脳卒中(脳梗塞・脳出血)後のリハビリ:内臓機能の重要性
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金子コメント
今日は書籍のレビューですね。昔の記事なので随分古い書籍ですが、面白い書籍です。
各分野の研究者は自身が生命の起源だ!!みたいな事を述べることが多いです。
僕が最近おもしろかったのはドーキンスが唱える「Selfish gene 利己的遺伝子」に関する内容を分かりやすく説明している書籍
↓↓↓
こちらそんなバカな!―遺伝子と神について (文春文庫) 文庫 – 1994/3
「人間は遺伝子の乗り物にすぎない」
この本読んだ後「俺って何者??」って思いますよ。
「浮気した奥さんはけなすのに、浮気した息子はかばう母親」
「火事の中、子どもを助けに行く親」
これらって全て遺伝子の仕業なんです。詳しくは書籍を!!
本文contents
久々に感心&笑えた本に出会いました!!!
その本の名は
グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に
です。
大脳新皮質が働きすぎると、脳幹や大脳旧皮質を抑制し、こころと身体のバランスを崩してしまうそうで、うつ病や拒食症の人達もそのような方が多いとのことです。
いわゆるbody imageとbody schemaのギャップが大きくなるということ同じようにも思えます。
現在、高等生物と呼ばれるようなヒトや霊長類は、発生系統学から考えると、元はひとつの細胞で、腸の細胞だったようです。最初に登場する脊椎動物が原索類と呼ばれる「クラゲ、ホヤ」といった生物で、「腔腸動物」とも呼ばれるようです。
腸の細胞の欲求を満たすためには、捕食するための筋肉が必要で、筋肉を効率よく使用し、計画的に捕食するための脳が必要であり、脳と神経を作り出したそうです。
生命の主人公は、あくまで食と性を営む「内蔵系」と言い切ってます。
びっくり!!びっくり!!!ノ( ̄0 ̄😉\オー!!ノー!!!!
これはbobathでとらえるcore stabilityの重要性につながるのではないでしょうか?core stabilityは骨盤底筋群や横隔膜、腹横筋や脊柱起立筋といった筋群で説明されやすいですが、これはcore musclesであり、stabilityは何を安定させるのか?という背景が前提にくると思います。この本から考えれば、姿勢の安定だけでなく、内臓を守るための安定という考えにもつながると思われます。
Coreの治療を行ってもらうと、急に眠気がなくなったり、呼吸が楽になったり、全身の血のめぐりが良くなってポカポカしてきたり、腹が減ってくることもありました。
(*´∇`*)ポカポカ
僕は、大脳皮質をたくさん使わせることが悪いことだとは思いません。ただ、大脳皮質の適切な処理を無視して、「足を伸ばして、伸ばして!!」「ここを見て、見て!!」というような言語指示や強引な視覚入力、passiveなhandlingによる体性感覚の入力の仕方で大脳皮質をまずい方向に活性化していくことが問題のように思えます。
僕はまだまだ苦手なのですが、よりbody schemaに気づいていけるような声掛けの仕方やタイミングをもっと意識していかないといけないと最近よく思います。
意識させる部分と無意識に知覚してもらう部分、この2つをいかにバランスよく、タイミングよく用いれるか? ハラをくくって、ハラを決めて、勉強していかないと・・・
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