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vol.409:膝蓋大腿関節のアライメントと痛みの関係 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

バイオメカニクス
 
 
 

タイトル

膝蓋大腿関節のアライメントと形は膝蓋大腿関節痛のある人のStructural MRI の異常
と症状に関連するか?

Are Patellofemoral Joint Alignment and Shape Associated With Structural Magnetic Resonance Imaging Abnormalities and Symptoms Among People With Patellofemoral Pain?Marienke van Middelkoop, Erin M. Macri, Joost F. Eijkenboom, et al. (2018)

 
 
 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・現在に膝関節に痛みを訴える利用者が多いため、解剖学的な知識を深めたいと考えた。
 
 
 

内 容

背景

・膝蓋骨大腿部痛(PFP)がある人には膝蓋骨大腿骨のアライメント不良が見られ、変形性膝関節症の画像的特徴、症状、および機能の存在と関連している可能性がある。
 
・膝蓋大腿関節のアライメントと骨の形状が(1)MRIで確認された軟骨、骨、軟部組織の形態異常および(2)PFPを持つ人々で報告されている症状・機能と関連しているかどうかを決定することを本研究の目的とした。
 
 
 

方法

・被験者はPFP(年齢範囲、14~50歳)があり、Table 1の基準を満たす者。
 
・被験者には以下の質問に答えるように依頼した:人口統計学的内容(年齢・性別・BMI・教育レベル)、膝に対する訴え(PFPの期間・両側の訴え)とVASとNRSによる痛みの深刻さの評価。膝の症状と機能はAnterior Knee Pain Scale(AKPS)とKnee injury and Osteoarthritis Outcome Score(KOOS;痛み・症状・ADL・運動とレクリエーション機能・膝に関連するQOLに対するサブスケールを含む)によって評価した。
 
・全ての被験者は背臥位で屈曲20〜30°で(最も)症状のある膝のMRI撮影を行った。
 
・以下の骨形状測定をした
 
(1)Insall-Salvati(IS ratio)(膝蓋腱の膝蓋骨の斜めの長さに対する割合)
 
(2)大腿骨に対する膝蓋骨の横方向の平行移動(mmで測定。2 mm未満は平行移動なしとした)。
 
(3)膝蓋骨傾斜角(膝蓋骨の幅が最大の部分を通る線と内側顆後方と外側顆後方を結んだ線、PCLとの角度を測定。8°より大きいとき、傾きありとした)。
 
(4)滑車溝の深さおよび角度(mmで測定)。
 
(5)Wiberg分類(タイプI、関節面は凹面、タイプII、関節面内側は外側よりかなり小さい、タイプIII、関節面内側は外側よりも著しく小さい)。
 
(6)脛骨粗面-滑車溝の距離。二分裂膝蓋骨の存在も報告された。
 
・さらに5つのアライメントおよび骨形状測定を行った。外側滑車傾斜は、PCLと滑車外側の表面を通る線の間の角度として定義した。
 
・滑車角は、PCLと内側および外側滑車面の最も前方の縁を通る線との間の角度(度)として定義した。側方変位は滑車の中心を通る線に対して外側の膝蓋骨のパーセンテージとして定義された。膝蓋骨関節の重なりは、膝蓋骨の軟骨の長さに占める滑車軟骨を覆っている部分の割合と定義した。アライメントおよび骨形状の測定の詳細を図1に示す。
 

 

 
 
 

結果

・IS ratio(膝蓋高位症を示す)は膝蓋骨の骨髄損傷、膝蓋骨の骨棘、Hoffa病と大腿前脂肪体滑膜炎の存在と関連している。膝蓋骨傾斜角が大きいことは小さい膝蓋軟骨の損傷、膝蓋骨の骨棘と大腿前脂肪体滑膜炎に関連している。
 
・加えて、膝蓋骨の側方変位が大きさは小さい膝蓋軟骨の損傷や膝蓋骨の骨棘に関連していた。滑車溝の角度が大きさ(溝が浅さ)と膝蓋骨の骨棘の存在には有意な関連があった。膝蓋関節軟骨の重なりが大きいほどは膝蓋骨の骨棘が少なく、大腿前脂肪体滑膜炎は少なかった(Table 4)。
 
・Table 5はアライメントと骨形状の評価と特異的なPFP症状の関連を示している。溝の角度は通常の痛みと走っている際の問題と関連している。膝蓋膝蓋関節軟骨の重なりは走っている際の問題が少ないことと関連している。
 
・被験者の特徴とアライメント間には幾つかの関係があった。高齢になる程、膝蓋骨の傾斜が小さく、滑車溝の角度が小さく、Wiberg分類では凹面であり、外側滑車傾斜が大きく、膝蓋関節軟骨の重なりが大きかった。女性は膝蓋骨の傾斜角度が大きく、IS ratioが高く、側方変位が高かった。症状が24ヶ月未満だとIS ratioが高く、滑車溝の角度が小さく、外側滑車傾斜が小さいことと関連していた。両側にPFPがあると膝蓋骨傾斜角度が大きく、IS ratioが大きく、外側滑車傾斜の角度が小さかった。
 

 

 
 
 

私見・明日への臨床アイデア

・膝蓋骨・大腿骨の画像を丁寧に見ることが改めて重要と思った。

 
 
 

職種 理学療法士

 

 
 
 
 

 

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