vol.228:抵抗付きトレッドミルと歩行・バランス  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
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vol.228:抵抗付きトレッドミルと歩行・バランス  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

バイオメカニクス、歩行

 

タイトル

脳卒中者の歩行とバランスに対する水平面上の抵抗付き歩行練習の効果

Effects of gait training with horizontal impeding force on gait and balance of stroke patients.

 ?PubMed Na KP J Phys Ther Sci. 2015 Mar;27(3):733-6. doi: 10.1589/jpts.27.733.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・トレッドミル歩行に着目した論文は数多くあるが、今回後方から牽引することで負荷を加えた際の変化を調べた論文を見つけた。興味があったので読もうと思った。

 

内 容

背景・目的

・脳卒中者のリハビリテーションの目的のひとつに歩行能力の再建がある。

・歩行時の上半身に着目した論文は少ない。本研究は脳卒中者の上半身の前方重心移動を制限した歩行練習を行った場合の、歩行パラメータとバランスの変化を検証する。

 

方法

24名の脳卒中者を2群(実験群:トレッドミル+上半身重心制限、対照群:トレッドミル歩行のみ)に分けた。

・上半身重心の前方移動を制限するため、ケーブルを上半身に装着して後方から牽引した。

・実験は一日20分を週3回、8週間計測した。

・最大努力歩行速度、至適歩行速度、ストライド、1分間のステップ数、Timed up and go test(TUG)Berg Balance Scale (BBS)Functional Reach Test (FRT)をアウトカムとして計測した。

 

 

Functional reach testのお役立ち動画↓↓↓

 

 

バーグバランススケール↓↓↓

 

TUGお役立ち動画↓↓

 

結果

 

 表:実験結果 Na KP (2015)より引用

 

・至適・最大努力歩行速度、ステップ数、ストライド長、TUG、BBSは両群ともに介入前後の有意な向上がみられた。また、実験群が対照群に比して有意に改善度合いが大きかった。

・FRTは両群ともに向上を示したが、群間の差は見られなかった。

 

私見・明日への臨床アイデア

・トレッドミル歩行の際に、ケーブルを用いて前方への推進を制限すると歩行能力やバランスの改善に効果的であることがわかった。トレッドミルは通所施設などに置いていることも多いため、活用できるとよいと思う。

 

 

職種 理学療法士

 

 

 

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