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vol.271:異なる二重課題歩行の訓練効果

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カテゴリー

脳科学系

 

タイトル

異なる二重課題歩行の訓練効果

Cognitive and motor dual task gait training improve dual task gait performance after stroke – A randomized controlled pilot trial👈PubMed Yan-Ci Liu et al.(2017)

 

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

・歩行はあくまで移動手段で、実際には歩行しながら何かをすることが多い。二重課題も様々な課題の組み合わせがある。まずは、大枠で認知と運動、運動と運動の二重課題についている研究論文を見つけたため読むに至る。

 

内 容

背景

 

・二重課題は、日常生活において重要な役割を果たします。話しながら歩く、歩きながら携帯電話を使う、バッグを持って歩く、または交通状況を見るなど様々です。

 

・以前の研究では、2つの課題を同時に実行すると歩行能力に悪影響を及ぼすことが示されています。健常者だけでなく、神経学的障害を有する者においても、歩行能力に影響を及ぼす二重課題の干渉が観察されています。

 

・二重課題状況における歩行能力の改善は、環境適応能力の低下した脳卒中者にとって、重要な目標である。

 

・運動学習の重要な原則は、課題のパフォーマンスを改善するために、課題特有の演習を頻繁に繰り返し訓練することです。二重課題訓練は、単一の課題練習と比較して二重課題のパフォーマンスを向上させるためにより有効であることが示唆されています。

 

・SubramaniamらおよびLeeらはバランスと認知課題訓練を組み合わせた後の二重課題条件下でのバランス能力および認知運動障害の有意な改善を見出した。

 

・Yangらは、歩行中にトレーを運ぶタスクの二重課題歩行訓練の4週間後に、運動二重課題歩行中に、歩行速度・ケイデンス・ストライド時間および歩幅の長さが改善されることを見出した。

 

目的

 

・本研究では、脳卒中患者の異なる二重課題歩行の訓練効果を評価することを目的とした。

 

方法

 

・ 参加者28人は、認知課題を伴う二重課題歩行訓練(CDTT)10人、運動課題を伴う二重課題歩行訓練(MDTT)10人、または従来の理学療法(CPT)群9人にランダムに割り当てられた。

 

・平均年齢は50.2±11.2(28-66)歳であり、発症後の平均期間は41.1±40ヶ月であった。

 

・CDTTまたはMDTTグループの参加者は、歩行中にそれぞれ認知課題または運動課題を練習した。CPTグループの参加者は、筋力強化、バランス、および歩行訓練を受けた。介入は30分/セッション、3セッション/週は4週間であった。

 

・訓練効果の評価は3つの試験条件:①通常歩行②認識課題下の歩行(連続減算)および運動課題(トレイ運搬)を実行しながらの歩行であった。

 

・パラメータは、①歩行速度②二重課題歩行速度(DTC-speed)③ケイデンス④ストライド時間⑤ストライド長が含まれた。

 

結果

 

・CDTT後、認知運動の二重課題歩行性能(歩幅およびDTC速度)が改善された。

 

・MDTTの後、運動二重課題歩行性能(歩行速度、歩幅およびDTC速度)が改善された。

 

・CDTTは認知二重課題歩行性能を改善し、MDTTは運動二重課題歩行性能を改善したようである。

 

・異なるタイプの二重課題歩行訓練を採用して、脳卒中者の異なる二重課題歩行のパフォーマンスを強化することができる。CDTT後の通常のウォーキングまたは運動二重課題ウォーキングの性能に有意な改善は見られなかった。これらの結果はトレーニング特有の改善を示唆している。

 

私見・明日への臨床アイデア

 

・通常の単一の課題のトレーニングと同様、意味のある課題をしっかり考え、二重課題を組み立てる必要があることが示唆される。高齢者が転倒する要因の一つに二重課題条件下での歩行能力低下があり、注意機能等認知面の問題が絡む場合は、認知課題と運動を組み合わせた二重課題が適しているかもしれない。

 

 

氏名 shuichi kakusho

職種 理学療法士

 

 

 

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