初めての相談から評価・プログラムまで|STROKE LABの子どもリハの流れ
初めての相談から評価・プログラムまで|STROKE LABの子どもリハの流れ
「子どものリハビリって、最初に何をするの?」「評価ではどこを見るの?」「家では何をすればいいの?」——初めての相談には、不安と分からなさがつきものです。STROKE LABでは、相談・評価・プログラム作成・家庭支援までを一つの流れとして整理し、お子さんとご家族が安心して進められるようにサポートします。

初めての相談で、よくある不安。
発達がゆっくり。歩き方が気になる。片手をあまり使わない。姿勢が崩れやすい。療育や病院には通っているけれど、家庭で何をすればよいか分からない。
相談したい気持ちはある一方で、「うまく説明できるかな」「子どもが泣いたらどうしよう」「リハビリは厳しいものなのかな」と不安になる保護者の方は少なくありません。
STROKE LABの子どもリハでは、初回から難しい専門用語で進めるのではなく、まずご家族が日常で感じている困りごとを丁寧に伺います。診断名や検査結果だけでなく、「抱っこがしにくい」「着替えに時間がかかる」「転びやすい」「食事姿勢が崩れる」といった生活の中の具体的な場面を大切にします。
リハビリは、お子さんに無理をさせる時間ではありません。今の身体の状態を一緒に確認し、どんな条件なら動きやすいか、どんな関わりなら安心して挑戦できるかを見つけていく時間です。
相談からプログラムまでの全体像。
初めての方にとって、流れが見えないことは大きな不安になります。STROKE LABでは、初回相談から評価、方針説明、プログラム作成、家庭での実践、経過の見直しまでを一つの流れとして整理します。

| 流れ | 内容 | 保護者の方にお願いしたいこと |
|---|---|---|
| 01 問い合わせ | 困りごと・希望店舗・来店/訪問の希望を確認 | 簡単な症状、診断名、年齢、相談したい内容をお伝えください |
| 02 初回相談 | 発達経過・生活場面・目標を整理 | 動画やメモがあれば、普段の様子が伝わりやすくなります |
| 03 評価 | 姿勢・筋緊張・感覚・動作・生活動作を確認 | お子さんが泣いたり緊張しても問題ありません |
| 04 方針説明 | 問題点と可能性を分かりやすく共有 | 不安な点、優先したい目標をその場でご相談ください |
| 05 プログラム | セラピー内容・頻度・家庭での関わりを設計 | 生活の中で続けやすい方法を一緒に調整します |
相談前に準備できるもの。
初回相談の前に、完璧な資料をそろえる必要はありません。保護者の方が普段見ている様子が、私たちにとって大切な情報です。医療機関での診断名や検査結果も参考になりますが、それ以上に「家でどんなときに困っているか」「どんな動きが気になるか」が評価の出発点になります。
動画は、上手に撮れていなくても大丈夫です。家での普段の姿は、セラピー室だけでは見えにくい大切な情報です。お子さんが緊張しやすい場合も、普段の動画があることで、より実際の生活に近い評価ができます。
初回相談で伺うこと。
初回相談では、まず保護者の方からこれまでの経過を伺います。発達の節目、病院での説明、現在のリハビリや療育、家庭での困りごと、園や学校での様子などを整理します。

評価で見ていること。
評価では、診断名だけでなく、実際にどのように身体を使っているかを見ます。たとえば「歩けるかどうか」だけでなく、どちらの足に体重を乗せているか、足裏で床を感じているか、体幹は安定しているか、腕の振りや視線はどうか、といった点を確認します。

| 評価項目 | 見るポイント | 生活とのつながり |
|---|---|---|
| 姿勢・体幹 | 座位、立位、寝返り、体重移動、頭部の安定 | 食事、着替え、遊び、歩行の土台 |
| 筋緊張・可動域 | こわばり、反り返り、関節の硬さ、左右差 | 歩き方、手の開き、装具や靴の選択 |
| 感覚 | 足裏、手のひら、深部感覚、触覚過敏、身体の位置感覚 | バランス、手先の操作、安心して動く力 |
| 運動パターン | 片側優位、つま先立ち、反張膝、手の握り込み | 転びやすさ、疲れやすさ、手の使いにくさ |
| 生活動作 | 食事、着替え、移動、遊び、園や学校での参加 | ご家族の目標とリハビリ方針に直結 |

評価からプログラムへ。
評価が終わったら、結果をもとに「今、何を優先するか」を整理します。すべてを同時に改善しようとすると、子どもにもご家族にも負担が大きくなります。そのため、短期目標と中長期目標を分けて考えます。
同じ診断名でも、必要なプログラムは一人ひとり違います。手を使いたい、歩きやすくなりたい、転びにくくなりたい、食事姿勢を整えたい、学校生活に参加しやすくしたい。お子さんとご家族の目標に合わせて、優先順位を決めていきます。

— 評価をその場で共有し、家庭での関わりに落とし込みます
STROKE LABでは、評価して終わりではなく、ご家庭で実践しやすい方法まで一緒に整理します。抱っこ、遊び、姿勢、手足の使い方、歩行、生活動作まで、お子さんに合わせてご提案します。
セラピーで行うこと。
セラピーでは、お子さんの身体をただ動かすのではなく、脳と身体が学習しやすい経験を作ります。姿勢を整える、感覚を入れる、重心移動を促す、手を使いやすくする、足裏で床を感じる、遊びの中で成功体験を作る——その一つひとつが、発達の土台になります。

頭、体幹、骨盤、肩甲帯、足部のつながりを見ながら、動きやすい姿勢を作ります。姿勢が安定すると、手足の動きも出やすくなります。
足裏、手のひら、体幹、関節の位置感覚を使えるように、安心できる刺激を入れます。身体の位置が分かることは、運動のコントロールにつながります。
おもちゃ、視線、声かけ、環境設定を使いながら、子どもが自分から動きたくなる場面を作ります。できた経験が次の意欲につながります。
セラピー室で出た動きを、食事、着替え、歩行、階段、園・学校生活にどうつなげるかを考えます。生活で使えることが大切です。
家庭プログラム。
子どもの発達は、セラピー室だけで進むものではありません。家庭での抱っこ、床上遊び、着替え、食事、移動、声かけ、遊ぶ環境が、毎日の大切なリハビリになります。

家庭プログラムは、特別な時間を長く作ることだけが目的ではありません。抱っこの向き、座る位置、おもちゃの置き方、足裏を床につける工夫など、生活の中に入れられる形にします。
保護者が無理なく続けられること、子どもが嫌がらず参加できること、生活場面に直結することを重視します。
「毎日完璧にやる」よりも、「できる場面で短く、楽しく、繰り返す」ことが大切です。
| 生活場面 | 関わりの例 | 育てたい力 |
|---|---|---|
| 抱っこ | 反り返りにくい支え方、左右差を減らす向き | 安心感、体幹の安定、姿勢の経験 |
| 遊び | 手を伸ばす位置、おもちゃの高さ、寝返りや座位の誘導 | 探索、重心移動、両手の使い方 |
| 食事 | 椅子、足台、体幹の支え、手の置き方 | 姿勢保持、手の操作、集中しやすさ |
| 移動 | 靴、足裏接地、階段、段差、転びにくい環境づくり | バランス、歩行、活動参加 |
経過の見直し。
子どもの発達は変化します。初回で立てた目標やプログラムも、成長、生活環境、園や学校の状況、身体の変化に合わせて見直していく必要があります。
前回より姿勢が安定したか、手足を使う場面が増えたか、転びにくくなったか、生活の中で困りごとが減ったかを確認します。
同時に、次に伸ばしたい課題も見えてきます。できることが増えたからこそ、次の目標に向けてプログラムを調整します。

相談しやすいケース。
「この程度で相談してよいのかな」と迷う方も多くいらっしゃいます。STROKE LABでは、診断が確定しているお子さんだけでなく、発達の経過や生活動作に不安がある段階でもご相談いただけます。
よくある質問と、STROKE LABの考え方。
まず保護者の方から困りごとや目標を伺い、その後、お子さんの姿勢や動き、手足の使い方、生活動作を確認します。評価結果をもとに、今後の方針や家庭でできる関わりを整理します。
問題ありません。初めての場所で緊張したり泣いたりするのは自然なことです。その反応も含めて、お子さんがどのような環境なら安心しやすいか、どんな関わりなら動きやすいかを見ていきます。
相談できます。診断を決める場ではなく、現在の発達や生活上の困りごとを整理し、家庭でできる関わり方を考える場としてご利用いただけます。
はい。お子さんの状態に合わせて、抱っこ、床上遊び、座位、立位、歩行、手の使い方、食事や着替えの姿勢など、ご家庭で取り入れやすい方法をお伝えします。
頻度は、お子さんの状態、目標、ご家庭の生活、他のリハビリや療育の状況によって異なります。初回評価後に、無理なく続けられる頻度や進め方をご相談します。
STROKE LABの子どもリハでは、評価して終わりではなく、生活につながる支援を大切にしています。セラピー室での変化を家庭や園・学校で活かすために、保護者の方と一緒に目標を整理し、プログラムを更新していきます。

不安を整理する第一歩です。

お子さんの発達やリハビリについて、最初から明確な答えを持っている保護者の方は多くありません。
だからこそ私たちは、初回相談で不安を丁寧に伺い、身体の状態を評価し、今できる関わりを具体的にすることを大切にしています。
できないことを指摘するのではなく、できる条件を探し、生活につながるプログラムを一緒に作っていきます。
代表取締役 金子 唯史
参考と注意書き。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療に代わるものではありません。お子さんの状態についての判断は、必ずかかりつけの小児科医、乳幼児健診、療育機関、理学療法士・作業療法士などの専門職にご相談ください。STROKE LABでの相談内容や提供方法は、お子さんの状態、店舗、担当者、予約状況によって異なる場合があります。最新情報は予約時にご確認ください。

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024) パーキンソン病の機能促進:医学書院 (2025)