気刺激(NMES)を併用する場合は周波数20〜50Hz、オン/オフ比5:5、出力10〜20mAを目安に患者の耐容度に応じて調整します。

Q. 脳卒中患者のスクワット効果はどのように評価しますか?
A.

TUG(立ち上がり速度)、麻痺側荷重量(左右差10%以内を目標)、sEMGによる麻痺側筋電活動(健側比50%以上を目標)の3指標が推奨されます。BBS(バランス評価)と組み合わせることで多角的な評価が可能です。

Q. スクワットはいつから開始できますか?回復期でも有効ですか?
A.

立位バランスが確保できれば回復期から開始可能です。Hatem SM et al.(2016)のシステマティックレビューでは、発症後6か月以降でも継続的リハビリによる機能改善が報告されています。生活期においても週2回以上・3か月継続することが推奨されています。

11
Our Program

STROKE LABのプログラム。

STROKE LABは、脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷などの神経疾患に特化した自費リハビリ施設です。保険診療の時間・回数制限にとらわれず、あなたのためだけのオーダーメイドプログラムを提供します。

STRENGTH
STROKE LABの強み
— エビデンスと経験の融合
神経リハビリ専門セラピストによる1対1対応
最新エビデンスに基づくオーダーメイドプラン
変化動画で成果を可視化
1回ごとのお支払い制・医療保険リハとの併用可
SERVICE
取り組める内容
— あなたの目標に合わせて
麻痺や動作を集中的に改善したい
転倒や再発を予防したい
趣味や旅行を目標に体力をつけたい

— 実際どんなリハビリを行い、身体がどう変わるか。そのリアルを確かめてください。

Voice from Mentors

「担当患者さんがクォータースクワット時に右膝が内側に折れる動作を繰り返していました。動作観察だけでは原因がわからず、バランスボードで荷重比率を計測したところ左右差が42%あることが判明。骨盤への触覚誘導と鏡フィードバックを組み合わせたところ、2週間後には荷重差が17%まで改善し、患者さん本人もバランスの変化を自覚されました。数値で変化を見せることで、患者さんのモチベーションが大きく上がりました。」— PT・8年目・神経リハ専門

「スクワット訓練で患者さんが15回できたことに満足して訓練を終えたところ、翌日の先輩の評価で『膝折れが毎回出ている。疲労時の代償動作を見逃した』と指摘されました。それ以来、回数を追うのをやめて、1回ごとに麻痺側の足底接地・膝の向き・骨盤の対称性を確認してから次の動作に進むようにしています。回数より質を優先する意識が、訓練の安全性と効果を高めると学びました。」— OT・5年目・脳卒中担当

Message from CEO
もし「まだ変われるかもしれない」と感じているなら、
諦めないでください。

STROKE LAB代表 金子唯史 ポートレート

「リハビリの成果は誰に行ってもらうかで大きく変わる」——これこそSTROKE LABの揺るぎない信念です。当施設では理学療法士・作業療法士など、神経疾患のリハビリに精通したスタッフが在籍。オーダーメイドプランで集中的にサポートします。

たとえば、脳卒中後でも半年を過ぎてから回復する症例があること——これは研究で裏付けられています。STROKE LABでは、最新医学エビデンスに基づきつつ、利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせた最適なプログラムを構築。単なるマニュアル的リハビリではなく、「あなたがいま必要としている」アプローチを常にアップデートしていきます。

1回ごとのお支払い制だからこそ、ご要望に合わせたペースで利用できます。保険診療リハビリとの併用も可能です。初回20分無料体験もご用意しています。

株式会社STROKE LAB
代表取締役 金子 唯史

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References

参考文献。

01 Mochizuki G et al. Control of fast squatting movements after stroke. Gait & Posture. 2011;34(3):330-335.
02 Hatem SM et al. Rehabilitation of Motor Function after Stroke: A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery. Front Hum Neurosci. 2016;10:442.
03 Veerbeek JM et al. What is the evidence for physical therapy poststroke? A systematic review and meta-analysis. PLoS ONE. 2014;9(2):e87987.
04 Mehrholz J et al. Treadmill training and body weight support for walking after stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2018;5:CD006185.
05 Barcala L et al. Visual biofeedback balance training using Nintendo Wii in individuals with chronic stroke. J Phys Ther Sci. 2013;25(8):1027-1032.
06 Melo PL et al. Neuromuscular electrical stimulation in patients with stroke: systematic review. Top Stroke Rehabil. 2015;22(4):247-258.
07 Berg KO et al. Measuring balance in the elderly: validation of an instrument. Can J Public Health. 1992;83 Suppl 2:S7-11.
08 David FJ et al. Exercise improves cognition in Parkinson’s disease: The PRET-PD randomized, clinical trial. Mov Disord. 2015;30(12):1657-1663.
09 金子唯史. 脳卒中の動作分析. 医学書院. 2018.

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