vol.276:糖尿病性ニューロパチ―の神経伝達速度と身体動揺  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
  1. HOME
  2. ブログ
  3. 神経系
  4. vol.276:糖尿病性ニューロパチ―の神経伝達速度と身体動揺  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
神経系

vol.276:糖尿病性ニューロパチ―の神経伝達速度と身体動揺  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

 

 

 

 

 

キャプチャ

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!?上記写真をClick!!?

 

 

カテゴリー

神経系

 

タイトル

糖尿病性ニューロパチーの有無におけるシナプス前抑制と静的姿勢の動揺の関係性

Relationships between presynaptic inhibition and static postural sway in subjects with and without diabetic neuropathy.

?PubMed Chun J J Phys Ther Sci. 2015 Sep;27(9):2697-700. doi: 10.1589/jpts.27.2697.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・糖尿病性ニューロパチ―を有する利用者が多く、静的立位バランスとの関連を調べた本研究が興味深かったため読もうと思った。

 

内 容

背景・目的

・糖尿病患者の半数が糖尿病性末梢神経障害(DPN)を呈していると報告されている。

・症状は痛み、しびれ、感覚低下、感覚異常(熱いと感じる)、バランス低下などである。

DPNを呈した患者は足関節運動制限や姿勢動揺の変化が著明に生じると言われている。

DPNは末梢神経だけの問題と論じられてきたが、近年中枢神経の関与も指摘されており、脊髄への不可逆的な変化と関連している。

Ia群線維により脊髄反射は生じるが、DPN患者は脊髄反射の機能が低下し、バランス障害を呈している可能性がある。同時にシナプス前抑制(PI)も影響を受けている可能性がある。

DPNPIの関係性を調べた論文はないため、本研究はDPNの有無によりPIとバランス機能に違いがあるかを検証する。

 

方法

8名のDPNを有する患者

・開眼静的立位を評価し、身体動揺(SI)を算出した。また、ヒラメ筋のH反射を計測し、paired reflex depression(PRD)として表記した。

 

結果

表:実験結果 Chun J (2015)より引用

 

 DPN患者のPRDはより低い値を示した(DPN47±30% 、非DPN75±22%

PIとバランススコアに関連性はなかった。

 

私見・明日への臨床アイデア

DPNを有する患者はPRDの値が減少しており、シナプス前抑制の増加が考えられる。今回はバランスとの関連性は出なかったが、被験者数の影響もあるかと思うので、次の研究に期待したい。

 

職種 理学療法士

 

 

 

論文サマリー 一覧はこちら

 

脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら

 

 

 

 

 

病院内 スタッフ育成サポート

 

 

教育写真

スタッフ教育を効率的に進めてみませんか?

 

ハンドリングや中枢神経系への教育は、STROKE LABへご相談ください。

 

 

 

 

 

 

CATEGORY

 

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

CATEGORY

関連記事

Social Media フォロー↓↓↓
誠心誠意の機能回復サポート
脳卒中・パーキンソン病専門の個別リハビリ施設
病院リハ継続・更なる機能回復を目指します。
〒113-0033 東京都文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
株式会社STROKE LAB
03-6887-5263
ACCESS