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Vol.448.眼球トレーニングが歩行を改善させる!?脳卒中患者の歩行に対する眼球トレーニング効果

 

 

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カテゴリー

 

脳科学

 

タイトル

●眼球トレーニングが歩行を改善させる!?脳卒中患者の歩行に対する眼球トレーニング効果

 

●原著はThe effects of eye movement training on gait function in patients with strokeこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者において眼球運動障害を有している方は多い。その機能障害の改善が歩行とどのように結びつくのか学ぶために本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

●脳卒中後、多くの患者は、非対称姿勢とバランスの問題を抱えており、これが立位と歩行困難につながる可能性があります。大脳皮質、小脳、脳幹などの多様な脳領域が歩行に関与してます。正常な歩行中にバランスをとるために、個々の脳領域の神経細胞をリズミカルに活性化するには、3つの機能的要因が必要です。筋骨格系の補助作用、機能的な眼球運動の調整、感覚機能と作用の統合です。 視野と視力の正確性はバランスと運動能力に影響を与え、特に、視覚系に問題がある患者はバランス能力に問題を起こすことがよくあります。そのため、最近、視覚フィードバックを通じて運動パターンを調整する眼球運動トレーニングが研究されています。

 

●バランスと視覚能力を改善することを目的とした眼球運動トレーニングは、中枢神経系疾患患者のリハビリテーションの基礎である神経可塑性に基づいています。眼球運動トレーニングの神経学的基礎は、前庭動眼反射(VOR)の役割にあります。VORは、前庭系によって誘発される反射の1つです。 VORはバランスの維持に関与し、空間内の体位と平衡の感知に重要な役割を果たします。ある研究では、転倒防止プログラムの一部として使用すると、眼球運動トレーニングは、バランス制御に影響する視覚および固有受容感覚情報に影響を与えることにより、高齢者の敏捷性と動的バランス制御を改善しました。しかし、ほとんどの眼球運動の研究はバランスに焦点を合わせており、眼球運動の訓練を歩行に関連付ける研究は不十分でした。

 

●本研究では、脳卒中患者の歩行機能に対する眼球運動トレーニングの効果を検討しました。

 

 

方法

 

●脳卒中患者14人を実験群または対照群にランダムに割り当てた。 実験群は眼球運動訓練を受け、対照群は6週間にわたり週5回の一般的な歩行訓練を受けました。

 

●眼球運動プログラムの内容は次のとおりでした。

1. 患者に写真が提示され、次に他の20枚のカードと混合され、机の上に表向きに広げられ、その1枚のカードを見つけるように指示された。

2. セラピストは曲線を描きながらバトンをゆっくり動かし、患者はバトンの先端に視線を固定するように指示された。

3. 患者は頭をなるべく早く横に振るように指示され、逆さまに書かれた手紙が書かれたレターカードが患者に提示され読まれた。

4. セラピストはバトンを患者から約5cm離れた地点から約50cm離れた地点までゆっくりと動かし、患者はバトンに目を向けるように指示された。

このタスクは約5分間実行されました。

 

●実験群は眼球運動トレーニングを受け、対照群はセッションごとに20分間、合計6か月間、週5回の歩行トレーニングを受けました。

 

 

結果

 

実験群はトレーニング後の歩行速度、ケイデンスおよび歩幅の有意な変化を示したが、対照群は変化を示さなかった。

 

●眼球運動トレーニングは、ほとんどの患者にとって、自宅でも簡単にできると考えられています。眼球運動のさらなる研究が介入期間の長さ、さまざまな時空間変数(ストライド、ステップ、ストライドの長さおよびステップ幅)、運動パラメーター(関節モーメントおよび力)および多数の被験者の増加に焦点を合わせた場合、眼球運動のトレーニングは脳卒中の患者のための新しい運動プログラムに一般化され、追加の効果を調べることができます。

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

●70%以上の脳卒中患者が 眼球運動障害を呈するとの報告がある。以前twitterでの投稿にもあった論文でも、脳卒中患者のTMT中の異常な眼球運動が示されている。ベッドサイドでも自主トレで行えると思われる。しかし、頭頚部と眼球運動の分離など細かい部分はセラピスト介入下で練習していく必要があると思われる。眼球運動の評価デバイスとしてはTobiiが世界的に有名である。そのような機器も使用可能であれば有用と思われる。

 

 

 
 

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