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Vol.544.脳卒中後の痙縮と網様体脊髄路の関係性

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カテゴリー

 

神経系

 

タイトル

●朝方や夜間に痙縮が強まるのは何故かと患者に質問され、網様体と痙縮の関連などを調べているうちに本論文に至った。

 

●原著はNew insights into the pathophysiology of post-stroke spasticityこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中後の痙縮と網様体脊髄路の関係性

 

内 容

 

痙縮と網様体脊髄路の関係性

 

●痙縮は脳卒中後の主な症状の一つです。それは、伸張反射の過興奮に起因する、受動的ストレッチ中の抵抗の速度依存性の増加によって特徴付けられます。しかし、過興奮性の伸張反射の根底にあるメカニズムはよく理解されていないままです。蓄積された実験的証拠は、おそらく脳卒中後の皮質脱抑制に続発する脊髄伸展反射の下降抑制性および促進性調節の間の不均衡から、痙縮の脊髄より中枢部が起源である説を支持しています。

 

●脳卒中後の痙縮の根底にあるメカニズムとして網様体脊髄路の過興奮性を支持する強力な研究報告があります。網様体脊髄路と前提脊髄路は本来、脊髄伸展反射の興奮性と抑制性のバランスの取れた下降性の調節を提供します。これらの不均衡は異常な伸展反射を促進します。したがって痙縮の主な原因でとなると考えられています。
前庭脊髄路の過興奮性の関わりは間接的な影響として除外することはできません。

 

●網様体系の痙縮への関りは、痙縮が姿勢(動的な緊張)、温度や天候(冬はきつく)、痛み、感情(不安、怒り)および時間(昼と夜の変動)によって変化するという一般的な臨床観察からも説明できます。

 

●痙縮の網様体脊髄路の過興奮性メカニズムは、MASなど痙縮の重症度を評価するための代替アプローチを提供することができます。網様体脊髄路は、重力に対する関節の位置と姿勢を維持する上で重要な役割を果たしているため、その抗重力効果により上肢屈筋などの抗重力筋群に有利な神経筋バランスが変化する可能性があります。評価としては関節の静止角度の変化によって反映される可能性があります。つまり、痙縮があるほど、関与する関節が維持する異常な静止角度が大きくなります。

 

●網様体脊髄路の過興奮は主要なメカニズムである可能性が高く、脊髄内ネットワーク処理の変化と末梢筋の変化は、脳卒中後の痙縮の発症に寄与する二次的で適応的な要因と言えます。脳卒中後の痙縮の網様体メカニズムは、理論的には神経軸に沿った次の3つの病態生理学的変化と関連しています。(1)皮質網様体路の損傷に続発する脳幹の脱抑制された網様体の過興奮(2)過興奮性の網様体脊髄路の下降路の自発的活性化の低下を伴う投射(3)結果として脊髄内ネットワークの変化および脊髄伸展反射の過興奮の3つである。これらの病態生理学的変化は、脳卒中後の痙縮に関連する他の臨床的特徴を少なくとも部分的に説明することができますが未だよく研究されていない部分です。

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

 

 

 

●痙縮を網様体や前庭系から理解している方は比較的少ないのではないかと思われる。痙縮を管理していく上で、十分に学習を深めたい内容であった。痙縮は日常生活と密接に関りがある。睡眠の質や室内温度、ストレス等からも影響があり、そのような患者の生活のマネージメントもしっかり相談していきたい部分である。

 

 

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