つまずく・足首が上がらない…シャルコー・マリー・トゥース病【2026最新】 – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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つまずく・足首が上がらない…シャルコー・マリー・トゥース病【2026最新】

Charcot-Marie-Tooth Disease — Living and Moving Forward

ゆっくり進むからこそ、できることがあります。

シャルコー・マリー・トゥース病は、生まれもった体質による末梢神経(まっしょうしんけい)の病気です。多くは進行がとてもゆっくりで、寿命への影響は少ないとされています。だからこそ、今できる備えがあります。

UPDATED2025
READ約12分
BYSTROKE LAB

Prevalence
約2,500人に1人
最も多い遺伝性(いでんせい)の神経の病気とされています。
Onset
10〜20代に多い
多くは思春期から成人初期に症状が出はじめます。
Life Span
ほぼ変わらない
多くの方で、寿命への影響は少ないとされています。

Self Check
3つ以上当てはまる方は、
続きをお読みください。
01
何もない所でつまずく、転びやすくなった。
02
足首が上がらず、スリッパが脱げやすい。
03
土踏まずが高い、足の指が縮こまっている。
04
ボタンやペットボトルの蓋が開けにくい。
05
ご家族にも、似た足の形や歩き方の方がいる。

01
Your Concerns

こんなお悩みはありませんか。

最近、つまずきが増えた。靴の減り方が片寄る。足の形が変わってきた。そんな小さな変化に、戸惑っておられるかもしれません。

ご家族としては、不安が尽きないと思います。これからどうなるのか。何をしてあげられるのか。情報が少なく、孤独を感じる方も多くいらっしゃいます。

この病気は、ゆっくり進むのが特徴です。だからこそ、知って備えることに意味があります。

この記事では、病気のしくみから、ご家族にできる支え方、公的な制度までを、できるだけやさしくお伝えします。

02
What is CMT

シャルコー・マリー・トゥース病とは。

シャルコー・マリー・トゥース病(略してCMT)は、生まれもった体質による末梢神経(まっしょうしんけい:脳や脊髄から手足へ信号を運ぶ神経)の病気です。

この神経の働きが少しずつ低下します。すると、手足の筋力(きんりょく)と感覚が、ゆっくりと弱まっていきます。世界で最も多い、遺伝性の神経の病気とされています。

シャルコー・マリー・トゥース病で影響を受ける末梢神経の模式図

— 画像引用元:Springer Link

Important — For Family
「進む病気」と聞くと不安になります。でも、ここが大切です。

多くの方で、進行はとてもゆっくりです。長い年月をかけて、少しずつ変化していきます。

そして、寿命への影響は少ないとされています。焦らず、長く付き合うという見方が、何より助けになります。

あらわれやすい3つの変化。

01
足先からの筋力低下下肢から

多くは、足やふくらはぎから力が弱まります。足首が上がりにくく、つまずきやすくなります。

02
感覚のにぶさ手足の先

手足の先の感覚が、にぶくなることがあります。温度やケガに気づきにくく、注意が必要です。

03
足の形の変化凹足・趾

土踏まずが高くなる凹足(おうそく)や、指が縮こまる変形が出ることがあります。靴選びの工夫が役立ちます。

FOR PROFESSIONALS
主な病型と責任部位

CMT1(脱髄型):ミエリン鞘の異常が主体。神経伝導速度の著明な低下を示し、上肢運動NCVはおおむね38m/s未満が目安。PMP22重複によるCMT1Aが最多。

CMT2(軸索型):軸索障害が主体で、伝導速度は比較的保たれる。CMAP振幅の低下が特徴。

CMTX:GJB1変異によるX連鎖型。男性で症状が強く出やすい。原因遺伝子は100以上が報告される。

2つの大きなタイプ。

Type 1
脱髄(だつずい)型
— 神経の「被覆」が傷む
信号の伝わる速さが落ちます
最も多いタイプとされます
Type 2
軸索(じくさく)型
— 神経の「芯」が傷む
信号そのものが伝わりにくくなります
伝わる速さは比較的保たれます

STROKE LABでの無料相談の様子

— ご本人・ご家族の状況を丁寧にお伺いします

Free Consultation
「何から始めればいいのか」も、一緒に整理します。

STROKE LABは、脳神経系を専門とする自費リハビリ施設です。歩き方やバランスを動作の視点から評価し、その方に合った練習をご提案します。まずはお気持ちをお聞かせください。

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03
Why It Happens

なぜ起こるのか。

Image
神経を「電線」にたとえてみます。

神経は、電気の信号を運ぶ電線のようなものです。芯を包む被覆を、ミエリン鞘(しょう)と呼びます。

この被覆や芯が傷むと、信号がうまく届きません。結果として、力が入りにくく、感覚もにぶくなります。

原因は、生まれもった遺伝子の変化です。

この病気は、特定の遺伝子の変化(へんか)で起こります。遺伝子は、神経を正しく作るための設計図です。

設計図の一部に変化があると、神経が傷つきやすくなります。代表的な遺伝子に、PMP22・MPZ・GJB1などがあります。

FOR PROFESSIONALS
遺伝形式と家族歴の評価

常染色体優性:最多。片方の親由来の変異1つで発症しうる。

常染色体劣性:両親由来の変異が揃うと発症。比較的重症化しやすい型を含む。

X連鎖性:X染色体上の変異。男性で表現型が強い。発症程度には著明な個人差があり、家系内でも一様でない点に留意。

04
The Difference

他の病気との違い。

手足の力が弱る病気は、他にもあります。脳卒中(のうそっちゅう)や、ギラン・バレー症候群などです。違いを知ると、見通しが立てやすくなります。

項目 CMT 脳卒中後の麻痺 ギラン・バレー
傷む場所 末梢神経 脳(中枢) 末梢神経
起こり方 とてもゆっくり 突然 数日〜数週で急に
左右差 ほぼ左右対称 片側に多い 左右対称が多い
原因 遺伝子の変化 血管の障害 免疫の反応
CMTは「突然」ではなく、時間をかけて進みます。だから、準備のための時間があります。

05
Assessment

評価の方法。

診断は、いくつかの方法を組み合わせて行います。問診と診察に加え、神経の検査や遺伝子の検査が用いられます。

Step A
問診と診察
— まず話を聴き、体を診る
症状の経過と家族歴を聴きます
筋力・感覚・反射・足の形を確認します
Step B
検査
— 神経の働きを数値で見る
神経伝導速度検査(信号の速さを測る)
筋電図(筋肉の電気活動を見る)
遺伝子検査(型を確かめる)
シャルコー・マリー・トゥース病のMRI画像所見の例

— 画像引用元:Frontiers

Imaging
画像でわかること。

MRIでは、神経や筋肉の状態を確かめます。神経の肥大や、筋肉のやせ細りが見えることがあります。

診断が難しい時に、補助として使われます。多くは問診・診察と神経検査が中心です。

FOR PROFESSIONALS
電気生理・画像所見の要点

NCV:上肢運動NCVが概ね38m/s未満なら脱髄型を示唆。軸索型では伝導速度が保たれCMAP低下が主体。

MRI:CMT1Aでは坐骨・脛骨神経などの神経肥大、T2高信号、下肢遠位筋の萎縮と脂肪浸潤(T1高信号)が観察されうる。

重症度評価:CMT Neuropathy Score(CMTNS)などが経過観察に有用。

06
Living With It

進行への向き合い方。

今のところ、遺伝そのものを治す方法はありません。けれども、症状を管理し、生活の質を保つ手立てはあります。リハビリは、その中心になります。

大切なのは、強すぎる負荷を避けることです。軽めの運動を、長く続けることが向いています。次の4つの流れで考えると、整理しやすくなります。

01
今の状態を知る評価

歩き方、バランス、足の形を確かめます。困りごとを見える化すると、対策が決めやすくなります。

02
筋力と柔軟性を保つ運動

ウォーキングや水中運動が向いています。ストレッチで体の硬さも防ぎます。疲れすぎない範囲が目安です。

03
バランスと歩行を整える転倒予防

研究では、特にバランス練習が役立つと報告されています。転びにくさにつながり、自信を支えます。

04
装具と環境で補う道具

足首が下がる場合は、足の装具(AFO)が歩行を助けます。手すりや段差解消も、安全を高めます。

シャルコー・マリー・トゥース病のリハビリテーションの様子

なお、薬での痛みの管理が役立つ場合もあります。ビタミンCの効果は、十分な検証では確認されていません。過度な期待は禁物です。

STROKE LAB代表 金子唯史
Message from CEO
「動きの質」を保つことが、これからを支えます。

同じ歩く力でも、使い方で疲れやすさは変わります。私たちは動作を細かく分析し、ムダの少ない動きへ導きます。無理のない範囲で、できることを一緒に増やしていきましょう。

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07
Family Support

ご家族ができるサポート。

日々の暮らしで、できること。

01
床の物を片づけ、つまずきの元を減らします。
02
足の傷ややけどがないか、一緒に確認します。
03
握りやすい道具で、できる動作を増やします。

こんな声かけが、励みになります。

Model Talk

「焦らなくて大丈夫。少しずつでいいよ。」

「今日はここまでできたね。すごいね。」

「つらい時は、いつでも教えてね。」

してよいこと・控えたいこと。

場面 してよいこと 控えたいこと
運動 軽めを毎日少しずつ 疲れ果てるまでの無理
足のケア 毎日傷の確認 熱さの放置
気持ち できたことを認める 他人と比べて急かす

08
Home & Support

在宅生活と公的支援制度。

暮らしの土台を整えることも、大切な支えです。住まいの工夫と、使える制度を知っておきましょう。負担をひとりで抱えこまずに済みます。

在宅生活の整え方チェックリスト。

01
玄関・廊下・階段に手すりがある。
02
段差を解消、または目印をつけている。
03
滑りにくい床材・マットを使っている。
04
入浴用のいす・シャワーチェアがある。
05
足に合う靴・装具を用意している。
06
通院や買い物の移動手段を決めている。
07
転倒時など緊急時の連絡先を共有している。

主な公的支援制度。

制度 主な内容 窓口
身体障害者手帳 装具・税の軽減・各種割引など 市区町村の福祉窓口
障害福祉サービス 居宅介護・移動支援など(年齢を問わず) 市区町村の福祉窓口
介護保険 福祉用具・住宅改修など(主に65歳以上) 市区町村・地域包括支援センター
自立支援医療 対象医療費の自己負担を軽減 市区町村の窓口
高額療養費 月の医療費が上限を超えた分を払い戻し 加入する健康保険
障害年金 一定の障害状態で支給される年金 年金事務所・市区町村

※利用できる制度や条件は、お住まいの自治体や状態によって異なります。難病医療費助成の対象になるかを含め、主治医や自治体の窓口でご確認ください。

制度は、知らなければ使えません。早めの相談が、暮らしを軽くします。

09
Prognosis

これからの見通し。

見通しは、型や症状の重さで変わります。ただ、共通して言えることがあります。多くは進行がゆっくりで、寿命への影響は少ないという点です。

Key Points
見通しの3つのポイント。

第一に、変化はゆっくりです。今日明日で急変する病気ではありません。

第二に、個人差が大きいです。軽いまま長く過ごす方も多くいます。

第三に、適切なケアで生活の質を保てます。多くの方が、自分らしい生活を続けています。

「進む」ことより、「どう付き合うか」に目を向けてみてください。

10
FAQ

よくあるご質問。

Q. シャルコー・マリー・トゥース病は子どもに遺伝しますか。
A.

遺伝のしかたは型によって異なります。最も多い形では、片方の親から受け継ぐと発症することがあります。

ただし発症の程度には大きな差があります。ご心配な場合は、遺伝カウンセリングで整理できます。

Q. だんだん歩けなくなってしまうのでしょうか。
A.

多くの方は、進行がとてもゆっくりです。長い年月をかけて、少しずつ変化します。

装具や手すり、リハビリの組み合わせで、移動の力を長く保てる方が多くいます。

Q. リハビリで治りますか。どんな効果がありますか。
A.

遺伝そのものを治す方法は、現時点ではありません。ただしリハビリは、症状を管理する中心的な手段です。

研究では、特にバランス練習が歩行や転倒予防に役立つと報告されています。

Q. 運動はどのくらいして大丈夫ですか。
A.

強すぎる負荷は、筋肉を傷める心配があります。歩行や水中運動など、軽めの運動が向いています。

疲れを翌日に残さない範囲が目安です。専門職と相談して決めましょう。

Q. 装具は必ず必要ですか。
A.

全員に必要なわけではありません。足首が下がってつまずく場合などに、足の装具が歩行を安定させます。

合わない装具はかえって負担になります。専門職に相談して選びましょう。

Q. 仕事や学校は続けられますか。
A.

多くの方が、工夫をしながら続けています。段差を減らす、握りやすい道具を使うなどが助けになります。

職場や学校に相談し、無理のない過ごし方を整えることが大切です。

11
Our Program

STROKE LABのプログラム。

STROKE LABは、脳神経系を専門とする自費リハビリ施設です。脳科学と徒手(としゅ:手で行う)技術を土台に、動作の質を高めます。病気そのものを治すものではなく、生活を支える補完的なリハビリです。

Strength
私たちの強み
— 動作を「分析」する目
歩き方・姿勢を細かく評価します
徒手技術でムダの少ない動きへ導きます
装具との併用もご提案します
Focus
取り組める内容
— 生活に直結する練習
歩行・バランスの練習
柔軟性の維持と転倒予防
日常生活動作(ADL)の工夫

— STROKE LABでの歩行・バランスリハビリの実際の様子です。

Voice

「つまずきが減り、外出が前より怖くなくなりました。歩き方のクセを教えてもらえたのが大きかったです。」— 50代・男性・CMT・発症から約20年

「家族として、何を手伝えばいいかが分かりました。本人のペースを尊重できるようになりました。」— 60代・女性・ご家族(配偶者)

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Message from CEO
ゆっくり進む病だからこそ、
諦めないでください。
STROKE LAB代表 金子唯史 ポートレート

診断を受けた直後は、不安でいっぱいになります。ご家族も、同じように揺れていると思います。

けれど、この病気は時間をかけて進みます。今できる備えが、これからの暮らしを支えます。

私たちは、動作の視点からその一歩をお手伝いします。どうか、ひとりで抱えこまないでください。

株式会社STROKE LAB
代表取締役 金子 唯史

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References

参考文献。

01 Pareyson D, Marchesi C. Diagnosis, natural history, and management of Charcot-Marie-Tooth disease. Lancet Neurol. 2009;8(7):654-667. doi:10.1016/S1474-4422(09)70110-3
02 Bird TD. Charcot-Marie-Tooth Hereditary Neuropathy Overview. GeneReviews®. Seattle: University of Washington; updated 2024.
03 Saporta AS, Sottile SL, Miller LJ, et al. Charcot-Marie-Tooth disease subtypes and genetic testing strategies. Ann Neurol. 2011;69(1):22-33.
04 Sman AD, Hackett D, Fiatarone Singh M, et al. Systematic review of exercise for Charcot-Marie-Tooth disease. J Peripher Nerv Syst. 2015;20(4):347-362.
05 Corrado B, Ciardi G, Bargigli C. Rehabilitation Management of the Charcot-Marie-Tooth Syndrome: A Systematic Review of the Literature. Medicine (Baltimore). 2016;95(17):e3278.
06 Mori L, Prada V, Signori A, et al. Treadmill training in patients affected by Charcot-Marie-Tooth neuropathy: a multicenter randomized controlled study. Eur J Neurol. 2020;27(2):280-287.
07 Conde JE, et al. Effectiveness of exercise therapy for individuals diagnosed with Charcot-Marie-Tooth disease: a systematic review of randomized clinical trials. J Peripher Nerv Syst. 2023;28(2):131-145.
08 Pisciotta C, Shy ME. Hereditary Neuropathy. Handb Clin Neurol. 2023;195:609-617.
09 Yiu EM, Bray P, Baets J, et al. Clinical practice guideline for the diagnosis and management of Charcot-Marie-Tooth disease in children. Dev Med Child Neurol. 2022.
10 金子唯史. 脳卒中の動作分析. 医学書院. 2018.
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