vol.303:肥満者に対する好気性・嫌気性運動   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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vol.303:肥満者に対する好気性・嫌気性運動   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

バイオメカニクス

 

タイトル

肥満成人に対する好気性・嫌気性運動

Aerobic and anaerobic exercise training in obese adults

?PubMed Amer Al Saif J Phys Ther Sci. 2015 Jun; 27(6): 1697–1700.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

利用者様の体重減少がニーズになることもあり、その際の適切な運動方法を考えていた。今回好気性、嫌気性運動による違いを比較した論文を見つけ、介入時に役立つと思い読もうと思った

 

内 容

背景・目的

・児童期、思春期の子供の肥満は世界的な問題となっており、合併症の危険や死亡率の上昇を引き起こす。

・体重管理方法として、食事調整、身体活動増加、行動変容などがある。

・本研究は身体活動増加のうち、好気性、嫌気性運動を比較し心肺機能のどう影響が及ぶか検証する。

 

方法

40人の肥満者(1825歳)を2群に分けた。

・好気性運動群(グループA):トレッドミル歩行を3か月間行った。負荷量は最大心拍数の6070とした。

・嫌気性運動群(グループB):トレッドミル上での走行で最大心拍数の7080%とした。1回の走行を23分間とした。

※トレッドミルは呼気ガス分析付きで、負荷を自動調節できるもの

・アウトアムはBMI、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心拍数(HR)、最大随意換気量(MVV)、最大酸素摂取量(VO2 max)を計測した。

 

結果

表:実験結果 Amer Al Saif (2015)より引用

 

 ・好気性運動群は介入後、BMI、収縮期、拡張期血圧が有意に低下し、最大随意換気量、最大酸素摂取量は有意に低下した。

・嫌気性運動群は介入後、最大随意換気量が有意な増加を示したが、BMI、収縮期、拡張期血圧、最大酸素摂取量に有意差は得られなかった。

 

私見・明日への臨床アイデア

・好気性運動がよりBMIや血圧、換気量に良い効果を示すことがわかった。心拍数を見ながら適切な負荷量をかけていきたい。

 

職種 理学療法士

 

 

 

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