vol.352:超音波による坐骨神経の評価 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
超音波による坐骨神経の評価
Ultrasound Neurography in the Evaluation of Sciatic Nerve Injuries
?PubMed Ayhan Bilgici J Phys Ther Sci. 2013 Oct; 25(10): 1209–1211.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・超音波で神経損傷の評価ができるか興味深かったため読もうと思ったため
内 容
背景・目的
・神経損傷の臨床評価としての超音波の有用性を検討すること
方法
・坐骨神経損傷を有する被験者10名
・超音波を使用し損傷部位、神経腫などを評価した。
結果
表:超音波画像と実際の坐骨神経像の比較 Ayhan Bilgici (2013)より引用
・10名中4名はナイフなどによる損傷、1名は銃によるもの、4名は注射によるもの、1名は圧搾によるもので損傷していた。
・3名は急性期(72時間以内)、7名は慢性期だった。
・4名で神経の瘢痕化が見つかり、1名で神経腫が見られた。
・超音波による視覚化・認識・部位の特定は70%がgoodもしくはexcellentで行えた。poorは30%だった。
私見・明日への臨床アイデア
・超音波によって神経損傷診断の可能性を示唆した論文だった。理学療法では筋による神経圧迫なども評価が可能になるのかもしれない。
職種 理学療法士
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023)