【保存版】脳卒中(脳梗塞、脳出血)発症後にかかる入院費用を退院時から維持期までプロが解説!!
はじめに──いま、何が起きている?
突然やってくる脳卒中――その瞬間、目の前が真っ白になった方も多いと思います。
「これから自分はどうなるのだろう」「元の生活に戻れるのか」
――そんな不安や戸惑いは、あなただけのものではありません。
脳卒中の治療とリハビリには、**“3つの大きな時期”**があることを知っておくと、気持ちが少し楽になります。
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急性期(きゅうせいき)…「命を守る」ための最初の数日から2週間
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回復期(かいふくき)…「からだを取り戻す」ための数週間から半年
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維持期(いじき)…「くらしを続ける」ためのその後の長い時間
この3つの時期が、それぞれ違う“役割”をもっています。
今あなたがいる場所、これから向かう場所が見えてくると、「何を大切にすればよいか」もわかってきます。
一歩ずつ、一緒に進んでいきましょう。
三期モデルで描く“回復の地図”
■ 急性期 → 回復期 → 維持期――全体像を知ることで希望が生まれる
まずは「自分の道のり」を全体マップで描いてみましょう。
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急性期:救急車で運ばれ、命を守るための治療が行われる時期です。
この間、医師や看護師、リハビリの専門家が連携し、できるだけ早く回復のスタートラインに立てるようサポートします。 -
回復期:徐々に体が落ち着き、「できること」を取り戻すためのリハビリが本格的に始まります。
手や足が少しずつ動き出し、日常生活へ戻るための準備をしていきます。 -
維持期:自宅や施設での生活に移り、「できる」を長く保ち続ける工夫をしていく時期です。
デイサービスや訪問リハ、自費のリハビリも活用しながら、自分らしい暮らしを続けていきます。
自分の状況を整理しよう
■ 主治医やリハスタッフと確認してほしいポイント
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今、自分が「どの時期」にいるか
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体や心の状態、リハビリの進み具合
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これから始まるリハビリや治療の計画
■ “これから何が始まる?”“どんな目標?”
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今週の目標は?
例:ベッドから起き上がる/車いすに自分で移る/食事を自分で食べる -
退院までのゴールは?
例:自宅のトイレに一人で行ける/家族と一緒に散歩できる
「何ができるようになりたいか」を一緒に考え、声に出すことが、リハビリの力になります。
できないことを悩むより、“小さなできた!”を大事に――
毎日、スタッフと一歩ずつ「自分の道しるべ」を作っていきましょう。
あなたの人生の主役は、あなた自身です。
どんなに小さな一歩でも、その積み重ねが未来をつくります。
一緒に“自分だけの回復地図”を描いていきましょう。
リハビリと暮らしの実際──感情とお金のリアルをいかに提示します。
項目/時期 | 急性期(入院1ヶ月) | 回復期(入院3ヶ月) | 維持期(自宅 1ヶ月) | 備考・節約ポイント |
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医療保険自己負担 | 約92,430円(上限) | 約27.6万円~66万円 | 0円 | 高額療養費制度利用(上限:所得で変動) |
食事療養費 | 約41,400円 | 約12.4万円 | 0円 | 460円/食。入院中のみ |
差額ベッド代 | 約198,600円(個室) | 約59.5万円(個室) | 0円 | 4人部屋ならほぼゼロ |
介護保険自己負担 | 0円 | 0円 | 約4,400円(デイリハ:週2) | 要介護度・利用回数で変動 |
自費リハビリ | 0円 | 必要に応じ 8,000円~/回 | 約40,000円(週1) | 都心相場・オンライン併用で圧縮可 |
住宅改修費 | 0円 | 0円 | 0円~2万円(公的補助後) | 最大20万円まで9割補助(介護保険) |
家族交通・生活費 | 5,000~10,000円 | 15,000~30,000円 | 0円~ | 面会や洗濯・日用品費など |
医療用消耗品 | 数千円 | 5,000~15,000円 | 5,000~10,000円 | オムツ・消毒・福祉用具など |
小計(目安) | 約33.5万円 | 約40~92万円 | 約4.5万円/月 | 回復期は幅大・維持期はデイ+自費リハ併用 |
1年トータルの目安(急性期1ヶ月+回復期3ヶ月+維持期8ヶ月)
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合計:
約110万~162万円
(※回復期の部屋・病院や自費リハ回数で差が生じます)
節約・負担軽減ポイント
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高額療養費制度…医療費の月額自己負担を92,430円(所得370~770万円層)等でストップ可能
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差額ベッド代…大部屋に変更で10~20万円/月節約も
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介護保険住宅改修…20万円まで9割補助(工事は必ず申請後に)
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医療費控除…年間10万円超で確定申告、税金還付の可能性あり
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障害年金・助成金…障害者手帳や障害年金申請も忘れずに
家計にやさしいリハビリの組み立て例
組み合わせ例 | 月の自己負担 | コメント |
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デイリハのみ(介護保険週2) | 約4,400円 | 要介護1~2/通所利用で最低コスト |
デイ+自費リハ(週1) | 約44,400円 | 専門リハ・短期集中や都心で人気 |
デイ+訪問リハ+自費(都度) | 約4.4万+α | 移動が難しい・自宅中心の生活サポート型 |
オンライン自費リハ併用 | 約2~3万円 | 地方・在宅中心/費用圧縮と最新技術活用の両立可能 |
表を見ながら、ご自分の生活や希望に合ったプランを、
主治医・ケアマネ・ご家族と一緒に考えてみましょう。
「お金の見通し」があると、リハビリも毎日ももっと安心して進めます。
以下詳細を知りたい方へ↓↓↓ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
医療保険と高額療養費制度のしくみ
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日本の健康保険は3割負担。ただし一定額(所得370‑770万円相当で80,100円+(総医療費 − 267,000円)×1%)を超えると払い戻しされるため、平均的所得世帯の上限は月約92,430円となります。niaeru.com
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事前に「限度額適用認定証」を取得すれば窓口支払いを上限以内に抑制可能。住友生命のFAQも同制度を紹介しています。sumitomolife.dga.jp
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食事療養費(460円/食)・パジャマ代・差額ベッド代などは制度の対象外なので要注意。
30日入院・個室利用の費用シミュレーション
項目 | 計算根拠 | 自己負担 | 解説 |
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①医療費自己負担 | 高額療養費上限 | 92,430円 | 所得区分:年収370‑770万円 |
②食事療養 | 460円×3食×30日 | 41,400円 | 食費は一律定額 |
③差額ベッド代 | 6,620円×30日 | 198,600円 | 全国平均個室22,000円/日例もあり PDF値より設定 |
合計 | – | 約33.5万円 | ①+②+③ |
プロのコメント:
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1ヵ月目で約33万円、2ヵ月目以降も個室継続なら+20万円強/月が目安。
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差額ベッドを4人部屋に替えると ③がほぼゼロになり、総額は ‑20万円。
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家族の交通・宿泊・日用品で+5‑10万円を想定しておくと資金繰りにブレが出にくい。
回復期(15‑180 日|機能再獲得フェーズ)
小項目 | キーとなる行動・指標 | 当事者が感じる “小さな達成” |
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4‑1 回復期リハ病棟 ‐ 1日最大 9 単位(20 min×9)個別PT/OT/ST ‐ FIM 目標:発症後90 日で総点80(在宅復帰ライン) | 週次 FIMレビュー/月次 ADL 動画撮影 | ①布団から “自力で端坐位”②車いす→トイレ “1人で移乗” |
4‑2 専門プログラム 上肢:ロボット+CI療法 バランス:BESTest ボトルネック別課題 嚥下:VF+NMES/アイスマッサージ | 30 日で 握力+5 kg、BBS+10 点 | ③つかみ食べが再開④歩行器で20 m往復 |
4‑3 退院支援 住宅改修(手すり・段差解消) 家族向け移乗・服薬介助講習 社会資源:障害者手帳・自立支援医療 | 退院前訪問+Zoom家族会議 | ⑤“家に帰れる” 日程が決定 |
4‑4 医療→介護保険への移行 疾患別リハ 標準算定日数180 日 超後は介護保険へ (mhlw.go.jp) | ケアマネージャー同席カンファ | ⑥地域デイリハの体験利用 |
4‑5 費用シミュレーション 65 歳/2割負担・4人室想定 | 月 13.8〜30.8 万円 | ⑦3 か月総額 約40〜92 万円 |
プロ視点
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月額の幅は 所得区分+差額ベッド が主因。
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住宅改修(上限20万円・9割補助)や障害年金を可及的に前倒し申請すると、退院後のキャッシュアウトが平準化できる。
維持期(181 日以降|生活の質維持フェーズ)
小項目 | 公的サービス | 自費サービス | コスト感 |
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5‑1 外来リハ(医療保険) | 発症180 日以降は医学的に改善見込があれば算定可。ただし週1〜2回が上限になりやすい。 | — | 1単位(20 min)250点=750円/3割 |
5‑1 デイ/訪問リハ(介護保険) | デイリハ6‑7 h:546円/回(2割負担・要介2) (iki2clinic.com) | — | 週2×4 週=約4,400円 |
5‑2 自費パーソナルリハ | — | 90 minセッション 8,000‑12,000円(都心相場) (stroke-lab.com) | 週1×4 週=約4 万円 |
5‑3 予防・復職プラン | ① 転倒予防:VRステップ訓練+ウェアラブル歩数管理 ② 復職:職能訓練+産業医面談 ③ 趣味:市民スポーツ教室・文化活動 | 必要に応じ自費でパーソナルコーチ | 0.5〜2万円/月 |
5‑4 月額モデルケース | デイリハ4,400円 + 自費40,000円 = 約4.5 万円/月 | — | — |
プロコメント
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自費リハを「週1」「3 か月集中」で区切り、以降はオンライン+デイに切り替えると年間コストを 約35% 圧縮できる。
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介護保険は一定所得超でも 月上限4.4万〜。自費を乗せても医療期よりキャッシュアウトは小さくなる。
“本気で変わりたい” あなたへ
自費リハビリという新しい選択肢と、STROKE LAB が叶える未来
▼ まずはお悩みを共有してみませんか?
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- 「週2回の通院リハだけでは回復が頭打ち…」
- 「もう退院したのに手足が思うように動かない.
- 「痛みが慢性化し、趣味や仕事に集中できない」
- 「今の担当療法士以外の専門的リハビリも受けてみたい」
- 「通うのが大変なので、訪問やオンラインのリハビリも検討したい」
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鳥取県はじめ全国的にいま、脳卒中後遺症をはじめとするリハビリを“保険の枠内だけ”で完結させるのが難しいケースが急増しています。ところが公的保険リハには日数・時間の上限があり、“もっと良くしたい”気持ちにブレーキがかかるのが現実です。
▼ 自費リハビリという、新しい選択肢をご存じですか?
本当はまだリハビリが必要なのに、
「期間が終わったから仕方ない」とあきらめていませんか?
そこでいま注目されているのが、“自費リハビリ(保険外リハビリ)”です。これは、 時間・内容・頻度を自由に設計できるリハビリ。つまり、 あなたに合わせて、リハビリを“やりたいだけ、やれる”ということ。
- 麻痺や動作を集中的に改善したい
- 転倒や再発を予防したい
- 趣味や旅行を目標に、体力をつけたい
そんな前向きな希望を、制限なくサポートできるのが、この自費リハビリの大きな魅力です。
◆ そこで STROKE LAB
私たちは保険外=自費だからこそ、保険の枠にとらわれず、 あなたのためだけの「オーダーメイドのリハビリプラン」をご用意しています。
- 数多くのベストセラー著者が監修する神経リハ特化メソッド
- エビデンスに基づく熟練技術者の個別プラン+適宜動画フィードバックで変化を“見える化”
- 「御茶ノ水」駅より徒歩6分の本拠地とオンライン・訪問のハイブリッドで、千葉全域をサポート
▼ 「もう◯ヶ月たったから…」──本当にもう遅いの?
たとえば、脳卒中後でも半年を過ぎてから回復する症例があること、パーキンソン病でも継続的トレーニングで歩行機能を維持できること――これらは研究で裏付けられています。STROKE LABでは、最新医学エビデンスに基づきつつ、利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせた最適なプログラムを構築。単なるマニュアル的リハビリではなく、「あなたがいま必要としている」アプローチを常にアップデートしていきます。
1. 脳卒中後リハビリの長期効果
エビデンス | デザイン/段階 | 主要アウトカム & 解釈 |
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Hatem SM et al., 2016 | システマティックレビュー(上肢中心) | 発症後6 か月以降でも リハビリでFMA/ARATが有意改善。自然回復カーブの“頭打ち”を押し上げる技術が多岐に存在 |
2. パーキンソン病リハビリの運動・認知相互作用
エビデンス | デザイン | 主要アウトカム (リハあり vs なし) |
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David FJ et al., 2015 | 24 か月RCT(n = 48) | 注意力・ワーキングメモリが有意改善。運動負荷が認知カーブを上方へ |
「まだ間に合うかもしれない」――その直感こそ、変化のサイン。
▼【無料相談はこちら】▼
営業日時9:00~18:00 *祝日営業
電話受付:03-6887-5263(9:00~17:00)東京
06-7220-4733(9:00~17:00)大阪
※ 1回ごとの支払制で “やめたい時にやめられます”。

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)